6月25日に換羽が始まったチンさんのお話が今日のDuck4ブログのテーマです。
はじめに
この5年ほど滞在組のハクチョウさんたちの換羽の様子を観察してきたDuck4。今シーズンも換羽の様子を観察していたところ6月25日。滞在組オオハクチョウさんのチンさんが換羽が始まっていたことを確認できました。
ところで、この「換羽」とは、一年間身にまとっていた古い羽が、新しい羽に変わることを言います。ハクチョウさんたちの場合は、すべての羽が抜け落ちるので、約1か月ほど空を飛べなくなります。
その換羽のタイミングですが、ハクチョウさんたちには個体差があるようです。ちなみに、滞在組ハクチョウさんたちの場合は、6月中旬ごろから8月中旬までの間に行われているようです。羽が抜け落ちてから約一月ほどかけてメインの風切羽が伸びます。
今日のDuck4ブログでは、滞在組ハクチョウさんの中で一番古参と思われるメスのチンさんの換羽のお話をします。
始まるチンさんの換羽
今シーズン。チンさんの換羽を始めて確認できたのが6月25日でした。骨折した部位の古い風切羽が抜け落ち、その黒く地肌の部分から新しい羽が伸び始めていたのです。
翌26日には、壊死して骨折した部位から、ピンク色の血が流れている数本の新しい羽が伸びてきているのを確認できました。
27日には、ピンク色の血が流れている13本の羽が、事故の影響で羽が壊死して黒い地肌が見えるところから伸びていました。
ところで、チンさんは、換羽の始まりが容易にわかりやすいハクチョウさんなのです。その理由は、事故の影響で羽が変形しているために、体から骨折している風切羽が露出しているために観察しやすいからです。
(換羽3日目のチンさん)
換羽が始まり3日後(6月27日)。チンさんは、ピンク色の血が流れている新しい羽が13本ほど伸びていました。
換羽はかなりのエネルギー消耗
チンさんを含め、どの成鳥のハクチョウさんたちは年に1回。換羽で1年間身にまとっていた羽が抜け落ち、新しい羽に変わります。その中で、メインの風切羽が抜けたから完全に新しく伸び切るまでには約1か月ほどかかります。なので、ハクチョウさんたちにとっては、かなりの重労働になるのです。
特に、チンさんの場合は、他のハクチョウさんたちと違って持病があります。パンの食べ過ぎで脚気になったこと。また、栄養失調による、首周りの羽毛の窪みがあります。
そして、この換羽の影響で、この数日くらいから、首周りの窪みが深くなってきているチンさんなのです。
(換羽の影響で首周りの窪みが現れてきているチンさん)
換羽が始まる前くらいから首周りの窪みがまた目立つようになったチンさんです。
まとめ
2008年ごろには羽をケガしてこのDuck4の定点ポイントいるチンさん。その時には、真っ白な成鳥だったので、推定年齢15歳以上の高齢なはず。また、前の滞在組リーダーと交尾をしたこともありメスだということもわかりました。
数年前から、脚気の影響で片足を引きずって歩くようになり、栄養失調により首周りの窪みも顕著に見られるようになりました。
そんな換羽もまた、ほぼ例年通り6月下旬にチンさんはむかえました。そして、これから1か月ほどかけて新しい羽が伸びていくので、何とか無事に換羽を終えて欲しいとDuck4は願っております。
何とか無事にチンさんには換羽を終えて欲しいと願っております。
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