🦢オオハクチョウさんのヒナ誕生【岩手県北上市】~3年連続

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羽をケガしたツガイのオオハクチョウさんから、3年連続でヒナちゃんが誕生したお話をします!

はじめに

羽をケガして日本に居残ってしまったオオハクチョウさんのペア。そのツガイのオオハクチョウさんから4羽のヒナちゃんが岩手県北上市で2021年5月16日に誕生しました。

実は、このツガイのオオハクチョウさんは、今までタマゴを温めたことがあったのです。しかし、子育てに失敗。過去には、洪水で温めていたタマゴが流されてしまったり、動物にやられてしまったこともありました。そのことは、2020年2月。岩手県北上市で行われた日本白鳥の会研修会で報告されました。

さて、今日のDuck4ブログでは、「子育ての失敗談」(日本白鳥の会研修会報告)。「ヒナちゃん誕生の話」(岩手めんこいテレビ)(河北新報記事)で投稿されたものを紹介いたします。

2022年5月にも、5羽のヒナちゃんが誕生しました。しかし、この5羽のヒナちゃんは、数日後には行方不明になってしまいました。そのニュースについても合わせてお話いたします。

そして、2023年5月4日には3羽のヒナ、5月5日には1羽のヒナが誕生しました。

洪水、動物に襲われ子育て失敗した過去

羽をケガして北へ帰ることができなかったツガイのオオハクチョウさん。そんなツガイが、岩手県内の川で産卵して子育てを始めました。

しかし、巣を作ったのは川。大雨の季節になり、ダムの水を放流するとことになったのです。そこで、ハクチョウさんを見守ってきた地元の方がお願い。数日、放流を待ってもらうことに。しかし、まだヒナちゃんが生まれず。梅雨に入ったので、やむえず、ダムの水が放流。巣があった場所は、水没。この年の子育ては失敗に終わったのでした。

また、翌年。このツガイは卵を産んで温め始めました。しかし、今度は、動物にやられてしまったのでした。

このツガイのオオハクチョウさんの子育ての失敗談については、日本白鳥の会の研修会2020年2月研修会で報告されたときにDuck4は知りました。

(抱卵中のオオハクチョウさん【日本白鳥の会研修会】)

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過去には抱卵したものの、洪水、動物に襲われてしまった失敗もあったそうです。

県内で初めて見つかったオオハクチョウのヒナ

春に北へ帰ることで知られるハクチョウだが、ケガをしたオスとメスが岩手県北上市に留まり、先日ヒナがかえった。県内では初めてと見られ、かわいいヒナが姿を見せている。羽毛に覆われた小さな体が可愛らしい。親の側で水面のエサを探したり、兄弟でじゃれあったりしている。巣があるのは、ハクチョウの飛来地である北上市の大堤公園そばのため池。オオハクチョウは冬の間日本で過ごし、春になると数千キロ離れたシベリアへと移動し子育てをする。しかしこの池では、ケガをして飛べなくなったオオハクチョウのオスとメスが巣を作り、4月はじめから卵を抱いていて、5月16日までに4羽がかえった。日本野鳥の会 北上支部 征矢 和宣 さんによれば、「(過去も)巣を作って産卵していたが、卵がなくなったりして、成功していなかった。今回期待していたので、すごく嬉しい」日本野鳥の会の調査では、県内でハクチョウのヒナがかえるのは初めてと見られ、国内でも数例ある程度の極めて貴重なこと。日本野鳥の会 北上支部 征矢 和宣 さんによれば、「うまく大きくなってくれれば、次の冬に来たハクチョウが帰るときに、一緒に北帰行するところがみられる」と話す。日本白鳥の会の小西敢さんによると、3カ月くらいで大人に近い姿になっていくということで、見に来た際は近づくことなく、静かに見守ってほしいと呼び掛けている。

県内でハクチョウの ”ひな” 誕生は初か 国内でも極めて貴重<岩手・北上市>(岩手めんこいテレビ)

オオハクチョウひな確認 国内で貴重な繁殖例 北上のため池「新堤」

ハクチョウの飛来地、北上市相去町のため池「新堤」で、オオハクチョウのひな4羽が確認された。羽をケガして長年居着いていたつがいのひなで、国内では珍しい繁殖例とされる。19日朝は、ふわふわした毛に包まれた4羽のひなが、つがいの親に守られながらため池に降り、水の上をぱちゃぱちゃと泳いでいた。日本野鳥の会北上支部の征矢和宣さん(74)が17日に確認した。オオハクチョウの卵は過去に確認されたことはあったが、ひなの誕生は初めてという。渡り鳥に詳しい宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団(栗原市)の嶋田哲郎研究室長によると、けがなどで国内に残ったハクチョウの繁殖例は珍しく、「抱卵時期はキツネなどの天敵が多く、河川敷では卵が水に流されることもある。たまたまうまくいったのはないか」と話す。日本野鳥の会北上支部ではひなの成長を静かに見守りながら、親と一緒に居着くのか、来春には親離れしてシベリアに行くのか、注目する。征矢さんは「近づくことなく、優しい気持ちで見守ってほしい」と、節度ある観察を呼び掛ける。

河北新報2021年5月20日より

また今年も5羽のヒナちゃん誕生

2022年5月17日。北上市新堤では、2年連続で羽をケガして飛ぶことができないオオハクチョウさん夫妻から5羽のヒナちゃんが誕生したのでした。喜ばしいことでした。しかし…!

白鳥の飛来地で知られる北上市相去町の新堤で、オオハクチョウのひなが今年も確認された。けがのため居着いたつがいが2年連続で自然繁殖した。専門家によると、越冬地で複数年にわたり、卵がふ化するのは極めて珍しい。

白鳥のひな、今年も誕生 北上・新堤、2年連続で自然繁殖 | 岩手日報 IWATE NIPPO (iwate-np.co.jp) 一部引用。

(イメージ写真 ハクチョウさんのヒナちゃん🦢)

しかし5羽のヒナちゃん行方不明

2022年5月19日。オオハクチョウさん夫妻から生まれた「5羽のヒナちゃんたちは行方不明になってしまいました。18日に1羽。19日午前7時半ごろには、4羽もいなくなったそうです。その後、昨年、生まれた2羽の幼鳥とツガイの夫婦は、ヒナちゃんたちを、探し回っていました。

ところで、早朝には、カラスさんたちが騒がしく鳴いていたとのこと。もしかしたら、カラスさんにやられてしまったことも考えられるとのことでした。

 北上市相去町の新堤で、今月確認されたオオハクチョウのひな5羽がいなくなったことが19日分かった。けがのため居着いたつがいが2年連続で自然繁殖した全国でも珍しい例だった。カラスに襲われたとの見方もあり、愛鳥家や住民から悲しむ声が上がった。

白鳥のひな、行方分からず 北上・新堤、カラスに襲われたか | 岩手日報 IWATE NIPPO (iwate-np.co.jp) 一部引用。

まとめ

オオハクチョウのヒナちゃんが誕生するのは、日本では珍しいこと。Duck4の知るところでは、過去に、山形県酒田市でも、羽をケガしたオオハクチョウさんのツガイからヒナちゃんが誕生。3羽が無事に成鳥になったのを知っています。その3羽の子育ての様子は、写真集にもなっています。

ところで、この岩手県北上市にいる羽をケガしているツガイのオオハクチョウさんは、洪水、動物に襲われた過去を乗り越え、何とか今年。4羽のヒナちゃんの誕生に恵まれたのでした。

そして、翌年にもまた、5羽のヒナちゃんが誕生。2年連続はすごいことです。しかし、数日後には行方不明。残念な結果になりました。

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今年生まれたヒナちゃんたちが、残念な結果になりましたが、来年もまたヒナちゃんの誕生を願う限りです!

追伸

3年連続で、岩手県北上市相去の新堤にいる滞在組のツガイのオオハクチョウさんからヒナが生まれました。2023年5月4日に3羽のヒナが生まれ、5月5日にはもう1羽のヒナが生まれたでそうです。無事に育って欲しいと願っております。

ハクチョウひな、今年も確認 北上・新堤で3年連続 | 岩手日報 IWATE NIPPO (iwate-np.co.jp)

35日後のヒナちゃんたち(2023年6月10日)

ヒナちゃんたちが誕生してから35日ほど経過した2023年6月10日。オオハクチョウさん一家の様子を見にDuck4は行きました。

そして、行ったもののそこにはハクチョウさん一家の姿はありませんでした。どこかにお引越ししたのでしょうか。そう思っていた矢先。2羽のヒナちゃんが、茂みから出て泳ぎだしました。その茂みの奥には、親鳥の姿も見えました。

(3羽のうちの2羽のオオハクチョウのヒナちゃんたち🦢)

この日は、太陽の日差しも強く、暑さ対策のために、オオハクチョウさん一家は、茂みに隠れて過ごしていたようです。

確か、ヒナちゃんは3羽いたはず。もう1羽はどうしたのだろうか。そんこうしていると、ヒナちゃんたちは、日陰にいる両親のもとに戻って行きました。

それから、しばらくして、2羽ではなくもう1羽のヒナちゃんも茂みから姿を出して泳ぎだしました。

やはり、ヒナちゃんは3羽。その時、3羽は生き残っていたことにDuck4は安堵したのでした。

3羽のヒナちゃんたちが泳ぎだしたので、両親も茂みから水辺に下りてヒナちゃんたちと一緒に泳ぎだしました。

そして、それぞれ先頭と後ろに両親。両親の間に、3羽のヒナちゃんたちは、両親に挟まれて、守られるように泳いでいました。

(3羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家🦢)

親子5羽でどこにお出かけをするのかなと思いきや、また茂みの中に隠れました。

おそらく、さっきいた場所は、直射日光が当たり暑くなったので、日差しを避けるために、茂みへと親子5羽で移動したのかもしれません。

5羽生まれたそうですが、何とか3羽のヒナちゃんがすくすく育っています。

ヒナちゃんたちも、カモさんたちの大きさになりました。まだまだ、外敵は心配ですが、もう少し大きくなれば、カラスさんたちに襲われる心配もなくなるでしょう。

そして、まもなく風切羽も伸びてくるのではないかと思われます。

(日陰に移動したオオハクチョウさん一家🦢)

Duck4
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今シーズンも4羽のヒナちゃんが誕生!そのうち3羽はすくすく育っています。無事に大きくなって欲しいと願っております!🦢

 

コメント

  1. bird run より:

    こんばんは。
    山形県酒田市で繁殖成功したのはコハクチョウですね。以前duck4さんがブログで写真集を紹介されているのを知り、わたしも購入しました。
     
    それでも、今回は嶋田さんが「たまたまうまくいったのではないか」と言われる位珍しい繁殖例ということなので、つがいの2羽が周囲の環境をいろんな面で「大丈夫だ」と認識しているのかも。見守っている人たちとの信頼関係があるのでしょうね。
    グーグルマップで「北上市大堤」を見てみたら大堤の隣の池のそばに「有限会社スワン警備保障」がありました。(いかにハクチョウが地域とともにあるかという意味です。)

    • Duck4Duck4 より:

      bird runさんへ

      こんばんは!

      あの写真集で羽をケガしたハクチョウさんでも子育てができることをDuck4も知ることができました!
      飛べなくても、子どもたちに飛び方を教える親鳥の姿に感動を覚えました!

      コブハクチョウさんは多く繁殖に成功していますが、
      オオハクチョウさんとなると珍しいのでしょうね!
      このオオハクチョウさんのペアは川で抱卵していたので、
      動物に襲われたり、洪水でダメになって成功しなかったようですね!
      4羽のヒナちゃんには、大きくなって欲しいものですよね!🦢

      スワンにちなんだ会社もあったんですね!🦆

  2. 無事に育ってほしい より:

    新堤の近所に住んでおります。報道された翌日にはヒナどころか親鳥も確認できなくなりました。新堤から4,500m離れている大堤でも白鳥が産卵して卵を温めていましたが、ある日突然、白鳥がその場所からいなくなり、卵も跡形もなくなくなりました。駐車場に缶チューハイやビールの空き缶、ゴミを捨てていく輩もいて、とても心配です。無事だといいのですが。

    • Duck4Duck4 より:

      無事に育って欲しいさんへ

      コメントありがとうございます!
      これからもよろしくお願いいたします!

      何か、危険を察知して移動して、どこかに隠れていれば良いのですが!
      いなくなると、何か、あったのではないかととても心配になりますよね!🦢

      どこでも、マナーが悪いヒトがいるので、水辺にはゴミがありますよね!
      ハクチョウさんたちの生活の場を考え、それだけはご勘弁と思うのですが、
      どうにもならないのでしょうか!?🦆

  3. 無事に育ってほしい より:

    生存確認できました。残念なことに1羽はカラスにやられたらしく、3羽になっていました。

    • Duck4Duck4 より:

      無事に育って欲しいさんへ

      こんばんは!

      他の仔たちが、無事に育って欲しいと願っております!🦢

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