🦢迷子のハクチョウさんが生き残る方法

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🦢Swans
Duck4
Duck4

何かの理由で親鳥と別れ別れになった迷子のハクチョウさんが生き残るため方法について、本日のDuck4ブログではお話いたします。

はじめに

定点ポイントのみならず他の越冬地でも、たった独りでいる幼鳥のハクチョウさんがいます。おそらく、渡りの途中で、何らかの原因で親鳥と別れてしまったのでしょう。

毎シーズンのように、オオハクチョウさんやコハクチョウさんが飛来するDuck4の定点ポイント。そして、毎年のように親鳥の離れ離れになって独りぼっちで行動している迷子のハクチョウさんがいます。

どうすれば、迷子のハクチョウさんは生き残れるのでしょうか?

結論を言えば、面倒見が良い成鳥にくっついて行動すること。

もう一つは、同じ境遇の迷子ちゃんたちが群れを作って行動することです。

本日のDuck4ブログでは、Duck4が見てきた迷子ちゃんたちの「4つの事例」を紹介。

①事例「全く他の家族に相手にされなかった迷子ちゃん」

②事例「親切な成鳥と一緒に行動していた迷子ちゃん」

③事例「羽をケガして帰れなくなったアドちゃん」

④事例「羽をけがして帰れなくったムーアちゃん」

を通して、迷子のハクチョウさんが生き残れるカギについてお話いたします。

また、2022年シーズンにも3羽の迷子ちゃんがいます。そのお話も合わせていたします。

Duck4
Duck4

迷子ちゃんが生き残る方法

🦢面倒見の良い親切な成鳥を見つけてついて行くこと!

🦢迷子ちゃんたちが集まり群れをつくること!

(目を閉じている迷子のオオハクチョウさん🦢)

迷子のハクチョウさん

他の家族にも全く受け入れられない迷子のハクチョウさん【事例】

早朝。いつものようにカウントをしていると、中洲付近に1羽でいる幼鳥のオオハクチョウさんがいました。その幼鳥のオオハクチョウさんは、目を閉じて川に浮かびながら寝ているようでした。周りには、その幼鳥のオオハクチョウさんをいたわるような成鳥のオオハクチョウさんは、いませんでした。

迷子のオオハクチョウさんの場合、他の幼鳥を連れたハクチョウさん一家に近づいても、相手にされず追い払われてしまいます。ハクチョウさんという鳥は、縄張り意識も強く、特に、家族となると他の幼鳥を仲間に入れることはありません。

厳しいですが、迷子になったハクチョウさんは、受け入れてもらえないのが現実なのです。

アドちゃん
アドちゃん

🦢迷子になった幼鳥ハクチョウさんが、家族群れに入るのは困難だよ!

🦢特に、家族は、縄張り意識が強いので、受け入れてくれないよ!

親切な成鳥のオオハクチョウに受け入れられた迷子のハクチョウ【事例】

ところで、数年前の3月のこと。

1羽の成鳥のオオハクチョウさんと1羽の幼鳥のオオハクチョウさんが飛来してきました。1羽の成鳥のオオハクチョウさんは、とてもなれなれしくて、Duck4のすぐそばまで近づいて来て離れようとしません。すごくヒト慣れしている成鳥のオオハクチョウさんでした。

その成鳥のオオハクチョウさんをブログに投稿したところ、ハクチョウさんの個体識別の研究をしているブロガーさんから、そのオオハクチョウさんは、こちらでも越冬していたオオハクチョウさんの「さっちゃん」です。とのコメントをいただきました。決めては、クチバシの模様と、さっちゃんの性格にありました。

そのオオハクチョウさんのさっちゃんに、くっついて幼鳥の「ハッチちゃん」が一緒に行動していました。そのオオハクチョウさんのさっちゃんは、とても食いしん坊なのですが、優しくて面倒見の良い性格の持ち主でした。

その持ち前のさっちゃんの面倒見の良さから、独りでいる迷子のオオハクチョウさんのハッチちゃんを連れて、Duck4の定点ポイントに飛来してきたようです。

それから、オオハクチョウさんの「さっちゃん」と「ハッチちゃん」は1週間ほど逗留してDuck4の定点ポイントを離れて行きました。

アドちゃん
アドちゃん

迷子になったときには、親切そうで面倒見の良さそうなシングルの成鳥のハクチョウさんにくっついて餌場、渡りの仕方を教えてもらうのは良いと思うよ!

(迷子「ハッチちゃん」&面倒見が良い成鳥「さっちゃん」🦢)

幼鳥でケガして帰れなくなったアドちゃん【事例】

2015年3月中旬ごろ。高圧電線に衝突して出血して帰れなくなったオオハクチョウさんがいました。そのオオハクチョウさんは今も生きている満8歳になったアドちゃんです。

アドちゃんですが、複雑骨折でかなりの重症。ヒトだったら入院しなければならないほどでした。しかし、出血が止まり、幸いに打ちどころが良かったため、命には別状がありませんでした。

その時、Duck4の定点ポイントには、アドちゃんと同じように飛ぶことができない5羽の滞在組ハクチョウさんがいました。しばらく、アドちゃんは、遠くから様子を伺っていました。徐々に近づこうとしましたが、突っつかれたり攻撃されました。

しかし、アドちゃんは、4月ごろから後を追いかけてついて泳ぐようになりました。

そして、他の滞在組の仲間からも認められるようになり、アドちゃんは、もう7年以上も一緒に暮らしています。

アドちゃん
アドちゃん

ケガした当時のアドちゃん

🦢最初は相手にしてもらえなく、突っつかれたり、攻撃されたりしたよ!

🦢徐々に仲間から認められ、今では滞在組の仲間入りしているよ!

(幼鳥の時のアドちゃん🦢)

2022年シーズンの迷子ちゃんたち

迷子の幼鳥のコハクチョウさん

2022年10月29日朝。飛来組ハクチョウさんんたちはすでに餌場へ飛び立って行きました。

しかし、1羽だけ幼鳥コハクチョウさんが、ポツンと取り残されていました。

どうやら、迷子ちゃんです。

やはり、今年も、親と別れ別れになってしまった迷子のコハクチョウさんが出てしまいました。

その後、この迷子のコハクチョウさんは姿を見せなくなりました。

もしかしたら、他の場所に移動して行ったのか、親鳥が見つかったのかもしれません。

(独りぼっちのコハクチョウの迷子ちゃん🦢)

首が曲がっている迷子のカーブちゃんのお話

幼鳥のカーブちゃんは、迷子のオオハクチョウさんです。

初めて出会ったのが2022年11月下旬。その時には、親鳥とは一緒に行動していませんでした。

そんなカーブちゃんには、一つ大きな特徴があります。それは、首が曲がっていることです。

おそらく、何らかの理由で首が変形したのではないかと思われます。

そして、首が曲がっている以外は、生きていく上では問題はなさそうに見えました。

このカーブちゃんは、Duck4の姿を見ると、飛んで来てくれるようになりました。Duck4が手を差し伸べると、カーブちゃんは甘噛みをしました。

こんなに人慣れしている幼鳥オオハクチョウさんに出会ったのは、Duck4は初めての経験です。

カーブちゃんですが、好奇心が強くて、めげない性格のようです。

成鳥に突っつかれても、すぐ立ち直り、また近づいて来ます。開き直りが早いようです。

また、カーブちゃん自身、気づいているのかどうかわかりませんが、Duck4を利用して、他のハクチョウさんたちから攻撃を逃れる術も、心得ています。幼鳥のわりに賢い子なのです。

なので、独りぼっちで寂しそうに見えるカーブちゃんは、迷子になり独りになっても健気に逞しく生きていけているのでしょう。

そして、カーブちゃんは、片方の水かきがないキリちゃん、滞在組の一部の仔たちと群れを作って行動していることもあります。

群れの成鳥たちが威嚇のために大きな声をあげていると、カーブちゃんもマネしています。成鳥からいろいろ学ぼうとしているようです。

幼鳥迷子ちゃんのカーブちゃん🦢)

羽をケガしている幼鳥ムーアちゃん

幼鳥のムーアちゃんですが、初めて見たのは2022年11月下旬でした。

その時には、すでに、右の初列風切羽の一部が折れていました。

このケガの状態からすると、もう飛ぶことができないでしょう。おそらく、9分9厘。ここに居残ることになるでしょう。

ところで、早朝行くと、ムーアちゃんは、飛来組の群れの中にいることが多いようです。一時、羽をケガしている滞在組と一緒にムーアちゃんは、行動していた時期もありました。

しかし、1月以降。ムーアちゃんは、2羽の幼鳥を連れたシングルペアレント一家と一緒にいるところを目撃するようになりました。ムーアちゃんが、このシングルペアレント一家の後を追いかけているようにも見えます。

ムーアちゃんとこのシングルペアレント一家の2羽の子どもとは、クチバシの模様が似ていないこと。幼鳥の1羽がムーアちゃんをクチバシで突っついて追い払っていたところを何度も、Duck4は目撃もしているからです。

もう1羽の親鳥がないので、何とも言えませんが、ムーアちゃん親鳥ではないように思えます。

ムーアちゃんですが、動きがとても機敏な幼鳥です。迷子の幼鳥カーブちゃんや大人たちに突っつかれそうになると、振りきることもできます。

また、大きな声で「ク!コ!」と幼鳥特有なボソボソした声でムーアちゃんは話しかけてきます。しっかりした性格の幼鳥だと思います。

(羽をケガした幼鳥迷子ちゃんのムーアちゃん🦢)

すべての飛来組ハクチョウさんたちが、この越冬地を離れて行った後。幼鳥の、ウーアちゃんは、滞在組ハクチョウさんに合流して行動するようになりました。

そして、新参者で幼鳥のムーアちゃんですが、滞在組のハクチョウさんたちから突っつかれたり攻撃されたりもしました。

しかし、5月になってからのこと。幼鳥の時にケガをしてまもなく満9歳になるアドちゃんよりも、幼鳥のムーアちゃんは強くなりました。

ムーアちゃんは、アドちゃんよりも滞在組の群れの中で順位をあげ5位になったのでした。

6月下旬に、ムーアちゃんは、古い灰色の風切り羽が抜けました。7月2日には、新しい羽が伸びてきたのを見つけました。換羽が始まりました。

(2023年6月30日換羽が始まる前のムーアちゃん🦢)

ただ、換羽終了したあとも、頭にはまだ黒っぽい羽毛が残っているムーアちゃん。10月になりましたが、まだ幼鳥の面影が頭の羽毛に、唯一残っています。

アドちゃん
アドちゃん

アドちゃんとしては、若いムーアちゃんが自分よりも順位が上になって困っているんだよね!

まとめ

迷子になった幼鳥のハクチョウさんが生き残るのには、親切そうな成鳥にくっつくことで、生き残れます。迷子のハクチョウさんは、その成鳥のハクチョウさんから餌場への行き方。帰りの渡りのルートを教えてもらえるからです。

それには、親切そうな面倒見の良い成鳥を探すことです。成鳥のオオハクチョウさんの「さっちゃん」と幼鳥の「ハッチちゃん」の事例で明らかになった事実でもありました。

その他には、成鳥の群れに入ることです。ただ成鳥の群れに入るのには、少々大変なことがあります。それは群れの中での序列があり、新参者の迷子の幼鳥の場合は、認めてもらうためには、その群れでのルールに従い、また群れでの順位は絶対的です。

アドちゃんの場合も仲間入りするまでには、ひと月以上かかりました。

認めてもらってからは、ずっと滞在組の中では下位の順位に甘んじるこになったアドちゃんです。

Duck4
Duck4

迷子になったら、親切そうなシングルの成鳥と一緒に行動するのが一番です。でも、いなければ、成鳥の群れの仲間に入れてもらうことです。しかし、家族群れは、受け入れてくれないので無理と考えた方がいいでしょう。

2020年12月25日に投稿した記事をリライトしました。🦆

2023年2月25日に加筆リライトしています。🦆

2023年10月9日に加筆リライトしています。🦆

2023年10月11日に加筆リライトしています。🦆

コメント

  1. うい より:

    さっちゃん事件は面白かったです!まさか広瀬川の有名鳥がそちらにうかがって一緒に見守っていけたなんて、なんだかワクワクしましたね。やはり、ハクチョウの会の冊子にのせたあのさっちゃんで合ってますよね?😁今さらですが。
    今日川島町にいきましたが、1羽だけいつも離れて群れと一緒に餌場に行かない子がいるんです。
    けがをしてない成鳥さんですが、幼鳥さんだけでなく成鳥さんにもけなんなことがあるんだなと考えさせられました。

    • Duck4duck4 より:

      ういさんへ

      こんばんは!

      さっちゃんとハッチちゃんが、こちらに立ち寄っていたのは驚きですよね!
      ういさんのところでは、さっちゃんは有名ハクチョウさんだったようですね!🦢

      今日のブログでは、ういさんの個体識別調査があったことで、書くことができました!🦆

      ところで、さっちゃんは、面倒見が良いオオハクチョウさんでしたね!
      ハッチちゃんを連れて、一緒に餌場にあらわれていました!
      ハッチちゃんも嫌がっていなかったように見えました!
      迷子ちゃんでも親切な成鳥に面倒を見てもらうことができるというこを、
      さっちゃんとハッチちゃんを見ていて思い、今日のブログで事例でまとめてみました!🦢

      川島町の居残っているハクチョウさんはどうしたのでしょうね!🦆

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