
例年のように越冬していたハクチョウさんたちも春の渡りのため出発して行ったお話しです!🦢
はじめに
午前6時30分~7時30分。カメラと記録用紙を入れたバックパックを背負ってDuck4は、毎朝定点ポイントでハクチョウさんの飛来数のフィールド調査を行っています。
そのフィールド調査とは、①ハクチョウさんの越冬数。②飛来組ハクチョウさんの個体識別調査。③オオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合。この3つです。
そして、2025年3月のハクチョウさんの越冬数ですが、100羽を切ったのは3月上旬(3月3日)。2024年3月シーズンよりも、春の渡りは早く始まりました。
ところで、Duck4の定点ポイントでの2025年3月の越冬していたハクチョウさんの特徴は、何だったと思いますか。
結論を先に言うと、①2025年3月は3月3日にはすでに100羽台を切ったこと。②幼鳥率が10%を超えたこと。③コハクチョウさんが3月2日までの越冬だったことでした。
さて、本日のDuck4ブログでは、ハクチョウさんの飛来数。
春の渡りのために、すでに出発したカーブちゃん、モリスさん、スミスさん一家、ブライスさん一家、片方の水かきがないキリちゃんのお話し。
立ち寄り組では、一日だけの飛来で出発したイエロースポットちゃん夫妻。クチバシの一部が欠けているオオハクチョウさん。
まだ、Duck4の定点ポイントに残っていてくれている右足を骨折してしまった子どもラントちゃんがいるライトちゃん一家5羽。父と成鳥した子どもたちになったハルさん一家4羽。
そして珍客として、ブラックスワンが立ち寄ったお話しをします。
越冬数
青い折れ線グラフが、2025年3月のハクチョウさんの越冬数の推移になります。2025年3月2日まで、100羽を超えていました。
しかし、3月3日には50羽台までに減りました。
その理由として、3月上旬に暖かかった日があったことで、ずっと越冬していたコハクチョウさんがいっきに春の渡りのために出発してしまったからでした。
3月4日以降は、オオハクチョウさんのみになりました。
一方、赤い折れ線グラフが、2024年3月の越冬数の推移になります。
ところで、2024年冬は、記録的な暖かさになりました。しかし、3月になり寒波が襲来。その影響で、3月上旬から中旬にかけて100羽以上のハクチョウさんたちが越冬するようになったのでしょう。


2025年3月上旬に越冬数が100羽を切りました!🦢
幼鳥率
青い折れ線グラフは、2025年3月のハクチョウさんの幼鳥率になります。
2025年1月、2月は、幼鳥率が10%を切る日が続きました。幼鳥率が低調なシーズンになると思いきや。3月に入り幼鳥率が10%を超えるようになりました。
3月4日以降は、越冬数が50羽以下。3月3日までにはコハクチョウさんたちは、春の渡りで出発。オオハクチョウさんのみになったのでした。
特に、3月10日まで残っていてくれた幼鳥5羽を連れたブライスさん一家。幼鳥1羽を連れたポックルちゃん&こうちゃん一家。
また、幼鳥2羽を連れたライトちゃん一家がまだ残っていてくれいるおかげで、幼鳥率10%超えをキープしています。
赤い折れ線グラフが、2024年3月の幼鳥率になります。日によって変動がありましたが、幼鳥率が10%を超えていました。
ちなみに、今シーズン(2024年)もいるライトちゃん一家。昨シーズン(2023年)にも、ライトちゃん一家は、1羽の幼鳥だったランちゃんが羽のケガが癒えるまで、ずっと3月下旬になったも残っていました。


2025年3月は、幼鳥率10%キープしました!🦢
オオハク&コハクの割合
2025年3月のオオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合ですが、オオハクチョウさんが83.5%。コハクチョウさんが16.4%でした。
2025年3月のオオハクチョウとコハクチョウさんを合わせた総数ですが、1044羽。うちオオハクチョウさんが872羽。コハクチョウさんが172羽でした。
3月3日までコハクチョウさんがいたのですが、それ以降はフィールドワークの時間中にはコハクチョウさんの姿はありません。


2025年はコハクチョウさんは3月3日までの越冬になりましたね!
春の渡りで出発したハクチョウさんたち
カーブちゃんとモリスさん(飛来組)
左目をケガして一時、失明かと思ったカーブちゃん。その後、左目も快復。今シーズン、ずっと一緒に行動していたモリスさんとともに、2月28日早朝に会ってから、姿を見せなくなりました。
ということは、2月28日から3月1日早朝の間に、満2歳カーブちゃんとモリスさんは、春の渡りのために出発したようです。

(2月28日撮影モリスさん&キリちゃん🦢)

満2歳カーブちゃんとモリスさんは2月28日朝から3月1日朝に出発したようですね!🦢
イエロースポットちゃん夫妻(立寄り組)
3月4日朝。立ち寄り組のイエロースポットちゃんとそのパートーが近づいて来ました。クチバシの両側に黄色の斑点があったので、見てすぐにイエロースポットちゃんだとわかりました。
どこで越冬していたのかはわかりませんが、今シーズンもイエロースポットちゃんとそのパートナーはDuck4の定点ポイントに立ち寄ってくれたのでした。
2023年4月11日には、電線に衝突したイエロースポットちゃん。その数日後には、春の渡りのために出発。2024年4月17日に春の渡りのために出発して行きました。
そして、今シーズンは、2025年3月4日の一日のみの立ち寄りで、出発して行ってしまいました。

(3月4日撮影イエロースポットちゃん🦢)

(イエロースポットちゃんのパートナー撮影3月4日)

イエロースポットちゃん夫妻は、3月4日のみの飛来でした!🦢
珍客 2羽のブラスくスワン
3月8日朝。ここで13年、ハクチョウさんとかかわって来てDuck4は、初めてブラックスワンに出会いました。それも2羽。どうやら、ツガイのブラックスワンのようです。お互い鳴き交わしていました。
そして、オオハクチョウさんたちも、初めて見るブラックスワンに驚いていたでしょう。
昼には、オオハクチョウさんの近くを泳いでいたブラックスワンさん。
夕方には、オオハクチョウさんのそばで、お昼寝していたブラックスワンですが、翌9日には、2羽のブラックスワンの姿はありませんでした。

(ツガイのブラックスワン撮影3月8日)

3月8日2羽のブラックスワンが立ち寄っていましたね!
クチバシが欠けたオオハクチョウさん(立寄り組)
2024年春にも、クチバシが欠けているオオハクチョウさんは、Duck4の定点ポイントに立ち寄ったことがありました。
そして、このクチバシが欠けているオオハクチョウさんですが、今シーズンは、わかばちゃんがいた川で目撃されています。
その後、3月9日に1日だけいて、出発して行ったのでした。

(クチバシの一部が欠けているオオハクチョウさん🦢)

3月9日クチバシが欠けているオオハクチョウさんが立ち寄ってたね!🦢
スミスさん一家(飛来組)
2024年~25年シーズンも、母マーガレットさん、満5歳あいちゃん、満4歳エリザベスちゃんがDuck4の定点ポイントで越冬してくれました。
ただ、あいちゃんは、足を捻挫。片足を引きずって歩くようになり、不本意な状態が続いていました。
そして、2月16日頃まで確認できていた満4歳エリザベスちゃんは、その後、家族から姿を消したので、2羽より早く春の渡りのために出発したようです。
一方、母マーガレットさんと満5歳あいちゃんは、早朝行くと、よく一緒に行動していました。母マーガレットさんよりは息子あいちゃんの方がべったりにも見えていました。
3月8日には、2羽のブラックスワンが来たのですが、あいちゃんはそばまで行って追い払おうとしました。しかし、2羽のブラックスワンに返り討ちにあい、体の大きなあいちゃんは早々に逃げてしまいました。
一方のあいちゃんの母マーガレットさんは、ブラックスワンを突っついていたそうです。もしかしたら、息子の仇討ちでもマーガレットさんは果たしたのでしょうか。
そんな母マーガレットさんと息子あいちゃんは、一緒にいたのですが、3月10日に見たのを最後に姿を見せなくなりました。
おそらく、マーガレットさんとあいちゃんは一緒に春の渡りのために出発したのかもしれません。

(母マーガレットさん&息子あいちゃん🦢)

妻マーガレットさんと息子あいちゃんは、3月10日から11日朝の間に、春の渡りのために出発したようだなあ!満4歳エリザベスちゃんは2月中旬には、早々に出発したようだなあ!🦢
幼鳥5羽を連れたブライスさん一家
今シーズンは、5羽の幼鳥。2羽の成鳥した子ども。夫婦で越冬していたブライスさん一家。なので、Duck4の定点ポイントでは、他に敵なしでした。
このブライスさん一家ですが、3月10日まで残っていてくれていたのですが、翌11日には、幼鳥4羽。成鳥した子ども1羽。両親2羽の姿がありませんでした。
そして、ブライスさん一家で残っていたのは、成鳥した子ども1羽。幼鳥1羽のみ。
この兄弟!?姉妹!?は、3月20日までいたようですが翌21日は姿がありませんでした。
ブライスさん一家の兄弟!?姉妹!?も、両親たちを追いかけて春の渡りのために出発したようです。

(3月16日に撮影、残ったブライス兄弟🦢)

ブライスさん一家は、両親、4羽の幼鳥、1羽成鳥した子どもが3月10日~11日朝!成鳥した子どもと幼鳥1羽(兄弟姉妹)は3月20日~21日朝のうちに遅れて春の渡りのために出発したようですね!🦢
ポックルちゃん&こうちゃん一家
ポックルちゃん&こうちゃん一家には1羽の幼鳥がいました。
ずっとDuck4の定点ポイントで越冬してくれていたのですが、3月10日までいたようですが、翌11日には姿を見せなくなりました。
春の渡りのために出発したようです。

(2月28日撮影ポックルちゃん&こうちゃん一家🦢)

1羽の幼鳥を連れたポックルちゃん&こうちゃん一家は、3月10日~11日朝のうちに出発したようですね!🦢
キリちゃん
片方の水かきがないオオハクチョウのキリちゃん。Duck4が知る限り5年連続で越冬してくれています。
片方の水かいがないキリちゃんのため。Duck4は近くに来なくても食べられるように、自家製コマツナを育てあげていました。
そして、今シーズンも、ほとんどのコマツナは、キリちゃんの胃袋の中に行ったと思うほど、キリちゃんは食べてくれました。
朝行くと、必ずキリちゃんは、待っていてくれるので、Duck4にとっても顔見知りのオオハクさんの1羽になっていました。
そして、3月20日の夕方。キリちゃんは、わざわざDuck4のところに飛んで来てくれました。その飛んで来てくれた20日夕方を最後にキリちゃんも姿を見せなくなりました。
翌21日朝には7羽のハクチョウさんたちがいなくなっていることから。キリちゃんは、ブライスさん兄弟!?姉妹!?とともに春の渡りのために出発してしまったようです。

(3月20日夕方撮影キリちゃん🦢)

キリちゃんは3月20日夕方~21日朝のうちに、ブライスさん一家の兄弟姉妹たちと一緒に春の渡りのために出発したようですね!🦢
残っている2組家族
ライトちゃん一家
昨シーズン(2023年)のライトちゃん一家は、幼鳥1羽ランちゃんを伴って越冬していました。
しかし、2024年3月11日に幼鳥ランちゃんは羽をケガ。ランちゃんが傷が癒え飛べるのを待って、4月中旬に親子一緒に、春の渡りのために出発して行きました。
そして、2024年シーズン。ライトちゃん一家は、3羽の幼鳥を伴って戻って来ました。
また、嬉しいことに、昨シーズン、羽をケガした幼鳥だったランちゃんも満1歳になりライトちゃん一家に合流しました。
しかし、ライトちゃん一家に不運も。1羽の幼鳥が行方不明。2羽になってから、もう1羽の幼鳥ラントちゃんは右足を骨折。はく離骨折をしているようで、両足の歩行は困難になってしまいました。しかし、羽をバタバタさせて片足だけで歩けるようになりました。
幼鳥ラントちゃんのこともあり、3月中の出発はありませんでした。

(3月28日撮影5羽のライトちゃん一家🦢)
ハルさん一家
2023年には、2羽の幼鳥、1羽の成鳥した子ども。5羽でDuck4の定点ポイントに立ち寄っていたハルさん一家。
白鳥さんをこよなく愛する地元の方のお話しによると、2024年秋の渡りでは、ハルさん夫妻、3羽の成鳥した子どもたちとやって来ました。しばらくすると、Duck4の定点ポイントから、5羽のハルさん一家はいなくなってしまいました。
そして、春の渡りで戻って来た時には、母鳥の姿はなく、ハルお父さんと3羽の成鳥した子どもたち。4羽の家族になって戻って来ました。
ハルお母さんはどうしたのでしょうか。

(3月24日撮影ハルお父さん🦢)

残っているのはライトちゃん一家5羽!ハルさん一家4羽が残っていてくれていますね!🦢
まとめ
Duck4の定点ポイントでの2025年3月の越冬していたハクチョウさんの特徴は3つありました
①2025年3月は3月3日にはすでに100羽台を切ったこと。
②幼鳥率が10%を超えたこと。
③コハクチョウさんが3月2日までの越冬だったこと。
この3つが2025年3月の特徴だったと思います。
その3つの特徴になった理由は、2025年3月上旬は暖かい日があったから春の渡りが2024年3月よりも早くなったのでしょう。
そして、個別識別ができている飛来組の渡りのために出発日が次のようになりました。
3月10日~11日朝のうちに、スミスさん一家(マーガレットお母さん、息子のあいちゃん)。ブライスさん一家の9羽中7羽。1羽の幼鳥を連れたポックルちゃん&こうちゃん一家。3月10日には47羽いたものの翌11日朝には23羽。24羽も減っていました。
キリちゃんとブライスさん一家の残っていた兄弟姉妹は、3月20日~21日朝のうちに春の渡りのために出発。3月20日には20羽いたものの翌21日朝には13羽。7羽も減っていました。
なので、残っていた飛来組のハクチョウさんたちの春の渡りの出発日は、3月11日、3月21日の両日になったようです。
最後になりますが、飛来組で残っているのはライトちゃん一家5羽。立寄り組のハルさん一家4羽のみとなっています。

スミスさん一家、ブライスさん一家、キリちゃん、カーブちゃん、モリスさんも春の渡りのために、すでに出発しましたね!🦢
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