
寒くなったので、ハクチョウさんの越冬数が多くなったこと!ケガしたハクチョウさんのお話しをします!🦢🦆
はじめに
午前6時30分~7時30分。カメラと記録用紙を入れたバックパックを背負ってDuck4は、毎朝定点ポイントでハクチョウさんの飛来数のフィールド調査を行っています。
そのフィールド調査の内容は、①ハクチョウさんの越冬数。②飛来組ハクチョウさんの個体識別調査。③オオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合のこの3つです。
そして、2025年2月のハクチョウさんの越冬数ですが、100羽~200羽台で推移していました。2024年2月シーズンよりも、ハクチョウさんの越冬数は、かなり多くなりました。
ところで、Duck4の定点ポイントでの2025年2月の越冬していたハクチョウさんの特徴は、何だったと思いますか。
結論を先に言うと、①2025年2月中ずっと100羽台を切る日が1日もなかったこと。②幼鳥率が10%を切る日が多かったこと。③コハクチョウさんの越冬割合がオオハクチョウさんよりも0.1%多かったことです。
さて、本日のDuck4ブログでは、ハクチョウさんの飛来数。ケガして動けなくなっていた幼鳥の迷子ポンちゃんのお話。右足を骨折してしまったライトちゃん一家の子どもラントちゃんのお話。左目をケガしてしまった満2歳のカーブちゃん。スミスさん一家の満5歳あいちゃんの足のケガのお話しをします。
越冬数
2025年1月下旬に200羽切る
2024年シーズンの飛来組ハクチョウの初飛来は、10月11日。そして、11月になりDuck4の定点ポイントでも、飛来組ハクチョウさんが100羽を超えた日もありました。
2024年12月下旬から2025年1月中旬までは、ハクチョウさんの飛来数が200羽を超えていました。
しかし、2025年1月下旬以降。飛来のハクチョウさんが200羽を切るようになりました。
多くなった2025年2月
青い折れ線グラフが、2025年2月のハクチョウさんの越冬数の推移になります。
2025年2月は、毎日100羽以上のハクチョウさんの越冬数になりました。そのうち200羽を超えたのが、28日中13日。また300羽を超えたのが、2月15日に1日ありました。
少なかった2024年2月
一方、赤い折れ線グラフが、2024年2月のハクチョウさんの越冬数の推移になります。
2024年2月の場合。ハクチョウさんの越冬数が100羽を切ったのが、29日中15日でした。
2024年2月中旬から、すでに、春の渡りのためDuck4の定点ポイントを離れていったようでした。

平均気温
次に、Duck4の定点ポイントに近い気象庁の観測地点のデータの1日の平均気温を2025年2月と2024年2月で比較してみることにします。
寒かった2025年2月
2025年2月は、日本列島に寒気が居座り続けました。日本海側で大雪。
Duck4の定点ポイントがある太平洋側では雪は少なかったのですが、寒い日が続きました。
青い折れ線グラフが、2025年2月の平均気温の推移になりますが、2月上旬から中旬にかけて寒い日が続きました。やっと、2月下旬になり平均気温が上がって来ました。
なので、2025年2月の場合。1日の平均気温が低い日が多かったので、ハクチョウさんの越冬数は100羽~200羽と春の渡りをためらい残っていたようです。
記録的な暖かさだった2024年2月
一方、赤い折れ線グラフが、2024年2月の平均気温の推移になります。2月中旬になり極端に暖かくなりました。
記録的な暖かい2月になったのでした。
そして、一方、2024年2月が、急に暖かくなったこともあり、2月中旬以降のハクチョウさんの越冬数が100羽を切るようなりました。

2025年2月は寒気の影響で寒い日も多くて、Duck4の定点ポイントではハクチョウさんの越冬数は、100羽~200羽で推移していました!🦢

幼鳥率
10%超え6日のみ【2025年2月】
青い折れ線グラフが、2025年2月の幼鳥率の推移になります。
2025年2月の幼鳥率ですが、10%を超えたのが28日中6日のみでした。
2025年2月が少なくなった理由には、個体識別が可能なオオハクチョウさん一家で、ブライスさん一家(5羽幼鳥)。ライトちゃん一家(2羽幼鳥)。ポックルちゃん&こうちゃん一家(1羽幼鳥)。オオハクチョウさんの幼鳥は8羽のみだったからです。
10%超え15日【2024年2月】
一方、赤い折れ線グラフが、2024年2月の幼鳥率の推移になります。幼鳥率ですが、10%を超えたのが、29日中15日でした。

2025年2月は、ハクチョウさんの幼鳥率が低くなりましたね!🦢

オオハクチョウとコハクチョウの割合
コハクチョウが多かった2025年2月
2025年2月のオオハクチョウさんとコハクチョウさん合わせた総数が5945羽でした。2月中の1日平均212羽になりました。
そして、オオハクチョウさんの2月中の総数が2967羽。コハクチョウさんの2月中の総数が2978羽でした。
2025年2月のオオハクチョウさんは49.1%。コハクチョウさんは50.1%。コハクチョウさんが0.1%多くなりました。
オオハクチョウさんが多かった2024年2月
2024年2月1日~29日までDuck4の定点ポイントに越冬していたハクチョウさんの総数は、3418羽でした。うちオオハクチョウさんが2281羽。コハクチョウさんが1137羽でした。
2024年2月1日~29日までDuck4の定点ポイントに越冬していた割合はオオハクチョウさんが66.7%。コハクチョウさんが33.3%でした。

なぜか理由はわかりませんでしたが、2025年2月はコハクチョウさんの割合が0.1%多い50.1%になりましたね!🦢

気になったハクチョウさんたち
動けなくなった幼鳥のポンちゃん
2月5日昼下がりの午後。「ポンちゃん、立てなくなり、動けないです!」「自然保護員の方に連絡してください!」との一通の緊急SOSメールが、Duck4に届きました。
そして、動けなくなったポンちゃんは、自然保護員の方に保護。その後、動物病院で治療。腹膜の一部が破けていたので消毒の治療。
その後、体力を回復するまでポンちゃんは静養することになりました。

(保護される2月2日夕方に撮影された幼鳥ポンちゃん🦢)
左目を負傷した満2歳カーブちゃん
2月5日。ポンちゃんが保護された日。奇しくもカーブちゃんが左目を閉じたまま開かないという情報を得た同じ日でした。
2月7日朝。やっとカーブちゃんも来てくれました。しかし、左目が閉じたままで、何か食べようとしても見えないようでした。カーブちゃんは、生活に支障をきたしていました。
それから、15日経過。カーブちゃんは失明したのではないかと、諦めかけていたときのこと。
2月23日夕方。2月5日からずっと閉じていた左目が開いたカーブちゃん。どうやら、瞼をケガして開けなかっただけだったのかもしれません。
その後、普段通りのカーブちゃんに戻り、生活に支障もなくなりました。
2月28日朝。いつも一緒にいたモリスさんに会ってから、見なくなったので、春の渡りで出発したようです。

(2月7日朝に撮影した左目が閉じたままのカーブちゃん🦢)
足を骨折した子どもラントちゃん
2月9日夕方。対岸に座って「ムー!ムー!」と声をあげるライトちゃん一家の子どもラントちゃんがいました。
よく見ると、ラントちゃんの右足の付け根部分がはく離骨折していました。
ケガした右足で立つことができなくなったので、歩くときには、羽をバタバタさせて使える左足を杖代わりにして子どもラントちゃんは、歩くようになりました。
2月28日現在。足を骨折した子どもラントちゃんは、両親と兄弟と一緒にいます。何とか、片足だけで生活しています。
ただ、ラントちゃんは、飛べるかどうかの確認はできていません。

(2月9日夕方、右足を骨折した時の子どもラントちゃん🦢)
足を引きずって歩くあいちゃん
1月上旬に足を捻挫したあいちゃんですが、まだ引きずって歩きますが、以前に比べて若干、スムーズに歩けるようになってきました。

(1月11日撮影 足を引きずって歩くあいちゃん🦢)

息子のあいちゃんが足が治って欲しいです!🦢
まとめ
2025年2月のDuck4の定点ポイントでの越冬していたハクチョウさんの特徴についてまとめると、次の3つになります。
①2025年2月中ずっと100羽台を切る日が1日もなかったこと。
②幼鳥率が10%を切る日が多かったこと。
③コハクチョウさんの越冬割合がオオハクチョウさんよりも0.1%多かったこと。
ところで、3つの理由を簡単に見ていきますが、なぜ①2025年2月中、ずっと100羽台を切る日が1日もなかったのか。それは、2025年2月は、寒い日が続いたことです。
なので、ハクチョウさんの越冬数も100羽~200羽と多くなったのではないかと考えております。
②幼鳥率ですが、2025年は幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家の数が少なくブライスさん一家(5羽)。ライトちゃん一家(2羽)。ポックルちゃん&こうちゃん一家(1羽)とブライスさん一家は5羽の幼鳥を連れていました。しかし、他2組は、1羽~2羽と少なかったのも影響したのかもしれません。
③コハクチョウさんの越冬割合がオオハクチョウさんよりも0.1%多かったことについては、なぜかは正直わかりませんでした。
最後になりますが、2025年2月には、ケガが原因で気になるハクチョウさんが数羽いました。そのうち、迷子の幼鳥ポンちゃんは、治療後静養中。ライトちゃん一家の子どもラントちゃんは、右足のはく離骨折。カーブちゃんは左目の負傷後に快復。あいちゃんの足は回復途上です。
いろいろなことがあった2025年2月。3月になると、ほとんどのDuck4の定点ポイントで越冬していたハクチョウさんたちも春の渡りで出発することでしょう。
次回のDuck4ブログでは、心配なハクチョウさんたちも良い方向で出発できるように、見守り保護活動を続けていきたいと思います。

2025年2月は寒かったので、ハクチョウさんの越冬数が多くなりました!しかし、子どもが少なかったので幼鳥率が低くなりました。また、コハクチョウさんが50.1%と多くなりました!🦢

ケガしている迷子の幼鳥ポンちゃん!はく離骨折している幼鳥ラントちゃん!片足を引きずって歩くあいちゃん!左目を負傷したカーブちゃん!とケガしたハクチョウさんが多くいましたが、どうかケガが良くなりますことを願っております!💛🦢🦆
コメント