
今日のDuck4ブログでは英国スワンサポートのFB投稿より。
「巣にいるハクチョウさんに餌をあげないで!」という忠告のお話です。
はじめに
ハクチョウさんの見守り、保護活動。フィールド調査を行っていると、Duck4はわからないこと出くわすことが多々あります。その時には、調べたり、専門家の方に聞いたりします。そして、最近、ハクチョウさんの見守り保護活動を行っているスワンサポートが発信している情報が、とても役に立っています。
正直、ハクチョウさんたちの保護活動が、医療システムまで組織立って盛んでない日本。しかし、イギリスではケガしたハクチョウさんを保護して治療するシステムが完備されています。その一翼を担っている実働部隊のひとつが、「スワンサポート」なのです。
今日のDuck4ブログでは、スワンサポートからの情報。「巣でタマゴを温めているハクチョウさんたちのそばで餌を与えないで!」というお話をお送ります。
その理由は、食べ物目当てに、動物たちが寄って来てハクチョウさんが産んだタマゴが盗まれてしまうことがわかるからなのでです。
巣にいるハクチョウさんのタマゴが取らる!!【スワンサポート】の忠告
4月4日、スワンサポートのFBに投稿されていた記事を紹介します。英語版をDuck4なりに翻訳ソフトを使い意訳したものです。
今日、地元にあるハクチョウさんたちの巣を調べてみたところ、巣の周辺にはアヒルさんの餌やパンが山ほど見つかりました。
巣の上にいるハクチョウさんに餌をやらないでください。
その理由は次の通りです。餌は、キツネ、ミンク、ネズミなどの捕食者をひきつけます。これらの捕食動物は、巣をめちゃくちゃにしてタマゴを持ち去る可能性があるからです。
犬もまた、ハクチョウさんんたちに苦痛を与えます。餌として投げたパンを拾おうからです。
メスのハクチョウさんは孵化のために数週間で多くの体重が増えているでしょう。
今、タマゴを温めているメスのハクチョウさんは、食べるのを控えています。水中にだけ餌を与えてください。ありがとうございます。
(2) Swan Support – Opslag | Facebook
餌付けに対するマナーと配慮
餌付けに関しては、賛否が分かれるところ。鳥インフルエンザの影響で、餌付けや給餌をやめている越冬地もたくさんあります。ただ、イギリスでも餌付けや給餌に対しての賛否はあるようです。
このスワンサポートの問題提起と忠告。「巣にいるハクチョウさんに餌を与えないで!」には、せっかく産んだタマゴが、人間のエゴによって生まれてくるはずの命が失われることになります。
もし餌付けや給餌をするのならば、生態系を壊さないようハクチョウさんの新たなる生命にも配慮することなのでしょう。
まとめ
ハクチョウさんの見守り、保護活動。フィールド調査を行っていると、いろいろな事例から学べることが多いと日々感じています。
なので、英国のスワンサポートの発信する情報は、とても貴重です。
個々の事例を積み上げて、それが、よりよいハクチョウさんの保護活動につながればと願っております。

(スワンサポートのFB投稿写真より)

「巣にいるハクチョウさんに餌を与えないで!」の理由には、
その餌の匂いを嗅ぎつけた動物たちが巣に寄って来て、めちゃくちゃんにして、
せっかく抱卵中のタマゴが食べられてしまう恐れがあるからです。
コメント
なんてかわいい無垢な赤ちゃんスワンたち!このお顔をみたら、守るためにみんなが行動について考えるのでは?
と思うのですが、そうではないのですよね。
私は親しい人にだけはとわかばちゃんに対する餌のことも伝えてきたつもりですが、結局元に戻ってしまったようです。理由は、だって、わかばちゃんがいつも同じものばかり食べてかわいそうだから。
だそうで。
本当に難しいです。
せめてホームページでもいいから考え方の指標になるようなものが有ればいいのに、と思います。