Duck4の定点ポイントに、4月中旬まで残ってくれた飛来組、立ち寄り組オオハクチョウさんのお話をします!🦢
はじめに
毎朝5時頃から約2時間。前と後ろにリュックサックを背負って、下流から上流の1.5キロほどの定点ポイントで、ハクチョウさんを数えるフィールド調査を行っているDuck4。
主に、「越冬数」「幼鳥率」「オオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合」の記録。または「ハクチョウさんたちの個体識別」の調査を行っています。
そして、特に、4月は、ここでずっと越冬していた飛来組オオハクチョウさん。もしくは立ち寄り組オオハクチョウさんたちが、いつ、春の渡りのために出発するのか。
その結論を先に言うと、2024年4月17日まで、Duck4の定点ポイントに残っていました。
「ハクチョウさんの個体識別」の調査では、4月17日まで飛来組オオハクチョウさんのキリちゃん、ライトちゃん一家。立ち寄り組のハルさん一家、2羽の迷子ちゃんが午前5時38分まで残っていました。
また、立ち寄り組のイエロースポットちゃんとそのパートナーも17日午後6時までDuck4の定点ポイントに残っていたことが確認されています。
本日のDuck4ブログでは、2024年4月「越冬数」「幼鳥率」「オオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合」「ハクチョウさんたちの個体識別調査」の結果。
また、飛来組オオハクチョウさんの春の渡りでDuck4の定点ポイントを出発した時のお話。それと、立ち寄り組オオハクチョウさんの春の渡りでDuck4の定点ポイントを出発間際のお話も合わせてします。
2024年4月の特徴 🦢4月17日まで越冬 🦢2羽迷子合流で幼鳥率25% 🦢100%オオハクチョウ
越冬数
2024年4月17日までに春の渡り開始
「青い折れ線グラフ」が2024年4月のDuck4の定点ポイントにいたハクチョウさんの数になります。4月10日だけ26羽の多くなりました。
その後、4月17日まで、ほぼ20羽前後で推移。この中には、飛来組のオオハクチョウのキリちゃん、羽をケガした子どものランちゃんとライトちゃん一家。立ち寄り組の3羽の幼鳥を連れたハルさん一家。一番最後に、春の渡りのために出発して行ったツガイで立ち寄っていたイエロースポットちゃんたち。迷子のオオハクチョウ2羽がいたからでした。
2023年4月22日まで幼鳥コハク残る
一方、「赤い折れ線グラフ」は、2023年4月になります。最後まで残っていたのが2羽のコハクチョウさんの迷子ちゃんたちでした。2023年4月22日までこの2羽の迷子のコハクチョウさんが残っていたので、2023年4月は、2024年3月よりも5日も遅く残っていたことになりました。
幼鳥率
幼鳥率も高くなった2024年4月
「青い折れ線グラフ」が2024年4月の幼鳥率の推移になります。この時は、ライトちゃん一家の子どもランちゃん。ハルさん一家の子ども3羽。迷子ちゃんのオオハクチョウ2羽がいたことで、幼鳥率が25%と高くなりました。
(4月16日に残っていた迷子ちゃん①)
(4月16日に残っていた迷子ちゃん②)
幼鳥率が高かった2023年3月
「赤い折れ線グラフ」が2023年4月の幼鳥率の推移になります。2023年4月14日以降。2羽の幼鳥コハクチョウさんが残ってしまったことで、最後に見た4月22日まで幼鳥率が25%以上と高止まりになりました。
春の渡りで出発する前の様子
最後まで残っていた飛来組
右足の水かきがないキリちゃん
2024年4月に最後まで出発を遅らせていたのが、右足の水かきがないオオハクチョウのキリちゃん。
キリちゃんは他の残っているハクチョウさんたちと一緒に、出発の機会をうかがっていました。
なので、時折、飛び立つハクチョウさんを見つけると、後を追いかけて飛び立つキリちゃん。
そのハクチョウさんたちがDuck4の定点ポイントに戻ってくると、キリちゃんもまた一緒に戻って来ていました。
(キリちゃん🦢)
ライトちゃん夫妻の羽をケガした子どもランちゃん
ここで一緒に越冬していたブライスさん一家、カスバートさん一家は、3月には春の渡りのためにDuck4の定点ポイントを出発してしまいました。
しかし、2024年3月10日。ライトちゃん一家の子どもランちゃんが羽から出血するほどのケガを負いました。
そこで、ライトちゃん夫妻は、子どもランちゃんのために、出発することを延期。
羽の傷も癒えて、羽をケガした子どものランちゃんが飛ぶ練習を行うようになりました。
3週間程が経った頃には、子どものランちゃんは、空高く飛べるようになりました。
(ライトちゃん一家🦢)
最後まで残っていた立ち寄り組
イエロースポットちゃんとそのパートナー
2023年4月11日に立ち寄った時。電線に衝突してクチバシから出血をしたイエロースポットちゃん。
そのイエロースポットちゃんとそのパートナーは、2024年3月にまた立ち寄り組としてやって来て、Duck4の定点ポイントで羽休めをしていました。
そして、春の渡りでDuck4の定点ポイントから最後に出発して行ったのが、イエロースポットちゃんとそのパートナーでした。
(イエロースポットちゃんとパートナー🦢)
2羽幼鳥と成鳥子どもを連れたハルさん一家
2羽の幼鳥を連れたハルさん一家も3月下旬に、Duck4の定点ポイントに現れました。
このハルさん一家ですが、2羽の幼鳥。まだ頭に灰色に羽毛が一部残っていた幼鳥上がりの推定満1歳くらいの成鳥したこども。そしてハルさん夫妻で行動していました。
(ハルさん一家🦢)
出発日【2024年4月17日】
2024年4月17日早朝。
Duck4の定点ポイントには、ハクチョウさんが20羽(幼鳥5羽)いました。飛来組では、キリちゃん、ライトちゃん一家。立ち寄り組では、イエロースポットちゃんとそのパートナー。ハルさんさん一家。2羽のオオハクチョウの迷子ちゃんたち。
滞在組では、ミルクちゃん、チンさん、アドちゃん、メイちゃん、ノンちゃん、ムーアちゃん、デコイちゃんです。皆、大きな中洲付近に集合していました。
イエロースポットちゃんたちが飛び立つもまた戻る
そして、午前5時09分頃。イエロースポットちゃんとそのパートナーが飛び立ちました。でも、他の仲間たちは追いかけません。
しばらくすると、イエロースポットちゃんたちは、またDuck4の定点ポイントに戻って来ました。
それから、飛来組、立ち寄り組、滞在組が一緒に泳ぎ回っていました。
滞在組も飛来組の出発を察知
滞在組のアドちゃんなんかは、羽をバタバタさせて飛ぼうとするモーションをかけていました。きっと、アドちゃんも、一緒について春の渡りをしたいと思っていたに違いありません。
そして、「ク!」「コ!」と首を上下に動かして「そろそろ飛ぼうよ!」という合図をする飛来組と立ち寄り組のハクチョウさんもいましたが、なかなか皆の間合いがとれません。
(飛び立つ前の飛来組と立ち寄り組🦢)
午前5時38分飛び立つ
そこで、一時中断。対岸に移動を始ました。しかし、滞在組ミルクちゃんだけがDuck4のそばに来ましたが、あとのハクチョウさんたちは全く来ませんでした。
そうしているうち、対岸にいたハクチョウさんたちから「ク!」「コ!」とい首を大きく上げ下げし始め、鳴き声が大きくなった瞬間のこと。午前5時38分。1羽のハクチョウさんが飛び立つのを見て、一斉に他のハクチョウさんたちも後を追いかけて飛び立ちました。
(春の渡りに出発のハクチョウたち🦢)
10羽が飛び立っていたのを見ていた右足の水かきがないキリちゃんも、遅れまいと羽をバタバタさせて後を追いかけて行きました。
(後を追いかけ飛び立つキリちゃん🦢)
その後、ライトちゃん一家、ハルさん一家、2羽のオオハクチョウの迷子ちゃんたち、キリちゃんは、戻って来ませんでした。
雨が降り出す早朝に「春の渡り」のためにここを飛び立って行ったのかもしてません。
2024年4月17日午前5時38分。キリちゃん、ライトちゃん一家、ハルさん一家、2羽の迷子ちゃんたちは、春の渡りのため出発しました!🦢
戻ってたイエロースポットちゃんたち
しかし、先発で飛び立ったはずのイエロースポットちゃんとそのパートナーは戻って来て、デコイちゃん、アドちゃん、ムーアちゃん、ノンちゃん、メイちゃん、チンさんのそばを泳いでいました。
しかし、イエロースポットちゃんとパートナーは17日朝には出発を中止しました!🦢
イエロースポットちゃんたちも出発
17日夕方。
心配になり大きな水たまりに行くと、9羽のオオハクさんがいました。
どうやら、飛来組のキリちゃん。ライトちゃん一家と子どもランちゃん。立ち寄り組のハルさん一家。2羽のオオハクチョウの迷子ちゃんたちの姿はありませんでした。17日午前5時38分。無事、出発したようです。
ちょっとほっとしたキモチ半分。寂しさ半分の気持ちになりました。
一方、立ち寄り組で唯一残っていたのがイエロースポットちゃんとそのパートナーのみでした。滞在組と一緒に泳いでいました。
「17日、18時15分頃、上空を通過したハクチョウさんがきましたよ!」と。
白鳥さんをこよなく愛する方からメールをいただきました。
イエロースポットちゃんたちに最後にDuck4が出会った17日18時以降。翌18日朝の間にイエロースポットちゃんたちは、春の渡りのために出発したのかもしれません。
イエロースポットちゃんとそのパートナーも、ここを離れて行って、やはり、ホッとしたキモチ半分、寂しさ半分のキモチになりました。
(17日午後6時頃のイエロースポットちゃんとそのパートナー🦢)
まとめ
2024年4月まで残っていたのが、すべて100%がオオハクチョウさんたちでした。
その中には、飛来組オオハクチョウさんでは右足の水かきがないキリちゃん。
羽から血が出るケガをした幼鳥ランちゃんが良くなるのをずっと待っていたライトちゃん一家。
立ち寄り組オオハクチョウさんでは、昨シーズン電線に衝突してクチバシをケガしたイエロースポットちゃんとそのパートナー。
2羽の幼鳥と幼鳥上がりの子どもを連れたハルさん一家。
親鳥のはぐれてしまったオオハクチョウの2羽の迷子ちゃんたちでした。
そして、2024年4月17日午前5時38分には、キリちゃん、ライトちゃん一家、ハルさん一家、2羽のオオハクチョウの迷子ちゃんの11羽が春の渡りで出発。
遅れて、イエロースポットちゃんとそのパートナーも4月17日午後6時から翌18日午前6時の間には、Duck4の定点ポイントを離れ、春の渡りのために出発したようです。
残っていた滞在組、立ち寄り組ハクチョウさんたちを、無事に皆見送ることができたことで、2024年4月17日をもって6か月続いた今シーズンのハクチョウさんの越冬数を終了することができました。
2024年3月10日に羽を出血するほどのケガをしたライトちゃん夫妻の子どもランちゃん!快復を待ってライトちゃん夫妻と子どものランちゃん!キリちゃん、ハルさん一家、2羽の迷子ちゃんたちと春の渡りのために出発できたことは嬉しかったです!💛🦢最後にここを出発したイエロースポットちゃんたちもまた、皆と同様に無事にこの秋に再会したいものですね!🦢🦆
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