ハクチョウさんの見守り保護活動とフィールドワーク研究をしていますDuck4と申します。今日のブログでは幼鳥率「10%」越えの意味をDuck4の定点ポイント調査から考えてみます。
はじめに
ハクチョウさんの幼鳥率は、どのくらいの割合の幼鳥が繁殖地で育って、日本に渡ってきたのか。を知るのに役に立つ指数になっています。この幼鳥率の調査は、コハクチョウさんの中継地になっている稚内市の大沼のバードハウスの管理人さんが毎年、秋と春の渡りの際に、渡ってきたハクチョウ類をカウントしています。どのくらいの数の幼鳥が無事に成長しているのかの目安にもなっています。結論を言うと、ハクチョウさんの幼鳥率は、「10%」を超えれば、繁殖地で順調に育っていると、一般的に考えられているようです。
幼鳥率10%が、順調に幼鳥のハクチョウさんたちが育っている目安なんだよ!
Duck4の定点ポイントでの幼鳥率調査
どのように幼鳥を数えているのか
越冬期間の10月中旬から3月中旬ごろまで。渡りのハクチョウさんの飛来が終了するまでなので、その年によって開始と終了の期間には、若干のズレがあります。毎年、だいたい10月から3月の間にDuck4の定点ポイントで越冬数調査を行っています。
時間帯は、ハクチョウさんたちが餌場へと出かける前。日の出から30分以内に定点ポイントのハクチョウさんたちをカウントしています。その中で、灰色の羽に覆われているのがハクチョウさんの幼鳥なので、成鳥とは、別にカウントしています。
しかし、稚内の大沼で行われているオオハクチョウさんの成鳥、幼鳥。コハクチョウさんの成鳥、幼鳥に分けて統計を取っておりません。そのわけとは、早朝ということで、寝ているハクチョウさんも多く、見分けるのには、クチバシの黒い部分が大きいのがコハクチョウさんなので、寝ているとクチバシを羽に隠しいるので、コハクチョウさんかオオハクチョウさんかの区別がつかないからです。
そのため、Duck4のフィールド調査では、オオハクチョウさんとコハクチョウさんを一緒にして、成鳥と幼鳥をカウントしています。
毎朝、30分で成鳥&幼鳥のハクチョウ類をカウントしているんだよ!
幼鳥率の計算方法
この幼鳥率は次のように計算しています。幼鳥数÷合計数(成鳥・幼鳥)×100です。例えば、ハクチョウさんの飛来数が100羽でうち幼鳥が10羽だったら、次のように計算します。10÷100×100=10。幼鳥率は10%になります。
定点ポイントの今シーズンの幼鳥率
11月27日朝。越冬数を数えたところハクチョウさんの総数が49羽。うち4羽が幼鳥でした。幼鳥を連れた一家は2組いて、一組は、毎年、Duck4の定点ポイントで越冬するツガイ。名前をスミス夫妻と呼んでいるオオハクチョウさんです。もう一組は、3羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家でした。幼鳥率は8%なので、この日に限ってみれば、幼鳥率が10%を切っているので、幼鳥率が少ないと考えています。
11月中旬までの幼鳥率は、もう出しています。今シーズンの10月中旬の幼鳥率は、10%。10月下旬は、12.5%。11月上旬は、11.8%。この11月上旬は、ハクチョウの越冬数が、昨シーンよりも早く平均100羽に達しておりました。11月中旬は、14.8%でした。Duck4の定点ポイントに限っては、11月中旬までの幼鳥率は10%を超えていたことがわかります。
今シーズンの11月中旬までの幼鳥率は10%台をキープ中だよ!
昨シーズンの幼鳥率
2019年度の幼鳥率は、10月下旬は5.8%。11月上旬が9.5%。11月中旬が12.3%でした。昨シーズンの100羽越えは11月中旬からでした。
昨シーズンは、11月中旬になり幼鳥率が10%になったんだよ!
今シーズンと昨シーズンの比較
11月中旬までの比較ですが、今シーズンと昨シーズンでは、今シーズンの方が、幼鳥率が高くなっています。ただ、11月下旬も越冬数調査を続けているので、また、近いうちにDuck4ブログに投稿する予定です。
これからも幼鳥率の調査は続けていきます!
11月下旬の結果は、12月に発表しますね!
まとめ
今シーズンに限っては、渡りのハクチョウさんたちの幼鳥率は、「10%台」をキープしているので、一般的に言われていいる繁殖地で順調に幼鳥が育っているのではないか。とDuck4の定点観測ポイントでは、考えております。
(毎年来てくれるオオハクチョウのスミスさん一家と幼鳥)
幼鳥率10%!これが幼鳥がすくすく育っている目安なんだよ!
これからもDuck4ブログをよろしくお願いします!
コメント
広瀬川、本埜、伊豆沼でも幼鳥さんは少なく見えましたね。今年は偏在の傾向もあるのかもしれませんね。
北海道に来た時点も気になりますね。
ちなみに瓢湖も少なかったですね!
ういさんへ
こんばんは!
11月下旬は、こちらも、幼鳥率が下がりました!
詳しくは、後日、ブログ記事にする予定でいます!
北海道の様子は押さえておきたいですね!
瓢湖は少なかったですか?🦆
はい!
瓢湖は目視するだけでも幼鳥さんがすごく少なく感じたところです!
後日のブログ、楽しみにしています💕
ういさんへ
こんばんは!
今シーズンは少ないのでしょうか?
幼鳥は結構、光の光線などで見つけづらい特徴もあるので、
そのあたりも考えてじっくり探さないといけないのかもしれませんね!
11月下旬の幼鳥率の記事はのちほどまとめるつもりでいます!🦆