2018年春。富山。傷ついたオオハクチョウさんと白鳥おじさんとの感動な絆とふれあいをドキュメンタリタッチに描いた映画。それが、今日Duck4ブログで紹介する映画『私は白鳥』です。
はじめに
2018年春。富山。羽をケガして傷ついた1羽のオオハクチョウさんが、シベリアに帰れず居残ることになったしまいました。その傷ついたオオハクチョウさんを知った映画の主人公。白鳥おじさんこと澤江弘一さんは、ひもじい想いをしないようにと餌をあげ、毎日のように見守ることにしました。その活動を知った地元テレビ局(チューリップテレビ)が報道。それをきっかけに、映画『私は白鳥』が作品化されたのでした。全国の映画館を巡回しながら放映されています。
ところで、映画『私は白鳥』の中で、主人公の澤江弘一さんの言葉で印象的だったのが、「たとえ飛べなくなっても白鳥は懸命に生きている。その命を楽しんで欲しいんです。」
それは、傷ついた飛べなくなった滞在組のハクチョウさんたちの見守り、保護活動、フィールド調査を行つているDuck4にも、白鳥おじさんの想いと相通じるところがあったからです。
また、澤江さんがたった1羽で居残った傷ついたハクチョウさんと交流を持つようになってからは、「心の隙間がどういうわけか白鳥の形をしているようで。」「私は人間の形をしていますが、自分は白鳥だと思っています。」と考えるようになったのでした。
今日のDuck4ブログでは、傷ついたオオハクチョウさんと白鳥おじさんの絆の物語。『私は白鳥』のあらすじをお話します。
「 たとえ飛べなくなっても白鳥は懸命に生きている。その命を楽しんで欲しいんです。」 (白鳥おじさんの言葉)
「心の隙間がどういうわけか白鳥の形をしているようで。」「私は人間の形をしていますが、自分は白鳥だと思っています。」 (白鳥おじさんの言葉)
映画『私は白鳥』のあらすじ
名前をつけないわけ!?
羽をケガして2018年春になってもシベリアには帰れなくなった傷ついた1羽のオオハクチョウさんをお世話をするようになった白鳥おじさん。見守りや給餌を行っていた白鳥おじさんは、毎シーズン越冬して親しくなったハクチョウさんには、「お花ちゃん」など名付けていました。しかし、なぜか、名前をつけると長生きできないのではないか。そんなジンクスを思い込んでいた白鳥おじさんは、その傷ついたオオハクチョウさんには名前をつけないことしました。なので、映画の中では主人公の「傷ついたオオハクチョウさん」として登場しています。
傷ついたハクチョウさんのために塒をプレゼントする白鳥おじさん
毎日のように、そのケガした傷ついたオオハクチョウさんがいる「ため池」に通う白鳥おじさん。このままこの傷ついたオオハクチョウさんがこのため池で生活していると、外敵から襲われるのではないかと心配になったからです。そこで、その草を刈って、繁殖地で卵を抱くために作る巣のような塒を傷ついたオオハクチョウさんのプレゼントすることにしたのでした。
最初、疑心暗鬼だった傷ついたオオハクチョウさんは、その白鳥おじさんが作った巣には全く興味を示しませんでした。しかし、数日後。白鳥おじさんが作った巣のような塒で傷ついたオオハクチョウんさんは休むようになりました。白鳥おじさんの願いが通じいた瞬間でもあったのです。
「傷ついたハクチョウさん」は白鳥おじさんからのプレゼントの巣のような塒は喜んだはずだよ!
ため池から追い出される危機の傷ついたオオハクチョウさんに
安住のため池から、追い出される危機が近づいてきた傷ついたオオハクチョウさん。それは、ため池には、大量発生する水草を除去するため、秋には一度水を抜くことになったからです。
このままだと傷ついたオオハクチョウさんの居場所がなくなると案じた白鳥おじさん。そこで、ため池の水を抜かずに済むように、白鳥おじさん自らの手で水草を除去することに。8万円でボートを買い、いざ水草を除去する作業をしたのですが。
そんなことをするのはやめて欲しいとクレームもあり、白鳥おじさんは作業を断念することになったのでした。
飛び立った傷ついたオオハクチョウさん
ため池の水を抜く2日前のこと。突然、傷ついたオオハクチョウさんは、ため池から飛び立ってしまいました。飛んで行ったことで、白鳥おじさんの作業は取り越し苦労で終わってしまったのでした。
完全には治らないものの新しい羽になったことで、5キロほど飛べるようになった傷ついたオオハクチョウさん。毎日のように、傷ついたハクチョウさんに会って餌をあげるために白鳥おじさんは探す日々が続くのでした。
白鳥おじさんには感謝ですよね!「傷ついたハクチョウさん」はため池から飛んで移動できて本当に良かったよね!
号泣する白鳥おじさんが見たもの
白鳥おじさんは、傷ついたオオハクチョウさんとシベリアから戻ったオオハクチョウさんの群れが同じ田んぼに一緒にいたところ見つけました。そんな傷ついたオオハクチョウさんが、仲間に出会えたのですから嬉しいはずなのですが。白鳥おじさんには、一抹の不安が脳裏をよぎるのでした。それが的中。
飛べるハクチョウさんたちが、「傷ついたオオハクチョウさん」に向かって近づいて来たのです。このままだと、傷ついたオオハクチョウさんは、飛べるハクチョウさんたちにイジメられる。白鳥おじさんはとっさに思ったので、飛べるハクチョウさんたちに対して、「来るな!来るな!」と叫びながら号泣したのでした。そして、白鳥おじさんが思っていたのとは違う結果が待っていました。
飛来組のオオハクチョウさんの群れにくっついて「傷ついたオオハクチョウさん」も一緒に、まるで追いかけるように飛び立って行きました。しかし、羽をケガした「傷ついたオオハクチョウさん」は、シベリアから飛来して来たオオハクチョウさんの群れには、体力的なハンディもありついて行けずに、それっきり一緒には行動することはありませんでした。
「白鳥おじさん」の号泣は感動ものだよね!「傷ついたオオハクチョウさん」も「白鳥おじさん」のココロのうちで理解していると思うよ!
また独りぼっちになった傷ついたオオハクチョウさん
春になると、仲間たちはシベリアに戻って行ってしまいました。「傷ついたオオハクチョウさん」は、帰れず居残ってしまいました。塒と餌場を転々と移動する「傷ついたオオハクチョウさん」。白鳥おじさんは給餌や居場所の確認とため探し歩きます。
ある日のこと。大きな川に移動した「傷ついたオオハクチョウさん」は、アイガモさんと一緒にいました。しかし、これ以上、下流に行くと危ないと思った白鳥おじさん。その予想はある意味的中。川が増水したときにいつも一緒に行動していたアイガモさんの姿がなくなりました。一方、「傷ついたオオハクチョウさん」は無事でした。
「傷ついたオオハクチョウさん」が独りで生きていくことはとても大変なことだんだよね!
傷ついたオオハクチョウさんにパートナー!?
また秋になり、シベリアから戻って来たハクチョウさんたち。そんな「傷ついたオオハクチョウさん」と一緒に寄り添って行動するパートナーが現れたのでした。そして、仲つつましく冬を越そうとしていました。
しかし、まもなく北帰行が始まる頃。そろそろ帰らなければならいパートナー。「傷ついたハクチョウさん」を促すように、声をあげながら首を上下に振って合図するパートナー。しびれを切らしてしまったパートナーは飛び立つのですが、まだ着陸をして戻って来ました。もちろん、「傷ついたハクチョウさん」には、その飛べるパートナーと一緒に旅をする体力はないことを悟っていたので、ただただ川でじっとしているだけでした。
ついに、そのパートナーも最後まで残っていた群れと一緒に飛び立って行ったので、傷ついたオオハクチョウさんは、また独りぼっちでみんなが戻って来るのを秋まで待つことになったのでした。
パートナーが「傷ついたオオハクチョウさん」を置いて去って行くのはとても辛いことだよね!
リモートによるあいさつ
1月16日(日)。上演中の映画館でリモートによる挨拶がありました。河北新報にも予告の記事が掲載。Duck4は、行けなかったのですが、偶然、その日に行かれた方からリモート挨拶のお話を聞くことができたので、その様子をお話します。
リモートによる挨拶では、白鳥おじさんの澤江弘一さん。監督の槙谷茂博さんが、澤江さんのご自宅から中継をしました。今でも、白鳥おじさんの澤江さんは、ハクチョウさんたちの給餌とお世話と見守り活動を続けているそうです。時々、音声のみになってものの、「ハクチョウさんに給餌をしているヒトは手を振ってくださいませんか?」と質問があったそうです。
そして、あの映画のもう1羽の主人公の「傷ついたハクチョウさん」。映画ではその後のことはわからなかったのですが、とてもDuck4も気になっていました。その「傷ついたハクチョウさん」ですが、換羽が終わった2021年8月以降、姿を見せなくなったそうです。いや、今、どこにいるのでしょうか?元気であって欲しいとDuck4は思っております。
まとめ
主人公の澤江弘一さんは、猫ちゃんとの一緒に暮らしています。そして、傷ついたオオハクチョウさんの行方ですが、2021年8月ごろからどこかに姿を消したそうです。仙台で行われたリモートでの挨拶とのときにお話がありました。どうか、また澤江さんのところにひょっこり戻って欲しいものです。
あの白鳥おじさんの言葉。 「たとえ飛べなくなっても白鳥は懸命に生きている。その命を楽しんで欲しいんです。」その言葉は、 傷ついた飛べなくなった滞在組のハクチョウさんたちの見守り、保護活動、フィールド調査を行つているDuck4の想いと相通じるところがあったからです。
飛べなくなり傷ついてしまったけど、どうか長生きして、命ある限り楽しんで欲しいと思えるのも、他の鳥さんたちと違ってハクチョウさんたちは、クチバシの模様で個体識別ができ何となく行動からキモチや心を察することができるからなのかもしれません。
映画 「私は白鳥」公式サイト | 翼の折れた白鳥と”おじさん”の奇跡の物語… (watashi-hakucho.com)
アドちゃんも2015年3月に大けがをしたけどね!
「白鳥おじさん」の言葉。 「たとえ飛べなくなっても白鳥は懸命に生きている。その命を楽しんで欲しいんです。」 その言葉意味をかみしめ今も滞在組のハクチョウさんたちと楽しんで生きることにしているんだよ!
「傷ついたオオハクチョウさん」も長生きして命を楽しんで欲しいとアドちゃんも願っております!
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