
2020年冬。英国では、数百羽のハクチョウさんたちが鳥インフルエンザに!!王立スワンマーカーが、その対策についての声明を出したお話です。🦢
はじめに
日本でも鳥インフルエンザの影響で、養鶏場で飼われているニワトリさんがかかってしまっています。
そして、2020年英国全土では、鳥インフルエンザの影響で数百羽ほどのハクチョウさんたちが命を落としています。
ハクチョウさんたちが鳥インフルエンザにかかって命を落とさないために、どうするべきなのか?
今日のDuck4ブログの本題は、その鳥インフルエンザの影響を極力抑え込むため、王立スワンマーカー(The Queen’s Marker)が、各ハクチョウ保護団体に対して声明文を発表したお話です。
結論を言うと、この王立スワンマーカーは、「遠くの居場所に病気を伝染させ、食べ物探しで新しい場所へと飛んで行く、お腹を空かせたハクチョウさんたちを防ぐことにある」と声明を出しました。
その具体策が、腹を空かせたハクチョウさんたちに、葉っぱ、小麦、パン(かびていないもの)白鳥用ペレット、家禽用のコーンを与える「給餌・餌付け」を奨励しています。


お腹を空かせたハクチョウさんに「給餌・餌付け」を行うことが解決策と王立スワンマーカーは声明で明確に言っていました。🦢
鳥インフルエンザの危機に瀕している英国のハクチョウさんたち
すべてのハクチョウさんは英国王室のもの!?
英国のハクチョウさんたちは、誰のものだと思いますか。英国民!?誰のものでもない!?
その答えは、英国王室の所有になります。そんなハクチョウさんですが、昔は、皇室の食卓に並びました。
しかし、現在はそのようなことはありません。
昔からの風習だったハクチョウさんの所有は、時代が進んだ今でも英国王室のものであり、手厚く保護されてきています。
王立スワンマーカー(The Queen’s Marker)の役割
この王立スワンマーカー(The Queen’s Marker)では、ハクチョウさんの保護活動を行っています。
例えば、幼鳥や成鳥の健康チェックを通して、治療を受けられなかった病弱ハクチョウさんの助ける機会を与えています。
この王立スワンマーカーは、王立の一つの事務所。マスター、キーパーという称号から今のスワンマーカーになっています。
代表は、1993年に任命されたデビット・バーバー(David Barber)さんが勤めております。
トレードマークの赤い制服を着た羽をつけた帽子をかぶった管理人デビット・バーバーさんが、ハクチョウさんたちの測定や健康チェックをしている写真がホームページに投稿されています。

あの赤い制服、帽子に羽をつけた帽子をかぶった管理人デビット・バーバーさんが、ハクチョウさんたちの健康チェックを行っているんだよ!
王立スワンマーカーの声明(要旨)
河川や湖沼では川に自生している草、植物などの自然の供給が不足しているので、冬の間、ハクチョウさんたちが生き残るのが困難をきたしています。
主な自然の食べ物の不足は、保護団体を頼りにしている多くの群れのハクチョウさんには大きな影響を及ぼすことでしょう。
冬の空腹と飢えに加え、鳥インフルエンザ(H5N8)もハクチョウさんたちにとっても別の問題をもたらしてきました。
2020年。この鳥インフルエンザ(H5N8)が猛威をふるい、イギリス全土で数百羽のハクチョウさんたちが尊い命を落としました。
英国健康局は、極端に鳥インフルエンザからヒトへのリスクは低いと公言しています。
Covid-19の規制の最中。王立白鳥庁は、各地方の白鳥保護団体には、ハクチョウさんたちの保護の依頼をお願いしています。
ハクチョウさんたちが、この冬を健康であり続け、鳥インフルエンザの感染から逃れられる方法を提案します。
それは、遠くの居場所に病気を伝染させるような食べ物探しで新しい場所へと飛んで行く、お腹を空かせたハクチョウさんたちの移動を防ぐことです。
その解決策は、「ハクチョウさんに餌を与える」ことに尽きます。
そのお腹を空かせたハクチョウさんたちに、次のようなものを与えてください。
①「葉っぱ」
②「小麦」
③「パン」(かびていないもの)
④「白鳥用ペレット」
⑤「家禽用のコーン」
冬の間、地域の白鳥保護団体から、ハクチョウさんたちが水辺で餌を与えられることをどうか忘れないでください。

王立スワンマーカーが奨励しているハクチョウさんの餌リスト
①「葉っぱ」
②「小麦」
③「パン」(かびていないもの)
④「白鳥用ペレット」
⑤「家禽用のコーン」
声明に対する保護団体Swan Support(スワンサポート)からツイート
傷病ハクチョウさんの救出、保護、リハビリ活動を行っているSwan Support(スワンサポート)は旧Twitter(X)の中で次のように王立白鳥庁の声明をツイートしています。
「鳥インフルエンザの報告は、ハクチョウさん、マガンさんたち、水鳥を通して広がっています。特に、給餌や餌付けについては、いろいろな意見が一般のヒトにはあります。しかし、王立スワンマーカーが、アドバイスを明確にしている表明だと私たちは思っております」

Swan Supportは、傷病ハクチョウさんの救出、保護、治療、リハビリを行ってる団体なんだよ!日本にもこのような団体があれば、多くの傷病ハクチョウさんたちの命も助けられるよね!💛🦢
まとめ
日本でも寒くなり、北海道で中継していたハクチョウさんたちが、本州の越冬地へ渡ってきています。
また、養鶏場でも鳥インフルエンザが流行しています。
英国では、お腹を空かせたハクチョウさんたちも、冬になり自然の食べ物が少なくなります。
なので、餌を求めて長距離移動をすることも考えられます。
その鳥インフルエンザの拡大を抑える策として、王立スワンマーカーは、「給餌・餌付け」を奨励しています。
それは、鳥インフルエンザにかかって数百羽ほど夭折している事実からもです。
お腹を空かせたハクチョウさんたちが、地域のハクチョウ保護団体に対して「給餌・餌付け」を行うことで、広がりを抑える一つの方法なのかもしれません。

英国全土でハクチョウさんたちからの鳥インフルエンザを抑えるのには、お腹を空かせたハクチョウさんたちが、長距離移動をさせないように、「給餌・餌付け」も解決策の方法と王立白鳥庁は声明を出しました。

追伸
2020年12月22日投稿
2023年11月6日リライト
2023年11月15日リライト
コメント
なるほど!餌をやり、移動を防ぐことでインフルを防ぐ!ステイホーム作戦!勉強になりました。
日本ではまだこんな考えにはならないですね。餌付け禁止派も多くて、餌付けについて語る時は賛成派も反対派も視野の狭い論点になっていることを痛感しましたね。
ういは一応公務員ですが、白鳥庁みたいなところにいってお勉強したいです!
ういさんへ
こんばんは!
なかなかのアイディアですよね!
移動させないために給餌をするとは、
なかなか考えが及ばないところですよね!🦆
イギリスを旅したことがありますが、
運河、公園の池などに普通の用にコブハクチョウさんがいますが、
どこで食事しているのだろうか!?
と思ったことがありました!
確かに、日本では、給餌に対して、賛成、反対は半々ぐらいですよね!
イギリスでも意見が分かれるようですね!
ただ、スワンサポートのような白鳥保護団体は、与えることを奨励しているようですね!
”The Queen’s Swan Marker”とありましたので、
このMarkerの意味が分からなかったのですが、
日本で言えば宮内庁のようなところかなと文章から推察しました。
イギリスのハクチョウさんたちは、皇室のものなので!
詳しい「白鳥庁」のころはリンクを張っているので、
そちらで見ていただければ幸いに存じます!
制服を着たおじさんがハクチョウさんたちの保護活動をしている写真があります!🦆