今日のDuck4ブログは、いつもの定点ポイントでは昨シーズンよりも2倍のハクチョウさんたちが居残っているお話です。🦢
はじめに
毎朝。Duck4は、日の出直後から30分間。河川敷を下流から上流へ向けて1キロの距離にいるオオハクチョウさんとコハクチョウさんをカウントしたものを記録。そのチェック項目は、越冬数。成鳥数。幼鳥数です。そこから、幼鳥率も算出しています。
さて、今日のDuck4ブログは、今シーズン2021年3月上旬。ハクチョウさんたちの越冬数調査のお話です。
結果を先にお話しすると、平均越冬数は、75羽(2021年3月上旬)。昨シーズンが37羽(2020年3月上旬)だったので、約2倍の38羽も多くなりました。
その理由は、1月がとても寒く「北帰行が遅れている」こと。また、3月4日。「第3回冬の渡り鳥の一斉調査」(宮城県内500カ所)でまだ1000羽以上のハクチョウさんが居残っていたのです。
今シーズンと昨シーズン3月上旬【越冬数比較】
【2021年3月上旬】平均越冬数は75羽
2021年3月上旬(3月1日~10日)の平均越冬数は、75羽。うち平均幼鳥数は、6羽。平均幼鳥率は、8.0%。
2月下旬に幼鳥率が10%を回復しましたが、また3月上旬になって幼鳥率が10%を切ったのでした。
【2020年3月上旬】平均越冬数は37羽
昨シーズンの2020年3月上旬(3月1日~10日)の平均越冬数は、37羽。うち平均幼鳥数は6羽。平均幼鳥率は16.2%でした。昨シーズンの越冬数は、ほぼ横ばい。
その中には、3羽の幼鳥を連れた今シーズンも越冬しているスミスさん一家もまだ居残っていました。
そして、2020年3月19日までスミスさん一家は、Duck4の定点ポイントにいて、翌日、北帰行のためにオオハクチョウのさっちゃんと幼鳥のハッチちゃんと共に旅立って行ったのでした。
(昨シーズン。3羽の幼鳥を連れて来たスミスさん一家)
38羽も多くなった【2021年3月上旬】
今シーズンと昨シーズンの越冬数を比較すると、2021年3月上旬は38羽も多くなりました。今シーズンは、「北帰行が遅れている!」ことが影響しているようです。
日ごとの【2021年3月上旬】越冬数
若干の変動もあったハクチョウさんたち
3月上旬に最大値を記録したのが3月9日。越冬数が93羽。うち幼鳥が16羽。コハクチョウさんも35羽(幼鳥15羽)でした。
最低値を記録したのが3月7日。越冬数が59羽。うち幼鳥が1羽。コハクチョウさんも2羽のみ(幼鳥0羽)でした。前日、翌日ともにコハクチョウさんが12羽~20羽ほど確認できたので、おそらく、朝早く餌場へとお出かけしたのかもしれません。
南風が吹いて一部は北帰行【3月9日】!?
ところで、最大値を記録した3月9日(93羽)の天気ですが、晴一時薄曇り。最高気温10.1度。最低気温₋0.7度でした。翌10日(81羽)の天気は、最高気温10.4度。最低気温2.5度。晴一時雨。前日8日(75羽)の天気は、最高気温9.7度。最低気温-1.4度。晴一薄曇りでした。
9日には、南風が吹き込み、それが影響してDuck4の定点ポイントからハクチョウさんたちの一部が飛び立って行ったのかもしれません。
第3回冬の渡り鳥一斉調査【宮城県】
ハクチョウさん1770羽が越冬【県内500カ所】
宮城県は4日、今季3回目のガン、カモ、ハクチョウ類の生態調査を実施した。県内の総数(速報値)は2万7947羽。前年同期比12.4%増で、2年連続で前年を上回った。
『ガンカモ類2.7万羽県3回目調査 北帰行遅れる』(河北新報2021年3月6日)
ガン類が6987羽(5.9倍)、ハクチョウ類が1770羽(4.1倍)と大幅に増加し、カモ類は1万9190羽(17.4%減)だった。
県自然保護課は「秋田県内の中継地の雪解けが遅れ、北帰行が早かった前年より多くとどまっている」と説明する。県職員や野生保護団体会員ら計95人が、伊豆沼・内沼(栗原、登米両市)、蕪栗沼(大崎市)といった県内の飛来地約500カ所で調べた。
ハクチョウさん71羽【3月4日Duck4の定点ポイント】
宮城県内で第3回冬の渡り鳥一斉調査が行われた3月3日。Duck4の定点ポイントでは、71羽のハクチョウさんがいました。うち幼鳥が3羽。幼鳥率が4.2%でした。コハクチョウさんが15羽。うち幼鳥が2羽が確認できました。
まとめ
2021年3月上旬。Duck4の定点ポイントでの平均越冬数は75羽でした。2020年3月上旬は、平均越冬数が37羽と約2倍のハクチョウさんたちがまだ北帰行をせず居残っています。
3月4日。県内500カ所で行われた第3回「冬の渡り鳥調査」でも、今シーズンはハクチョウさんが1770羽。昨シーズンの4.1倍でした。1月の雪と寒波の影響により、今シーズンのハクチョウさんたちは、北帰行が遅れているようです。
(1)宮城県内にハクチョウ1770羽(昨シーズンの4.1倍)
【3月4日「第3回冬の渡り鳥調査」】
(2)ハクチョウ71羽(昨シーズンの2倍)
【3月4日Duck4の定点ポイント】
今シーズンは1月大雪と寒波が影響して、飛来組のハクチョウさんたちの北帰行が遅れているようだね!
コメント
私は伊豆沼に集合すると勘違いしていましたが秋田なんですね。
最近はこちらは暖かくて、ハクチョウさんたちは暑かっただろうなあと思います。
ういさんへ
おはようございます!
伊豆沼周辺に越冬していたガン類は秋田県八郎潟を行ったり来たりしているようですね!
先発隊が戻って来ないと、伊豆沼にいた仔たちも渡って行くそうですね!
暖かくなってきて、日中、ハクチョウさんたちはまったり過ごしていますね!🦢🦆