2022年11月。定点ポイントでのハクチョウさんの飛来数。幼鳥率。オオハクチョウとコハクチョウの割合についてお話しいたします。
はじめに
毎朝6時30分ごろから、定点ポイントでハクチョウさんをカウントするフィールド調査を行っているDuck4。主に、飛来数、幼鳥数、今シーズンから始めましたがオオハクチョウさんとコハクチョウさんの数を記録しています。その調査結果で、次のようなことがわかりました。
結論を先に行くと、今シーズンは昨シーズンよりも飛来数が多く、すでに11月でハクチョウさんの飛来数が「200羽」を超えた日もありました。11月で200羽超えは、統計を取り始めてのことでした。
幼鳥率は、2021年シーズンよりは若干低くなっています。
あと、オオハクチョウさんが79%(約8割)に対してコハクチョウさんが21%(約2割)であり、圧倒的にオオハクチョウさんが多いことがわかりました。
本日のDuck4ブログでは、昨シーズンの飛来数、幼鳥率と比較しながら、今シーズン(2022年11月上旬から下旬)の定点ポイントでのハクチョウさんの飛来数の特徴についてお話いたします。
2022年11月シーズンの特徴
🦢11月中旬で200羽超えの飛来
🦢2021年シーズンより幼鳥率
🦢約8割がオオハクチョウさん
2022年11月飛来数
11月上旬編
150羽超え
11月2日。Duck4の定点ポイントでは、ハクチョウさんが150羽いました。気象庁の過去のデータによると、11月1日は「南東」風。翌2日朝には「北西」風に変っていました。
2日夕方には戻っていたスミスさん一家
ちなみに、毎シーズン、Duck4の定点ポイントで越冬しているスミスさん一家は、11月2日夕方に、個体識別が可能な地元の方が戻って来ているところ確認しております。そして、幼鳥1羽を連れて戻って来ました。2021年シーズン一緒だった成鳥した子どものあいちゃん、エリザベスちゃんはいませんでした。
過去の天気データを調べてみると、スミスさん一家は、「南東」風に乗って飛んで来たのかもしれません。
11月中旬編
200羽超え
11月19日。Duck4の定点ポイントではハクチョウさんが215羽になりました。ここで統計を取り始めて、11月中旬で200羽超えになったのは初めてのことでした。前日18日は、南風が吹いていましたが、215羽になった19日には、北風に変っていました。
オオハクチョウ「キリちゃん」14日飛来
ちなみに、毎年ここで越冬している片方の水かきがないオオハクチョウさんの「キリちゃん」ですが、11月14日朝には、Duck4の定点ポイントに戻っていたのを確認できていました。キリちゃんが来る前日13日の天気は、南風が吹き、午後から雨が降っていたようです。
11月下旬編
雨が降ると餌場へ早立ち
11月24日朝ですが、雨が降っていて川が増水していました。いつもの朝ならば、まだ、塒に居残っているのですが、この24日朝に限っては、餌場の田んぼに飛来組ハクチョウさんたちは、早立ちしていました。
150羽~210羽
青い折れ線グラフが、2022年のハクチョウさん飛来数の推移になります。赤い折れ線グラフと比較すると、2022年シーズンの方が、150羽~210羽で飛来数が推移していることから、秋の渡りが例年よりも早く、多くなっていることがわかります。
幼鳥率
11月上旬
「青い折れ線グラフ」が、2022年シーズンの幼鳥率の推移になります。2022年シーズンでは、11月8日以降、幼鳥率が急に高くなりました。幼鳥率が10%を超えると、一般的に繁殖が順調に進んでいると言われています。
11月中旬
「青い折れ線グラフ」が、2022年シーズンの幼鳥率の推移になります。一時、11月上旬で幼鳥率が10%超えが数日続きました。しかし、11月中旬になり、幼鳥率が10%を切るようになりました。また、11月19日以降は、幼鳥率が10%を超えるようになりました。
一方、「赤い折れ線グラフ」が、2021年シーズンの幼鳥率の推移になります。2021年と22年を比較すると、21年シーズンの方が、圧倒的に幼鳥率が高くなっています。
11月下旬
「青い折れ線グラフ」が、2022年シーズンの幼鳥率の推移になります。11月24日のみ、幼鳥率が10%以下になりました。
この日の朝には、川が増水していて、多くのハクチョウさんたちは、餌場の田んぼに早出していたことで低くなりました。その他の11月下旬の日では、幼鳥率が10%を超えていました。
一方、「赤い折れ線グラフ」が、2021年シーズンの幼鳥率の推移になります。2021年と22年を比較すると、21年シーズンの方が、幼鳥率が高くなっています。
余談にはなりますが、
川が増水すると、
飛来組ハクチョウさんは、
早立ちして餌場へ出かけるようですよ!🦢
2021年シーズンの幼鳥率が高くなった理由
2021年シーズンの幼鳥率が高くなっていました。その理由の一つに、5羽以上の幼鳥を連れた家族が数組いたことが原因していたと思われます。
一方、2022年シーズンでは、5羽の幼鳥を連れた大家族のオオハクチョウさんは、2018年シーズンからDuck4の定点ポイントで越冬している「ナミエちゃん&ユーちゃん」家族のみでした。
幼鳥5羽以上の家族が1組のみだったので、2022年11月シーズンの幼鳥率は、2021年11月シーズンよりも若干低くなりました!
圧倒的に多いオオハクチョウさん
今シーズンよりもオオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合を出すことにしました。ただ、コハクチョウさんの方が、朝寝坊なのか寝ている仔もいるので、見分けがつかないこともあるので、数値にばらつきが生じることもありました。
そこで、30日平均のオオハクチョウさんとコハクチョウさんの数にしました。
すると、Duck4の定点ポイントでは、圧倒的にオオハクチョウさんが多く、8割近くに達しています。一方、コハクチョウさんは2割ほどになっています。
定点ポイントでのオオハク&コハクの割合
🦢オオハクチョウさん約8割
🦢コハクチョウさん約2羽
まとめ
2022年11月シーズンのハクチョウさんの飛来数の特徴として、11月中旬で飛来数が200羽超えしたことから「秋の渡り」が早くやって来ているようです。Duck4が統計を取り始めて11月中旬で200羽超えは初めての経験でした。
幼鳥率については、2022年、21年ともに10%超えをしていることから、繁殖が順調に進んでDuck4の定点ポイントに戻って来たと思われます。しかし、2022年と21年を比較すると、2021年シーズンの方が幼鳥率が高かったようです。おそらく、5羽の幼鳥を連れた家族が多く飛来していたことが原因していたようです。
今シーズンよりオオハクチョウさんとコハクチョウさんの飛来数をカウントすることにしました。その結果、11月に関して言えば、8割がオオハクチョウさん、2割がコハクチョウさんになっていました。Duck4の定点ポイントでは、オオハクチョウさんが多数派になっていることがわかりました。
飛来組ハクチョウさんの特徴(2022年11月)
🦢200羽超え(新記録)!
🦢「秋の渡り」が早まる!
🦢幼鳥率は若干低かった!
🦢幼鳥率は10%超え!
🦢子育てがうまくいっている!?
🦢オオハクチョウ約8割
🦢コハクチョウ約2割
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