3月4日。宮城県では今シーズン3回目。「冬の渡り鳥の一斉調査」がおこなわれたのが、今日のDuck4ブログのテーマです。
はじめに
宮城県と秋田県を行ったり来たりする冬の渡り鳥のハクチョウさんたちがいるそうです。伊豆沼、内沼で越冬していた冬の渡り鳥。ハクチョウさんたちが、北帰行のために旅立ち、次の中継地の秋田県の八郎潟へ行くのですが、まだ雪に覆われているとUターンしてきます。
一方、宮城県から飛び立ったハクチョウさんたちが、そのまま帰って来ないで、秋田県に留まることもあります。そんな時、秋田県に渡っても大丈夫と判断して、伊豆沼で越冬していたハクチョウさんたちは、仲間を追いかけるように旅立っていくそうです。
ところで、今シーズンは、北帰行が遅れているそうです。3月4日、宮城県内でに行われた第3回目の冬の渡り鳥の一斉調査の速報で明らかになりました。
今日のDuck4ブログでは、3月4日に行われた『第3回目の冬の渡り鳥の一斉調査』の速報。いつもこの時季にしては多くハクチョウさんたちがまだまだ残っているDuck4の定点ポイントでの越冬数のお話をします。
3回目の冬の渡り鳥調査結果【宮城県】
県は4日、今季3回目のガン、カモ、ハクチョウ類の生態調査を実施した。県内の総数(速報値)は2万7947羽。前年同期比12.4%増で、2年連続で前年を上回った。
『ガンカモ類2.7万羽県3回目調査 北帰行遅れる(河北新報2021年3月6日)
ガン類が6987羽(5.9倍)、ハクチョウ類が1770羽(4.1倍)と大幅に増加し、カモ類は1万9190羽(17.4%減)だった。
県自然保護課は「秋田県内の中継地の雪解けが遅れ、北帰行が早かった前年より多くとどまっている」と説明する。県職員や野生保護団体会員ら計95人が、伊豆沼・内沼(栗原、登米両市)、蕪栗沼(大崎市)といった県内の飛来地約500カ所で調べた。
秋田県内の中継地の雪解けが遅れているので、
宮城県内に留まっているハクチョウさんがまだ多いようです。
71羽のハクチョウさんが越冬【Duck4の定点ポイント】
滞在組・飛来組のハクチョウさんたちの様子【3月4日朝】
県内で今年度3度目の冬の渡り鳥の一斉調査が行われた朝。Duck4の定点ポイントでは、早朝、71羽のハクチョウさんたちが羽を休めていました。うち幼鳥が3羽(2羽コハクチョウ)。1羽がオオハクチョウのスミスさん一家の幼鳥。幼鳥率が4.2%でした。
下流部には、15羽のコハクチョウさんたちの群れ。フィールド調査中に、コハクチョウさんの群れは、飛び立って行きました。どうやら、朝食を食べに餌場へ向かったようです。
大橋付近には、9羽のオオハクチョウさん。4羽の滞在組オオハクチョウの、ミルクちゃん、チンさん、アドちゃん、メイちゃん。片方の水かきがないオオハクチョウのキリちゃんたちもいました。
上流域には46羽のオオハクチョウさんが群れで休んでいました。その中には、5羽のスミスさん一家、ノンちゃんもいたのでした。そして、なんと、1羽のマガンさんも一緒にまわりを泳いでいました。
3月4日朝。我々5羽のスミスさん一家も居残っていたぞ!
19羽のコハクチョウさん!
46羽のオオハクチョウさん!
71羽いたわよ!
前日同期と比べると約2倍
今シーズン(3月4日)の越冬数は71羽(幼鳥3羽)。一方、昨シーズン(3月4日)の越冬数は35羽(幼鳥5羽)でした。昨シーズンと比べて2倍多くなっています。なお、昨シーズンも3羽の幼鳥を連れてオオハクチョウのスミスさん一家は居残っていたのでした。
まとめ
宮城県の第3回目の冬の渡り鳥調査結果。Duck4の定点ポイントで行っているハクチョウさんの越冬数調査を比較してみても、同じような結果になっているようです。
やはり、北帰行のルート。秋田県八郎潟周辺ではまだ残雪が残っていることで、越冬中のハクチョウさんたちも、まだ北帰行を始めるのには早いと判断しているのかもしれません。
秋田県で雪が多かったので、
北帰行が遅れているようです。
コメント
昨年広瀬川の北帰は4月7日が最後でしたが、今年は2月下旬。
同じ市内でもこんなに違うのは驚きですよね。
地震の影響も多少はあったのでしょうが、寒暖差でハクチョウさんも戸惑っているかもしれませんね。
ういさんへ
おはようございます!
広瀬川は4月7日だったんですね!
やはり、サクラが咲くころまでは、ハクチョウさんたちは残っていますよね!
飛来組が北帰行で旅立っても、立ち寄り組が現れることがこちらでもありますね!🦢
地震も多少影響ありましたね!
奇声を上げながらハクチョウさんたちは飛び回っていたそうです!
寒暖の差に戸惑っていなければ良いのですが!🦆