
ケガしたハクチョウさんのレスキューを自然保護員さんにお願いするのは、どんなケースの時ですか。🦢
はじめに
長くハクチョウさんの見守り保護活動を行っているDuck4。長く続けていると、緊急を要する事態に遭遇することもありました。それは、ハクチョウさんのケガ。
特に、ケガしたハクチョウさんがいた場合、Duck4はある判断に迫られます。自然保護員の方には、ケガしたハクチョウさんの保護をお願いするか。それとも、このままケガしたハクチョウさんを見守るべきかの判断です。
ところで、ケガしたハクチョウさんがいた場合。自然保護員の方にレスキューをお願いするのは、どんな時だと思いますか。
結論を先に言うと、①ケガしているハクチョウさんが出血が続いている時。②ケガしているハクチョウさんが弱って動けなくなっている時。その時は、自然保護員の方にケガしたハクチョウさんのレスキューをお願いしています。
本日のDuck4ブログでは、ケガしてハクチョウさんのレスキューをお願いしたハクチョウさん。幼鳥の迷子ポンちゃんの事例を参考に、傷病ハクチョウさんのレスキューについてお話しします。
2つの理由のうち1つでも該当したらレスキュー要請
はじめにでも話しました。羽をケガしたハクチョウさんを発見した時。レスキューが必要になった時の基準は、Duck4には2つあります。
①ケガしているハクチョウさんの出血が続けている時。
②ケガしているハクチョウさんが弱って動けない時。
この2つのうち1つでも、ケガしたハクチョウさんが該当した場合のならば、Duck4は自然保護員の方にSOSのレスキューをお願いすることにしています。
そして、今回。幼鳥の迷子ポンちゃんが全く動けないというSOSの依頼があり、自然保護員の方に連絡。その後、弱って動けなくなっていた迷子の幼鳥ポンちゃんは、自然保護員の方にレスキューされました。

①ケガしているハクチョウさんの出血が続けている時。②ケガしているハクチョウさんが弱って動けない時に自然保護員の方にSOSをお願いしているようですね!🦢
迷子の幼鳥ポンちゃんの事例
レスキューされたポンちゃん
2月5日昼下がりの午後。「ポンちゃん、立てなくなり、動けないです!」「自然保護員の方に連絡してください!」との一通の緊急SOSメールが、Duck4に届きました。
そこで、Duck4は至急、いつも頼りにしている自然保護員の方に「1羽の幼鳥オオハクさんが動けないでいるので、救護お願いします」と連絡をしました。
仕事もあったのですが、やはり、ポンちゃんのことが心配。Duck4も現場に急行。すると、ポンちゃんは、県の車に乗せらているところでした。
自然保護員の方に「ポンちゃん!撮影したいのですが!」とDuck4は頼むと、檻の扉を開いてくださって大人しく座っているポンちゃんを撮影できました。
お腹が空いているといけないので、ポンちゃんに細かく切ったレンコンを持たせてあげました。
「この迷子のオオハクチョウさんは、背中の肉がえぐれていて、左足もケガしているようだね!」といつも頼りにしている自然保護員の方がおしゃっていました。
その後。「ポンちゃんは痩せていて、オオハクの幼鳥にしては軽かったと自然保護員の方が、言っていましたよ」ということをDuck4にメールをくださった白鳥さんをこよなく愛する地元の方は、教えてくれました。
また、ポンちゃんは座り込んで動けなかったのですが、あげると、食べてくれたそうです。ケガしていても、ポンちゃんは食欲はあったようです。

(動物病院に搬送される前の迷子の幼鳥ポンちゃん🦢)
(2025年2月6日Duck4HPより)
腹膜の一部が破けていたポンちゃん
翌日。自然保護員の方から連絡がありました。
ポンちゃんですが、当番医に搬送。その後、ポンちゃんは治療を受けました。運ばれてきた時には、背中の肉が見えていました。
どうやら、動物に襲われてできた傷ではないかとのことでした。
腹膜が破れていので、細菌が入ると命にかかわるので、破けた腹膜を消毒する治療を受けたとのことでした。

ポンちゃんは腹膜が破けるケガでした!どうやら、動物に襲われたようです!🦢
治療後 静養するポンちゃん
治療後。ポンちゃんは、しばらく、元気になるまで静養することになりました。そして、ポンちゃんは、専用のおうちまで作ってもらいました。そして、上げ膳据え膳で、ポンちゃんは様子を見てもらっています。
ポンちゃんの体重は7キロほど。もし体重6キロほどだったら生きることは難しいかったそうです。
ただ、ポンちゃんは、食欲もあり、静養先でも食べているとのこと。まだまだ、予断を許せませんが、ポンちゃんが元気になって欲しいと願っております。
ポンちゃんの過去にも保護
ところで、このポンちゃんですが、以前にも保護されたことがあります。
その後、放鳥されたのですが、民家に入り込んだのでまた捕獲。そして、Duck4の定点ポイントに、ポンちゃんは再び放鳥された経緯がある迷子の幼鳥オオハクチョウさんなのです。
なので、人馴れしているのは、そのポンちゃんの過去の体験談から、わかりました。
(2025年2月7日Duck4HPより)
ポンちゃんを知ったのは
羽をケガしているいる迷子の幼鳥がいることは、いつも白鳥さんをこよなく愛する地元の方からお話を聞いていました。なので、ポンちゃんのことは、Duck4のサイトでもレポートしていました。
ところで、Duck4が行った時には、草むらに幼鳥1羽がいました。食べ物を探しているようでした。このような行動をするのは、あの迷子の幼鳥ポンちゃんに似ています。そして、ポンちゃんは川へと戻って行きました。
その時、Duck4は、一つの事実に驚愕してしまいました。ポンちゃんの羽が完全に折れてしまっていたことです。

(羽が垂れ下がっていたポンちゃん🦢)
昨日の夕方(2月1日)のこと。白鳥さんをこよなく愛する地元の方が、「ポンちゃん!ちゃんと羽が広げられないようですね!」とポンちゃんが、たまたま羽をバタバタさせた時に、気づいたそうです。
そして、今朝(2月2日)。ポンちゃんの羽が完全に折れていたのでした。
ポンちゃんの名前の由来はアイヌ語
ポンちゃんの名前の由来はアイヌ語の「小さい」からとりました。もう1羽迷子のオオハクチョウのタッチちゃんもいますが、こちらのタッチちゃんは、ポンちゃんよりも体が大きいです。ポンちゃんは、コハクさん並みに体が小さいので心配でした。
今朝のポンちゃんは、細かき切ったキャベツを与えると食べてくれました。また、いつもおコメを給餌する地元の方があげていたおコメや大豆も食べていました。昨日の夕方のスワンレストランの時には、ポンちゃんは、豆を食べていました。もらって食べることができるポンちゃん。
ただ、栄養状態が良くないのか。体が小さいポンちゃん。ポンちゃんにはたくさんあげて栄養をつけてもらい体を大きくできるようなサポートが必要になると思いました。

(迷子の幼鳥ポンちゃん🦢)
(2025年2月2日Duck4HPより)
まとめ
もしDuck4の定点ポイントで、①ケガしているハクチョウさんが出血が続いている時。②ケガしているハクチョウさんが弱って動けなくなる時。その時は、自然保護員の方にケガしたハクチョウさんのレスキューをお願いしています。
そして、迷子の幼鳥ポンちゃんも②ケガしているハクチョウさんが弱って動けなくなっていたので、自然保護員の方に連絡してレスキューをしてもらいました。その甲斐もあり、腹膜が破けていると大けがを負ったものの、ポンちゃんは、おうちを作ってもらい上げ膳据え膳を受けながら静養中です。
ところで、過去にも、保護したケースはありました。やはりポンちゃん同様に羽をケガして動けなくなったいたところを地元の方に教えてもらい、その方と一緒にその羽をケガした幼鳥オオハクチョウさんを捕獲。そして、自然保護員の方にレスキューしてもらいました。
最後になりますが、保護することは、ハクチョウさんにとっては、すごいストレスがかかります。人馴れしている仔でないと全く寄り付かず、そのままというケースも何度もありました。
なので、ケガしたハクチョウさんがいた場合、Duck4はある判断に迫られます。自然保護員の方には、ケガしたハクチョウさんの保護をお願いするか。それとも、このままケガしたハクチョウさんを見守るべきかの判断は、正直、いつも苦慮しています。

ケガしたハクチョウさんをレスキューする自然保護員さんは、実は、薄給の手当しかもらえず、交通費も自腹で赤字なんです!でも、ケガしたハクチョウさんにとっては、命を助けてもらえる唯一の人なんですよ!

実際、ケガしたハクチョウさんがレスキューできるのは稀なこと。多くは、そのまま見守るというケースも多々ありました!🦢🦆
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