【2022年12月上旬~下旬】定点ポイントのハクチョウさんの飛来数。幼鳥率。オオハクチョウさん&コハクチョウさんの割合について調査結果のお話になります。
はじめに
毎朝6時30分ごろから7時30分の1時間。下流から上流の1.5キロほどの定点ポイントでハクチョウさんをカウントするフィールド調査を行っているDuck4。主に、「飛来数」、「幼鳥率」、今シーズンから始めた「オオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合」を記録しています。
その2022年12月上旬から下旬の調査結果、次のようなことがわかりました。
結論を先に言いますと、2022年12月1日~15日まで。ハクチョウさんの飛来数が200羽超えが15日中12日記録しました。しかし、2022年12月16日以降、ハクチョウさんの飛来数が200羽超えしたのが、たった1日だけだったのでした。
今シーズンは11月にも早くもハクチョウさんの飛来数が200羽超えしていたので、12月中旬以降は、もっと増えるのではないかと、Duck4は予測していたのですが外れてしまいました。
2021年12月シーズンは、12月26日以降、ハクチョウさんの飛来数が200羽を超えていました。
そして、2022年12月と2021年12月の気象データからわかることがありました。
2022年12月には、積雪1センチが1日だけ。
一方、2021年12月25日以降、寒波が到来。Duck4の定点ポイントよりも、30キロ北にある測候所の観測データによると、26日~31日まで連日のように積雪10センチ以上を記録していました。Duck4の定点ポイントに近い観測所でも、2021年12月25日~29日まで積雪がありました。
しかしながら、2022年12月には、Duck4の定点ポイントの近くにある観測所では、19日に1センチの記録をしただけでした。北に30キロ離れたDuck4の定点ポイントでも、12月中旬に数センチの積雪がありましたが、本格的に寒くなる12月下旬には、積雪がありませんでした。
今回のDuck4ブログでは、12月下旬の気象データを比較して、なぜ、2022年12月の方がハクチョウさんが少なくなったのかを、考えてみたいと思います。
2022年12月中旬以降
🦢100羽台に減る!
2021年12月下旬以降
🦢200羽に増える!!
2022年12月下旬
☃積雪ゼロ!
2021年12月下旬
☃5日連続積雪!!
ハクチョウさん飛来数
200羽超え 2022年12月上旬
「青い折れ線グラフ」が2022年12月上旬のDuck4の定点ポイントに飛来していたハクチョウさんの数になります。11月から、すでに200羽超えになっていました。
12月上旬になっても、ハクチョウさんが200羽超えていました。
100羽を超えない日も 2021年12月上旬
一方、「赤い折れ線グラフ」が2021年12月上旬のDuck4の定点ポイントに飛来していたハクチョウさんの数にります。
2021年12月シーズンは、ハクチョウさんが最高でも150羽ほどでした。
🦢2022年12月上旬の飛来数
ハクチョウさん連日200羽超え
200羽以下になる 2022年12月中旬
「青い折れ線グラフ」が2022年12月中旬のDuck4の定点ポイントに飛来していたハクチョウさんの数になります。12月14日の218羽を最後に、連日のように200羽を切るようになりました。
12月15日以降。一部のハクチョウさんたちは移動して行ったようです。
100羽前後 2021年12月中旬
一方、「赤い折れ線グラフ」が2021年12月中旬のDuck4の定点ポイントに飛来していたハクチョウさんの数になります。
122羽~86羽と100羽前後でハクチョウさんの飛来数が推移していました。
🦢2022年12月中旬飛来数
15日以降100羽台で推移
100羽台に落ち込む 2022年12月下旬
「青い折れ線グラフ」が2022年12月下旬のDuck4の定点ポイントに飛来していたハクチョウさんの数になります。
12月24日、29日に200羽を超える日もありしたが、他の日には、100羽台に落ち込んでいます。
積雪の影響で200羽超え 2021年12月下旬
一方、「赤い折れ線グラフ」が2021年12月下旬のDuck4の定点ポイントに飛来していたハクチョウさんの数になります。
2021年12月26日以降。ハクチョウさんの飛来数が多くなりました。200羽台を連日のように超えるようになりました。その理由としてDuck4の定点ポイントでも積雪もあったからだと考えております。
また、Duck4の定点ポイントより北に30キロ。ハクチョウさんたちの県内で多くのハクチョウさんが越冬するエリアの観測所では、積雪が10センチ以上になりました。
そのため、根雪になり餌場が雪で覆われてしまったことで、ハクチョウさんたちが、Duck4の定点ポイントがある雪が少ないエリアまで南下して来たものと思われます。
2022年12月下旬飛来数
(11日中9日)100羽台
2021年12月下旬飛来数
26日以降 200羽台
幼鳥率
10%以上で推移 2022年12月上旬
「青い折れ線グラフ」が、2022年12月上旬の飛来ハクチョウさんたちの幼鳥率になります。12%~19%台と、一般的に幼鳥率が高いと言われている幼鳥率10%台を難なくクリアしていました。
Duck4の定点ポイントにも、毎年のように越冬しているオオハクチョウさん。スミスさん夫妻も1羽の幼鳥を連れて戻って来ました。なので、繁殖地で子育てに成功して、連れて来られたハクチョウさん一家が一定数いたからだと思われます。
驚異的な40%超え 2021年12月上旬
「赤い折れ線グラフ」が、2021年12月上旬の飛来ハクチョウさんたちの幼鳥率になります。12月2日を除き、他の日では、30%~40%台の幼鳥率をキープしていました。幼鳥率が10%超えると多いと言われています。
しかし、この30%~40%は、驚異的な値になっています。
10%以上をキープ 2022年12月中旬
「青い折れ線グラフ」が2022年12月中旬の飛来ハクチョウさんたちの幼鳥率になります。
連日のように幼鳥率が10%~20%台をキープしていることから、Duck4の定点ポイントには幼鳥連れの家族が越冬のために定着していることがわかります。
驚異的な幼鳥率続く 2021年12月中旬
「赤い折れ線グラフ」が2021年12月中旬の飛来ハクチョウさんたちの幼鳥率になります。12月20日以外、こちらは、連日のように30%台~40%台をキープしていました。
この幼鳥率の高さは、驚異的で奇跡のような値が中旬も続いておりました。
10%以上と平均より高め維持 2022年12月下旬
「青い折れ線グラフ」が2022年12月下旬の飛来ハクチョウさんたちの幼鳥率になります。幼鳥率は10%を超え、連日15%~18%とほぼ横ばいの値になっています。
飛来組のハクチョウさん一家が、ここで越冬するために定着しているようでもありました。
20%以上に落ち着くもかなり高め 2021年12月下旬
「赤い折れ線グラフ」が2021年12月下旬の飛来ハクチョウさんたちの幼鳥率になります。
驚異的な30%~40%台から下がり、それでも20%台とかなり高い値の幼鳥率で推移していました。
2022年12月も幼鳥率が比較的高水準だった理由
2021年12月の幼鳥率の30%~40%台という驚異的な奇跡的な高い値ではありませんでした。しかし、2022年12月シーズンも幼鳥率が10%を超えました。順調に子育てができ、親鳥は幼鳥を越冬地まで連れて来られたからでしょう。
その家族の中には、毎年ここで越冬するオオハクチョウさんのスミスさん夫妻も1羽の幼鳥とともに戻って来ました。
また、5羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家のナミエちゃん&ユーちゃんもここに腰を下ろして越冬しています。
それから3羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家が2組。
2羽の幼鳥を連れたシングルペアレントのオオハクチョウさんもDuck4の定点ポイントで子育てをしています。
2022年12月幼鳥率
🦢幼鳥率10%超え
🦢複数の一家で多産
オオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合
今シーズンよりオオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合を出すことにしました。ただ、コハクチョウさんの方が、朝寝坊なのか寝ている仔もいるので、見分けがつかないこともあるので、数値にばらつきが生じることもありました。
そこで、30日平均のオオハクチョウさんとコハクチョウさんの数にしました。
すると、2022年11月と同様に12月も、Duck4の定点ポイントでは、圧倒的にオオハクチョウさんが多く、8割近くに達しています。一方、コハクチョウさんは2割ほどになっています。
2022年12月割合
オオハクチョウ約8割
コハクチョウ約2割
まとめ
2022年12月のハクチョウさんの飛来数の特徴として、11月中旬から12月中旬までで飛来数が200羽超えしたことから「秋の渡り」が早くやって来て順調でした。しかし、12月15日以降、200羽台を切り、12月28日に200羽台になったものの、その他の日は100羽台になりました。
一方、2021年12月のハクチョウさんの飛来の特徴として、12月下旬になり飛来数が200羽は超えるようになり急に伸び始めした。これには、積雪により、北にいたハクチョウさんたちが餌場を求めて南下してきたからだと思われます。
幼鳥率については、2022年、21年ともに10%超えをしていることから、繁殖が順調に進んでDuck4の定点ポイントに戻って来たと思われます。しかし、2022年と21年を比較すると、2021年シーズンの方が幼鳥率が高かったようです。
特に、2021年12月上旬から中旬にかけて奇跡的で驚異的な幼鳥率が40%超えの日もありました。5羽の幼鳥を連れた家族が、2021年の時の方が多かったことも原因にあったようです。
今シーズンよりオオハクチョウさんとコハクチョウさんの飛来数をカウントすることにしました。その結果、11月に関して言えば、8割がオオハクチョウさん、2割がコハクチョウさんになっていました。また、12月も、ほぼ8割がオオハクチョウさん。2羽がコハクチョウさんの傾向が続いております。そのため、Duck4の定点ポイントでは、オオハクチョウさんが多数派になっていることがわかりました。
それから、嬉しいニュースになりますが、2021年シーズンには、スミスさんの成鳥した子どもあいちゃんは、ポールお父さん、マーガレットお母さんとDuck4の定点ポイントで合流して一緒に冬を越しました。そのスミスさん一家の子どもで満3歳になる「あいちゃん」が今年も戻って来ていたのです。
あと、もう1つ嬉しいニュースとして、足を捻挫して動けなくなっていたオオハクチョウの「モリスさん」が、今シーズンもDuck4の定点ポイントに戻って来たいたのでした。とても、とても嬉しいニュースです。
最後に、2022年12月下旬には、積雪があってもおかしくありませんが、2022年12月19日に1センチの積雪のみ。積雪が12月下旬になっても皆無だったことから、2022年12月中旬から下旬にかけて飛来数が100羽台になった原因ではないかとも、Duck4は考えております。
2022年12月飛来数の特徴
🦢12月中旬まで200羽超え
🦢12月中旬以降100羽台
🦢積雪1日のみ
🦢南下が遅れている!?
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