重くなるランドセルの影響で子どもたちの腰痛が増えています。今日のDuck4ブログでは、腰痛から子どもたち守るための解決策。「背負い方」「軽くする方法」「ランドセルでない選択」の3つを紹介します。
はじめに
なぜ、小学生のランドセル腰痛が増えていると思いますか。
結論を先に言うと、答えは「Yes」です。
例えば、その原因の一つに、学習指導要領の改訂によりゆとり教育が終了あります。教科書のページ数が増えたことで荷物が重くなったこと。
また、Aサイズの教科書になり、収納できるように「ランドセル」も大型化。ランドセル本体だけの重さが、1.3キロにもなっています。
さらに、ランドセルの重さプラス。平均4.7キロほどの荷物をランドセルにつめて登校を余儀なくされています。なので、腰痛に悩まされているに子どもたちも増えています。
本日のDuck4ブログでは、「ランドセル腰痛」から子どもたちを守るための対策3つ。
①ランドセルの背負い方!
②ランドセルを軽くする工夫!
③ランドセルではない選択肢も考える
という観点から、ランドセルと荷物の重さの問題解決を考えてみたいと思います。
3つの改善対策!!!
🎒ランドセルの背負い方!
🎒ランドセルを軽くする工夫!
🎒ランドセルではない選択肢も!
背負い方で負担軽減
大人にも通用する正しい背負い方
これは、リュックサックを背負っている大人でも言えることなんですが、意外と腰や肩に負担かかるように背負っている人が多く見られます。
それは、肩紐(ショルダーストラップ)を超長く調節することで、リュックサックの重心が腰の位置にきてしまう背負い方です。
正しい背負い方のイメージとは、肩、背中、腰と3点で背負うことで解決できます。これは、子どもたちが背負うランドセルでも大人と基本同じことが言えます。
正しいランドセルの背負い方
一番、わかりやすい正しいランドセルの背負い方は、背中とランドセルの間に隙間をつくらないことです。
隙間があることで、背中でランドセルを支えることができずに、肩と腰だけに荷物の重さの負担がかかってしまうからです。
イメージとしては、ランドセル本体が背中に対してまっすぐになるのが理想的な背負い方になります。
また、肩の位置とランドセル本体が同じ高さにくるようにすることです。
肩よりも高い位置にランドセルがあると、肩が締め付けられるすぎで背負っていて窮屈になってしまうからです。
正しい背負い方
🎒背中とランドセル本体に「隙間」をつくらないこと
🎒ランドセル本体が背中に「まっすぐ」になるように背負う
🎒肩とランドセル本体が「同じ高さ」にくるよう背負う
平均4.7キロ小学生の荷物の重さ
セイバン(2018年3月)の調査によると、小学生の荷物のみの重さの平均が4.7キロでした。
ちなみに小学1年生では、3.6キロ。小学2年生では、4.1キロ。小学3年生では4.7キロ。小学4年生では、5キロ。小学5年生では5.2キロ。小学6年生では、5.4キロになりました。
低学年から中学年、高学年になるにつれて教科書も重くなるので1.8キロも重くなります。
それにランドセル本体の重さ。1.3キロも肩や腰に負担がかかることになります。
🎒小学生の荷物の重さ
小学1年生平均3.6キロ
小学2年生平均4.1キロ
小学3年生平均4.7キロ
小学4年生平均5キロ
小学5年生平均5.2キロ
小学6年生平均5.4キロ
(小学生平均4.7キロ)
🎒ランドセルの重さ平均1.3キロ
体重の15%以上の荷物を背負うのは危険
小学1年生の児童の平均体重は約20キロです。その小学1年生が3.6キロの荷物とランドセル本体の重さが1.3キロですので、合計で4.9キロになります。入学時の児童の体重が20キロと仮定して、体重の15%の重さが3キロ。1.9キロも超過しなります。
3キロ以上の重さになると、体への負担がかなりのもになり肩や腰への負担はかなりのものになります。良くありません。
🎒小学1年生の平均体重20キロ。
🎒ランドセル(1.3キロ)+荷物平均(3.6キロ)=4.9キロ。
🎒危険な重さ体重の15%。3キロよりも1.9キロも超過!!
荷物を軽くることを考える
解決策として、学校に通学するときの荷物を軽くしてあげることです。置き勉できる学校だったら、学用品に名前を必ず書いて置き勉が良いでしょう。
また、終業式になると、学校から家に持ち帰ることになりますが、使わない学用品は1週間前から少しずつ持ち帰るように、子どもに話しておくことです。
しかし、置き勉できない学校に通っている場合には、毎日、持ち帰らなければなりません。
その時は、すべての荷物をランドセルに入れるのではなく、手提げカバンなどに分けて、荷物を2つに分けて持たせる工夫も必要になるでしょう。なるべく、荷物は軽くが鉄則ですが。
腰痛が続くようであればランドセルを止めるのも一つの方法
正しい背負い方。荷物が重すぎる。そして、ランドセルを背負っていて腰痛が続くようであれば、ランドセルを背負って登校するのも止めるのも1つの方法です。無理に、背負って体を壊すのは、子どもたちの成長にとって、はっきり言って良くありません。
そこで、対策として、ナイロン製でできている軽い「リュックサック」で登校させることも考えてみてはいかがでしょうか。
リュックサックならば600~900グラムとランドセルに比べて軽いです。サイズもその子にあった体からはみ出さないような、大きくないものを選べば、体や腰の負担も軽減されるはず。
また、最近ランドセルは高額になり平均購入価格が55000円もします。リュックサックならば、5000円のものもあります。
余談にはなりますが、京都のある一部の地域では、「ランリック」というランドセルとリュックサックを機能を持たせたカバンがありランドセルよりも安価で軽いものもあります。
3年と3日しか背負わなかったランドセルの話
ちなみに、小学生のときランドセルは3年と3日しか背負って学校には通っていませんでした。とても、窮屈だったので小学4年の始業式から手提げカバンで登校していました。
それは、ランドセルが重かったというよりは、背負ってきて窮屈になってしまったからです。
「肩の位置とランドセル本体が同じ高さにくる」のが理想的なランドセルの背負い方なのですが、どうしても「肩よりも高い位置にランドセル」がきてしまいました。あまりにも不格好で子どもっぽいのも嫌だったから背負うのを止めました。
そして、小学5年になると、クラスでも数人の子たちがランドセルではなく手提げカバンで登校するようになっていました。
それを見た担任の先生が「ランドセルで登校するように!」とホームルームと時に話しました。
仕方なく、1年ぶりにランドセルを背負って登校したのですが、背負っていてあまりにも窮屈だったので、3日だけで背負ってその後は卒業まで手提げカバンで登校していました。
これも、小学校には校則はないので、できたのかもしれませんし、先生も一人だけだったので今思えば大目に見ていたのかもしれません。
まとめ
子どもたちに腰痛が増えているのは、学校に通うときの荷物が重くなっているからです。平均4.7キロもの重さをランドセルに詰めて登校。ランドセルの1.3キロの重さと合わせて、6キロの重さにもなります。
これは、体に良くない重さである体重の15%を超えてしまうからです。正しい背負い方をしてもかなり、肩や腰への負担がかかってしまいます。
子どもたちを守るためにも、置き勉できる学校であれば、置き勉させること。通学するときにはランドセルはなるべく軽くさせること。ランドセルよりも軽いリュックサックで登校させるのも、1つの解決策にもなると思います。
「背負い方」「荷物は軽くする」それでもダメだったらランドセルよりも軽いリュックサックを使うことも考える必要性もあります!
(参考ホームページ)
コメント