今日のDuck4ブログでは、厳冬期に幼鳥率が10%以下。春に20%以上になった2020年度と通期にわたって幼鳥率が20%超えになった2021年度のお話をします。
はじめに
2020年度の飛来ハクチョウさんは、2021年4月19日をもって終了。
最後に、Duck4の定点ポイントを離れて行ったのが2羽の幼鳥オオハクチョウさん。クチバシが薄黄色くてぽっちゃり系の「オトちゃん」。首がとても細長かった「ロングちゃん」でした。特に、オトちゃんは、ミルクちゃんから可愛がられていました。幼鳥2羽だけ残ってしまったので、北帰行ができるのかDuck4はとても心配しています。
ただ、数日後。4月23日朝7時頃。5羽のオオハクチョウさんの編隊が、Duck4の定点ポイントを北の方角へ向かって通過して行くのを見ました。その5羽のう4羽が幼鳥。もしかしたら、その中には、オトちゃんとロングちゃんもいればなあ!?1羽の成鳥オオハクチョウさんがいたので、道先案内を受けながら幼鳥たちも北帰行ができるのではと。淡い期待を込めて見送ったのでした。
一方、2021年度の飛来ハクチョウさんは、ツガイの2羽が2022年4月2日をもって終了しています。2020年度シーズンよりも17日早くハクチョウさんたちが春の渡りのために離れて行きました。
さて、今日のDuck4ブログでは、「2020年度シーズンの幼鳥率」と「2021年度シーズンの幼鳥率」のお話をします。
2020年度シーズンの結果を言うと、厳冬期12月下旬から2月下旬にかけて幼鳥数がとても少なくなかったこと。幼鳥率の目安となる「10%以下」になったのです。
それに反して、3月下旬以降。幼鳥率が高くなり「20%以上」になりました。厳冬期に幼鳥率が「低く」。春先に幼鳥率が「高く」なりました。
一方、2021年度シーズンは、Duck4の定点ポイントでは通期にわたってほぼ幼鳥率が20%超えと驚異的な記録になりました。
2020年度の幼鳥率は、3月下旬以降20%超えでした。
2021年度の幼鳥率は、通期にわたり20%超えでした。
(2020年度に撮影したオオハクチョウのスミスさん一家🦢)
「2020年度🦢幼鳥率」について
幼鳥率の算出方法
ひと月を上旬、中旬、下旬の10日間区切り。10日間の飛来ハクチョウさんの平均と幼鳥数の平均を割って、幼鳥率を算出しました。それ「2020年度🦢幼鳥率」とグラフにしました。
幼鳥率10%が目安
「2020年度🦢幼鳥率」の折れ線グラフから読み取れること。それは、どのくらいの幼鳥ハクチョウさんが、成鳥に対して、越冬したり中継のために立ち寄っていたかの割合がわかります。
ところで、一般的に、幼鳥率が「10%以上」であれば、多くの幼鳥ハクチョウさんが渡ってきて生き残っていると言われています。なので、幼鳥率10%が一つの目安になっているのです。
幼鳥率の高い低いの目安は「10%」と言われています。
「厳冬期」「春」では幼鳥率に開き
幼鳥率「10%以下」になった「厳冬期」
2020年度幼鳥率の推移ですが「厳冬期」(2020年12月上旬から2月中旬)。その他にも12月上旬から中旬。3月上旬にも幼鳥率が「10%以下」になりました。
特に1月上旬は、氷点下4度以下になる日も多く、数年ぶり大寒波を記録。Duck4の定点ポイントでも川が凍ることもあったほど寒かったです。それから、徐々に暖かくなり始めた2月に入ってからも、幼鳥率10%まで回復するのには、2月下旬までかかりました。
なので、オオハクチョウさんでは、あの毎年越冬する子ども1羽を連れたスミスさん一家のみという日もあったほどです。
オオハクチョウで我が子だけの時もあったなあ!
お母さん!
お父さん!そんな日もあったけど、子育てしやすかったわね!お父さん!
なぜ、長い期間。幼鳥率が10%以下になったのか?
「なぜ、長い期間。幼鳥率が10%以下になったのか?」
その理由をDuck4は、「1月上旬の数年に1度の大寒波」「ハクチョウさんの塒付近の河川敷の土砂を取り除く工事」「2月13日夜11時頃の大きな地震」が影響しているのではないかと考えております。
まあ、2月中旬以降、北帰行が本格的になりますが、「工事」と「地震」が落ち着いてからは、また飛来組のハクチョウさんたちが戻って来たのでした。
この冬は「寒波」「工事」「地震」もあったね!
幼鳥率が20%越え「春」(3月下旬以降)
いつものことなのですが、後半になると幼鳥率が高くなる傾向があります。それは今シーズンも例外ではなかったようです。
ところで、ずっとここで越冬していた子ども1羽を連れたスミスさん一家は、3月22日を最後に北帰行のため離れて行きました。
それからも、立ち寄り組のハクチョウさんがやって来るようになりました。特に、3月下旬以降。何らかの理由で、親鳥とはぐれた幼鳥たちも、多く立ち寄るようになったのでした。
3月下旬以降。迷子ちゃんたちがたくさん立ち寄ったよ!
ミルクちゃんも、我が子のように幼鳥のオトちゃん&ロングちゃんを可愛がっていたよ!💛🦢🦢
(2020年度白鳥幼鳥率のグラフ🦢)
2021年度シーズンの🦢幼鳥率について
通期を通してほぼ幼鳥率20%超え
Duck4の定点ポイントでの2021年度シーズンは、越冬期間を通してほぼ幼鳥率が20%とかなり高くなりました。その要因の一つに、6羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家が一組。5羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家が一組が、ここでずっと越冬していたことが考えられます。他にも、3羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家がシーズン最後まで残っていました。
(2021年度白鳥幼鳥率のグラフ🦢)
大家族だったハクチョウさん一家
2021年度シーズンをずっとDuck4の定点ポイントで越冬していた6羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家。名前をブライスさんと名付けて観察していました。
2021年度シーズンをずっとDuck4の定点ポイントで越冬していた5羽の幼鳥を連れていたオオハクチョウさん一家。カスバートさんと名付けて観察していました。
まとめ
今シーズン(2020年度)は、厳冬期の幼鳥率が10%以下と、とても低くなったこと。3月下旬の本来ならばハクチョウさんの越冬も終わりにもかかわらず、幼鳥率が20%以上と、とても高くなったことが特徴的でした。
その幼鳥率が10%以下と低くなった理由には、「川が凍るほどの寒波」「塒付近の土砂を取り除く工事」「大きな地震」なども影響したのではないかとDuck4は考えております。
それから、春の幼鳥率が20%以上と、とても高くなりました。これには、何らかの理由で親鳥とはぐれてしまった幼鳥たちが立ち寄ったからだと考えております。
一方で、2021年度シーズンは、ほぼ通期にわたって幼鳥率が20%超えをしていました。その理由に、5羽、6羽と幼鳥をたくさん連れて越冬していたオオハクチョウさん一家が多かったことにあります。また、他に、4羽、3羽の幼鳥を連れた家族も越冬していました。また、親がいなかった迷子のオオハクチョウさん4羽もいたこともありました。
なので、2021年度シーズンは、越冬数調査を始めてほぼ通期にわたって幼鳥率が過去最高を記録しました。
2021年度シーズンの幼鳥率20%超えはDuck4が統計を取り始めて過去最高を記録しました!
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