🦢暖かくなっても居残るハクチョウさんたち【2023年3月上旬~下旬】のお話!

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🦢Swans
Duck4
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2023年3月。毎年、越冬する飛来組ハクチョウさんたちは、前年とほぼ同じタイミングで春の渡りで出発したお話です。

はじめに

毎朝6時30分ごろから7時30分の1時間。下流から上流の1.5キロほどの定点ポイントでハクチョウさんをカウントするフィールド調査を行っているDuck4。主に、「越冬数」、「幼鳥率」、今シーズンから始めた「オオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合」を記録しています。

その2023年3月上旬から下旬の越冬数調査では、次のようなことが分かりました。

結論を先に言うと、2023年3月は、ここで越冬していた常連のハクチョウさん30羽ほどが、ずっと居座り続けていました。また、3月下旬になると、他の地で越冬していたと思しき立ち寄り組が合流。そのため、飛来数が一時的に増えたのでした。

一方、2022年3月シーズンは、3月上旬にも寒波が来て積雪もありました。その影響もあり、3月中旬まで飛来数が100羽を超え。

しかし、3月中旬以降。暖かい日も多くなりました。また、家屋に被害を及ぼす大きな地震の翌日には、前日まで100羽以上いた居残っていたハクチョウさんの多くが、いっきに春の渡りを開始したのでした。

3月下旬には、幼鳥連れの家族の姿は、全くなくなりました。

今回のDuck4ブログでは、なぜ、寒かったものの急に暖かくなった2022年3月シーズン。過去の記録にはないほど暖かくなった2023年3月シーズンでは、春の渡りの始まりには違いがあったことを、越冬数のデータからお話します。

Duck4
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2023年3月は、飛来組が留まっているところに、立ち寄り組がやって来て一時的に数が増えました!

3月のハクチョウさん越冬数(2023年・2022年)編

2023年3月の特徴

青い折れ線グラフ」が2023年3月の越冬数の推移になります。

3月には、すでに100羽を切っていました。2022年シーズンよりもかなり早い段階での100羽を切りました。

2023年3月8日以降、3月16日までは、越冬数が35羽で推移。

3月17日から3月29日まで、越冬数が40羽台に上がりました。おそらく3月下旬になって、南にいたハクチョウさんたちが、立ち寄りのため飛来してことで増えました。

そして、3月29日からまた35羽に減ったのは、ここで越冬していた個体識別可能だったスミスさん一家、片方の水かきがないキリちゃん、幼鳥の迷子ちゃんのカーブちゃん、5羽の幼鳥を連れたナミエちゃん一家が、Duck4の定点ポイントを春の渡りで離れた行きました。

ずっと越冬していたスミスさん一家たちが離れて行っても、途中からやって来た立ち寄り組のハクチョウさんが居座っていたので、越冬数の総数は、ほぼ変わることがありませんでした。

Duck4
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2023年3月は、ずっと越冬していた35羽のハクチョウさんが3月28日まで居残り、3月下旬に立ち寄り組が交わり、一時的に越冬数が増えました!

2022年3月の特徴

赤い折れ線グラフ」が2022年3月の越冬数になります。

この2022年シーズンは、3月上旬にも積雪がありました。Duck4の越冬地よりも、はるか北の岩手県では、3月になっても雪が融けずに残っていました。

3月16日まで越冬数が100羽を超えていました。しかし、その夜には、家屋にも被害を及ぼした大きな地震が起きました。おそらく、地震に驚いた一部のハクチョウさんたちが、翌朝にはいなくなってしまい100羽を切ることになりました。

2022年3月22日には、越冬数が2023年3月下旬と逆転。

ここでずっと越冬していたハクチョウさんたちも、いっきに春の渡りを始めました。

2022年3月22日早朝。10羽以上朝に飛び立っていたのをDuck4は目撃しております。その中には、2023年にも来ているスミスさん一家の2羽の子どもたち(当時満2歳)あいちゃん、(当時満1歳)エリザベスちゃん、片方の水かきがないキリちゃんも春の渡りで飛び立って行ったのでした。

Duck4
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寒気と積雪で春の渡りが遅れていた2022年3月!3月16日の大きな地震のあと、いっきにハクチョウさんたちの春の渡りが始まりました!

幼鳥率

2023年3月シーズン

青い折れ線グラフ」が2023年3月の幼鳥率の推移になります。2月までは15%で水位していましたが。しかし、3月になり20%台になりました。

その理由として、飛来組の多くが春の渡りで離れていったものの、残っているハクチョウさん一家には、5羽の幼鳥を連れたナミエちゃん一家。迷子の幼鳥カーブちゃん、羽をケガしているムーアちゃん、スミスさん一家の幼鳥ドゥちゃんもいて、総数で8羽いたから、幼鳥率が高くなったと思われます。

3月下旬になってからは、春の立ち寄りできたオハクチョウさんが3羽。4羽の幼鳥を連れて来たこと。また、迷子のオオハクチョウさんが1羽やって来ました。

なので、3月下旬になっても幼鳥率が、20%超え続ける結果になったのでした。

Duck4
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2023年3月は、5羽の幼鳥を連れたナミエちゃん一家。1羽の幼鳥を連れたスミスさん一家。幼鳥の迷子カーブちゃん。羽をケガした幼鳥ムーアちゃんが残り幼鳥率が高くなりました!

2022年3月シーズン

赤い折れ線グラフ」が2022年3月の幼鳥率の推移になります。ほぼ20%以上で幼鳥率が高止まり状態になっています。

3月16日の大きな地震のあとも、幼鳥率が30%台まで上がりました。

しかし、3月31日には、幼鳥の姿はなくゼロになりました。

2021年から2022年シーズンの特徴として、6羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家。5羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家。他にも幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家がずっと越冬していたことで、結果的に高くなったのでした。

Duck4
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5羽以上の幼鳥を連れた家族が越冬していたので、幼鳥率が30%超えの日もあった2022年3月でした!

個体識別できていた飛来組ハクチョウさんたちの春の渡り

個体識別が可能で、数年にわたってここで越冬してくれている1羽の幼鳥を連れたスミスさん一家、スミスさん一家の子どもで満3歳のあいちゃん、片方の水かきがないキリちゃん、5羽の幼鳥を連れたナミエちゃん&ユーちゃん一家、幼鳥の迷子のカーブちゃんは、2023年3月28日までいたことが確認できました。

しかし、翌3月29日朝には、1羽の幼鳥をスミスさん一家、あいちゃん、キリちゃん、Duck4になついていた幼鳥の迷子ちゃんカーブちゃん、5羽の幼鳥を連れたナミエちゃん&ユーちゃん一家の姿は、Duck4の定点ポイントにはありませんでした。

もしかしたら、3月28日夕方から29日早朝の時間帯に、春の渡りでここを離れて行ったようです。

(2023年3月17日撮影のキリちゃん🦢)

Duck4
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2023年3月29日にはすでに、スミスさん一家、幼鳥ドゥちゃん、3歳になるあいちゃん、片足をケガしているキリちゃん、幼鳥の迷子ちゃんキリちゃん、5羽の幼鳥を連れたナミエちゃん一家とともに春の渡りのため出発しました!

毎シーズン来ているスミスさん一家【出発前の様子】

スミスさん一家は、あいちゃんを含み4羽で一緒に泳いだり、ポールお父さん、マーガレットお母さん、幼鳥ドゥちゃんの3羽だったり、夫婦のみで熱々ぶりを見せたりしていました。

「ク!コ!コ!」とポールお父さんが鳴くと、マーガレットお母さん、ドゥちゃんが鳴きかわしていました。

(2023年3月28日撮影のスミスさん夫妻🦢)

(スミスさんの子供ドゥちゃん🦢)

あいちゃんはと言うと、スミスさん一家と一緒に行動したり、寄り添って来るあいちゃんのガールフレンドと一緒に行動したりと、忙しそうです。

白鳥さんをこよなく愛する地元の方のお話によると、「あいちゃんを気に入っているガールフレンドが2羽いますよ!」と教えてくれました。

今朝は、生え際に黒い線がある2羽のうちの1羽のパートナー候補と一緒にいました。

そして「コォ!コォ!コォ!」とあいちゃんとそのパートナー候補とで大きな声を一緒に張り上げていました。

あいちゃんをめぐる三角関係の恋の行方はどうなるのでしょうか。

(ハクチョウさんプロジェクト2023年3月28日記事より)

(3月28日撮影 恋人!?&あいちゃん🦢)

スミスお母さん
スミスお母さん

わたしたちの息子あいちゃんには、また新しい恋人がいるようよ!

スミスお父さん
スミスお父さん

息子あいちゃんは、これで新しい恋人が3人目だなあ!?

懐いていた幼鳥迷子カーブちゃん【出発前の様子】

今朝。滞在組、飛来組が大きな水たまり付近に集合していました。その中には、もちろん、滞在組の1羽の姿もありました。

周りが、「コォ!コォ!」と大きな声で騒ぎ出すと、ノンちゃん、キリちゃん、幼鳥のカーブちゃんが集まり一緒に鳴きだしました。

遅れて、滞在組の1羽も輪に入り、「コォ!コォ!」と一緒に飛来組に対して騒ぎ出しました。

幼鳥カーブちゃんを含むこの4羽のグループは、まだ続いているようです。

(ハクチョウさんプロジェクト2023年3月27日記事より)

カーブちゃんはお腹がいっぱいになったのか近くで目をつぶっている写真を撮影できました。

(ハクチョウさんプロジェクト2023年3月28日記事より)

(3月27日撮影迷子ちゃんカーブちゃん🦢)

まとめ

2023年3月は、過去にないほどの暖かい春になりました。例年だと4月がサクラの開花。しかし、2023年は、3月下旬にサクラが開花。過去一番早い開花になりました。

なので、Duck4の定点ポイントに越冬していた飛来組ハクチョウさんたちも、昨シーズンよりも早く、春の渡りでここを離れるのではないかと思っていました。

しかし、蓋を開けてみると、毎年ここで越冬のためにやって来る常連のハクチョウさんたち。スミスさん一家、キリちゃん、ナミエちゃん一家は、サクラが開花した後に、春の渡りのためにここを離れて行きました。スミスさん夫妻は2022年3月29日に出発していませんでした。

2023年3月シーズンは、スミスさん夫妻、幼鳥のドゥちゃん、満3歳になったあいちゃんと共に、3月28日に出発したようです。

昨シーンよりもスミスさん夫妻は、1日違いでしたが、ほぼ同じタイミングでした。

それから、2023年3月シーズンの特徴として、ここでずっと越冬していた飛来組ハクチョウさんが3月下旬まで留まっていたこと。

そして、他の越冬地にいたであろう立ち寄り組が遅れてDuck4の定点ポイントに飛来して来たことです。そのため、3月下旬にもかかわらず、ハクチョウさんの数が増えたことでした。

雪の影響で、ハクチョウさんの春の渡りは、遅くなったりするようですが、ここでずっと越冬していた常連の飛来組に関しては、ほぼ例年並みの春の渡りの出発になったようです。

Duck4
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過去の記録にないほどの気温が高かった2023年3月!しかしここで越冬していた飛来組ハクチョウさんは、ほぼ同じ頃に春の渡りで出発しました。

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