今日のDuck4ブログは、「コハクチョウさんの群れ」。一部は震災を乗り越えた「滞在組のオオハクチョウさんの群れ」。「飛来組のオオハクチョウさんの群れ」と3グループを構成しているお話です。
はじめに
3月上旬現在。平均越冬数が75羽いるDuck4の定点ポイント。昨シーズンは35羽ほどだったので、約2倍以上のハクチョウさんたちが、居心地が良いのか!?まだ居残っています。
ところで、この75羽のハクチョウさんたちですが、早朝に行くと大きく3つの群れに別れ泳いでいるのです。
下流部には、「コハクチョウさんたちの群れ」。大橋付近には、「4羽の滞在組のオオハクチョウさん」。上流部には、「多くの飛来組のオオハクチョウさん&羽をケガしているオオハクチョウのノンちゃん」です。
今日のDuck4ブログでは、「コハクチョウさんたちの群れ」。「4羽の滞在組のオオハクチョウさん」。「多くの飛来組のオオハクチョウさん&羽をケガしているノンちゃん」。この3グループのハクチョウさんたちの様子のお話です。
コハクチョウさんたちの群れ【下流部】
工事が終わりまた戻ってきたコハクチョウさん
下流部には、30羽近くのコハクチョウさんの群れがいます。この下流部ですが、川が曲がりくねっています。そして、潮が引くと、流れがゆっくりになるので、浅瀬が現れます。休むのには、適した場所のようです。
しかし、2月中旬ごろまで、河川敷の土砂を取り除く工事が行われていた影響で、ほとんどのコハクチョウさんたちは姿を消していました。そして、工事用のダンプも通らなくなり工事が終了すると、コハクチョウさんたちがまた戻って来たのです。
早起き勤勉
このコハクチョウさんの群れですが、幼鳥を連れています。日によって変動はしますが、多い日で10羽近くの幼鳥がいます。複数の家族も混じっているようです。
このコハクチョウさんの群れですが、朝立ちがとても早くて、日の出後30分もすると、1羽もいなくなることもあります。そのため、日によって越冬数が変動してしまいます。
早起きの勤勉なコハクチョウさんたち。おそらく、近くの田んぼにお出かけして、そこで餌を食べているようです。そして、日没間際に、お腹いっぱいになって、また塒のこの下流域にコハクチョウさんの群れが戻って来ます。
(下流部にいるコハクチョウさんの群れ)
4羽の滞在組のハクチョウさん【大橋付近】
唯一の縄張り
Duck4の定点ポイントには、4羽の羽をケガして飛べないオオハクチョウさん。リーダー格のオス!?ミルクちゃん。メスのチンさん。満6歳のアドちゃん。昨年5月から居ついているメイちゃんがいます。
ところで、今日は東日本大震災からちょうど10年。SNSの情報から、あの川をさかのぼる津波を見ているメスのチンさん。2012年1月に始めて会ったリーダーのミルクちゃんも、もしかしたら震災を経験しているのかもしれません。
本格的に越冬を始める11月中旬以降。飛来組のハクチョウさんたちによって、夏越しをしていた滞在組のハクチョウさんたちは縄張りを占領されてしまいます。
最終的に、この大橋付近に追いやられてしまうのです。飛来組のハクチョウさんが北帰行で旅立つまで、滞在組のハクチョウさんたちは、大橋付近を縄張りにします。
(3.11の震災を乗り越えた滞在組のチンさん)
(大橋付近にいる滞在組のハクチョウさん&飛来組)
滞在組のところに来る「キリちゃん」たちと「ぴーすけ」さん
時々、強いオオハクチョウさん。スミスさん一家が大橋付近にやって来ると、4羽の滞在組のハクチョウさんのミルクちゃん、チンさんは、ケンカをしても無駄だと思いさっさと去って行きます。
そして、今シーズン、この滞在組の縄張りには、5羽のあまり強くなさそうなオオハクチョウさんたちがやって来ます。それが、片方の水かきがないキリちゃん&キリちゃんのパートナー。
体が大きくて頭が赤茶けて、時々Duck4に話しかけてくる「ぴーすけ」さん。もう2羽のオオハクチョウさんです。
やって来る渡りの飛来組のオオハクチョウさんに、アドちゃんは手を焼いているようで、すぐに追い出されてしまいます。
(片方の水かきがないオオハクチョウのキリちゃん)
(キリちゃん&キリちゃんのパートナー)
(オオハクチョウさんのぴーすけさん)
飛来組のハクチョウさんたちの群れ【上流部】
5羽のスミスさん一家、ノンちゃん他多数のオオハクチョウさんたち
上流部は、工事で取り除かれたので、潮が引くと休むのにちょうど良い場所になっています。早朝行くと、この浅瀬付近には、45羽のオオハクチョウさんが休んでいたり羽繕いもしています。
そこには、5羽のスミスさん一家。11月に羽をケガして飛べなくなったノンちゃん。滞在組のオオハクチョウさんがいる大橋付近とこの上流部を行ったり来たり飛び回っているあの片足の水かきがないキリちゃん&キリちゃんのパートナーがいます。
そして、幼鳥と言えば、スミスさん夫妻の1羽のみ。残りは幼鳥がいないツガイ。またはシングルのオオハクチョウさんたちで群れを構成しています。
(5羽のオオハクチョウの一家スミスさん)
(11月に羽をケガしたオオハクチョウさんのノンちゃん)
まったりと過ごす飛来組のハクチョウさんたち
日中、行くと、この飛来組のオオハクチョウさんたちは、体を丸めて暖かい春の陽光を浴びながらぐっすりと眠っています。
その中には、この主。あの5羽のスミスさん一家も待ったりと過ごしています。そして、とても親切な市民の方やハクチョウさんを愛るヒトから、おすそ分けをもらったりもするのです。
なので、この越冬地を5羽のスミスさん一家が、気に入っているのかもしれません。
(まったりと過ごしている飛来組のオオハクチョウさんたち)
まとめ
3月上旬現在。75羽のハクチョウさんたちが3つの群れに別れて行動しています。
早起きで勤勉な「コハクチョウさんの群れ」。羽をケガして飛べない一部は震災を乗り越えた「滞在組のハクチョウさんたち」。日中お昼寝をしてまったり過ごす「飛来組のオオハクチョウさん」です。
3つの群れのハクチョウさんたちを比較すると、それぞれのハクチョウさんたちの越冬地での過ごし方があるようです。それぞれの群れのハクチョウさんたちを観察するのも、フィルドでの一つの愉しみでもあります。
震災のとき、アドちゃんはまだ生まれていなかったよ!
メイちゃんも3.11は知らないよ!
津波、洪水の時は、高いところに避難するのが一番だよ!
チンさんはあの3.11の震災を経験したので、語り部としてハクチョウさんたちに語っていかなきゃと思っています!
コメント
ぴーすけさん、プレーンなお顔立ちですね。頭の色がチャームポイントなのでしょうね!
ういさんへ
おはようございます!
ぴーすけさんは、滞在組のところによく来ていました!
シングルで風来坊なオオハクチョウさんですね!
頭の赤茶が目立ちますよね!🦢