今日のDuck4ブログでは、ハクチョウさんたちのお付き合いの大変さについてのお話をします。
はじめに
ヒトもお隣に住んでいるヒトとの付き合いが大変なことがあります。しかし、それはヒトに限ったことではなく。ハクチョウさんたちもお隣付き合いには、かなり苦労しているようです。もしかしたら、ヒト以上にハクチョウさんの方が大変に思います。
今日のDuck4ブログでは、今年もDuck4の定点ポイントで越冬しているスミスさん一家。そばに居合わせた2羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家が対峙しました。その時、スミスさん夫妻が、そばに居合わせたオオハクチョウさん一家に威嚇した様子から、お隣付き合いの大変さについてのお話をします。
越冬地での縄張りでのお隣付き合い
今シーズン一番強いスミスさん一家
今シーズンは1羽の幼鳥を連れてDuck4の定点ポイントに11月上旬に飛来。それから、3か月近く越冬しています。やって来た当初は親子で3羽だけでした。しかし、そこに成鳥した2羽の子どもたちも加わり5羽で行動しているスミスさん一家です。
太刀打ちできないのがわかっていると
まあ、毎年ここで越冬しているスミスさん一家は、おそらく縄張りにしているのでしょう。他の飛来組のハクチョウさんたちのみならず羽をケガして飛ぶことができない4羽の滞在組のハクチョウさんたちも、今のところ一番強いスミスさん一家には、近づかないようにしています。その理由は太刀打ちできないからです。
ケンカをしても負けることがわかっている滞在組のリーダーのミルクちゃんなんかは、そばにスミスさん一家が近づくだけで、さっさと逃げて行ってしまうありさまが続いています。
スミスさん一家には手を焼いているよ!
ミルクちゃんたちに近づいて来たら、逃げることに決めているんだよ!
スミスさん一家と2羽の幼鳥を連れた家族との対峙
そして、とある朝。Duck4は上流部に行くと、5羽のスミスさん一家と2羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家がそばで休んでいました。しかし、です。5羽のスミスさん一家は、お互い密になり、かたまり泳ぎだしました。
その異変に気付いた2羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家は、2羽の幼鳥とお母さんの3羽。お父さん1羽が別れてスミスさん一家を取り囲みました。まるで、両端から挟むうち。お父さんの方が、お母さんと子どもたちを守るための「おとり役」を担っているようでした。
すると、スミスお父さんは顔を水の中につける行動をとりました。この顔を水につける行動は、相手に対しての「威嚇のポーズ」。「これより近づくな!これより近づいたら、どうなるかわからないぞ!」と言ったハクチョウさんたちの世界では最後通牒のようなものなのです。
その後。スミスお父さんとお母さんは、長い首を上にあげて「コォ!コォ!コォ!コォ!」と雄叫びの声をあげました。その両親の姿を見ていた3羽のスミスさん一家の子どもたちは、この時は親鳥の様子を黙っていました。
そんな様子を見てケンカをしても、この強いスミスさん一家に負けると判断した2羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家は、距離を保ち徐々に離れて行きました。よって、お隣同士でのケンカにはなりませんでした。
ケンカする前にはルールがあるんだよ!
顔を水につけて「威嚇のポーズ」を取ること!
夫婦で相手に大声で鳴くこともするんだよ!
まとめ
繁殖地では、オオハクチョウさんたちの家族は、他の一家から離れたところで子育てするようです。その繁殖地での縄張りの範囲は、数キロにも及ぶと言われています。そのため、最初に飛来してきて巣をつくる前に、他の子育て予定のハクチョウさんが縄張りに侵入したときにケンカになります。
越冬地では、群れで飛来します。その中に複数の家族がいれば、どうしても争いの火種になってしまいます。例えば、スミスさん一家のような強いハクチョウさんだったら、今回のようにあまり争いを好まない2羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家は、ケンカを選択せず自ら離れて行きました。
しかし、お互い実力が伯仲していたら、家族間でのケンカになります。お父さん同士で済めばいいのですが、そこでも決着しないときには、お母さん。子どもたちも加勢して大乱闘になります。
このようなハクチョウさんたちの光景を目にしていると、ヒトよりもハクチョウさんたちの方が、お隣付き合いが大変ではないか。とDuck4は思ってしまいます。
(対峙するスミスさん一家と2羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家)
特に家族群れを作ると縄張り意識が強くなのが、ハクチョウさんたちの性分なんだよ!
さっさと逃げる滞在組のリーダーのミルクちゃん
コメント
どこにでもボスはいますよね!スミスさんと福田ファミリーはキャラがとても似ています。周りもわかってきて、福田ファミリーにだけは近寄るのやめよう、という雰囲気がでていましたね。
しかし、川島町のぺえさんはちょっとキャラが違うようです。いつも群れを率いて、一番の場所にいて、ボスであることは確実なのですが、喧嘩もせずに仲間をサポートします。
コハクとオオハクで違うのか。
たまたま飛来組の性格なのか。
興味津々で観察しています!
ういさんへ
こんばんは!
いきものだから仕方がないと言えば仕方がないのでしょうね!
おそらく、福田さん一家もこんな感じなのでしょうね!
確かに、滞在組のミルクちゃん、チンさんたちは痛い目にあっているので、
スミスさん一家が来ると、さっさと逃げてしまいますね!
川島町のぺえちゃんは、群れを率いているのですね!
そこには、成鳥のコハクチョウさんもいるのでしょうか?
こちらのスミスさん一家は、
今シーズン、成鳥した子どもたちを連れ、
まだ幼鳥を連れ5羽で行動しています!
基本、家族単位のようですね!
コハクチョウさんの方が体が小さいので、
若干、おっとりしているようにも見えますが、
実際はどうなのでしょうね!
オオハクチョウさんんは体が大きいので、
ケンカになると派手ですよね!
ちなみに、この時は、ケンカにならずにすんだようですよ!🦢