🦢大雨の影響で北帰行を始めるコハクチョウさんたち＆南から飛来して中継する迷子のハクチョウさんたち【3月中旬越冬数調査】！

はじめに

毎朝。Duck4は、日の出直後から30分間。河川敷を下流から上流へ向けて1キロの距離にいるオオハクチョウさんとコハクチョウさんをカウントしたものを記録。そのチェック項目は、越冬数。成鳥数。幼鳥数です。そこから、幼鳥率も算出しています。

さて、今日のDuck4ブログは、今シーズン2021年3月中旬に行ったハクチョウさんたちの越冬数調査のお話です。

結果を先にお話しすると、平均越冬数は、64羽（2021年3月中旬）。昨シーズンが31羽（2020年3月中旬）だったので、約2倍の33羽も多くなりました。

今シーズンと昨シーズン3月上旬【越冬数比較】

【2021年3月中旬】平均越冬数は64羽

2021年3月中旬（3月11日～20日）の平均越冬数は、64羽。うち平均幼鳥数は、８羽。平均幼鳥率は、12.5％でした。

3月上旬になって幼鳥率が10％を切っていたのですが、3月中旬になり10％を超えるようになりました。幼鳥のハクチョウさんの飛来が増えたことが影響しているようです。

【2020年3月中旬】平均越冬数は31羽

昨シーズンの2020年3月中旬（3月11日～20日）の平均越冬数は、37羽。うち平均幼鳥数は7羽。平均幼鳥率は18.9％でした。

その中には、3羽の幼鳥を連れた今シーズンも越冬しているスミスさん一家も3月19日まで居残っていました。

そして、2020年3月19日までスミスさん一家は、Duck4の定点ポイントにいて、翌日20日。春の北帰行のために広瀬川で越冬して一時立ち寄ったオオハクチョウのさっちゃんと幼鳥のハッチちゃんと共に離れて行ったのでした。

33羽も多くなった【2021年3月中旬】

今シーズンと昨シーズンの越冬数を比較すると、2021年3月中旬は33羽も多くなりました。今シーズンは、「北帰行が遅れている！」ことが影響しているようです。

日ごとの【2021年3月中旬】越冬数

日によって変動する越冬数

3月中旬に最大値を記録したのが3月12日。越冬数が84羽。うち幼鳥が13羽。コハクチョウさんも15羽（幼鳥8羽）でした。

最低値を記録したのが3月14日。越冬数が42羽。うち幼鳥が1羽。コハクチョウさんは確認できませんでした。前日（12日）には、コハクチョウさんが17羽いました。

15日には、幼鳥1羽を連れたコハクチョウさん一家のみだったので、居残っていたコハクチョウさんの北帰行で離れて行ったようです。

大雨でコハクチョウさんたちの北帰行【3月14日】！？

ところで、最大値を記録した3月12日（84羽）の天気ですが、曇り。最高気温13.5度。最低気温3.1度でした。

また、最小値を記録したのが3月14日（42羽）。その14日の天気は、最高気温12.4度。最低気温８.2度。曇り一時雨。前日13日（79羽）の天気は、最高気温9.0度。最低気温4.8度。大雨でした。

13日の大雨で川が増水。雨が影響してDuck4の定点ポイントからコハクチョウさんたちが飛び立って行ったようです。それ以降、コハクチョウさんの数はめっきり減っています。

まとめ

今シーズンは、「北帰行」が遅れていました。ただ、日によってかなり変動の幅が多く見られるようになりました。

特に3月13日の大雨の翌日14日には、約半分も減りました。

日の出の時間が早くなり、フィールド調査前に、餌場へお出かけするハクチョウさん。定点ポイントを飛び回っているハクチョウさんも見られたこともあったので、多少の調査誤差も生じることも考えられます。

しかし、オオハクチョウさんに限って言えば、昨シーズンは3月中旬に北帰行したスミスさん一家も、まだ居残っています。片方の水かきがないキリちゃん＆キリちゃんのパートナーなど、その他の飛来組のハクチョウさんたちもまだのようです。

大雨の後。3月15日以降、また飛来数が増えました。それは、南で越冬していたハクチョウさんたちが、Duck4の定点ポイントに立ち寄ったことが考えらえます。

その中には、4羽の幼鳥だけのコハクチョウの群れ。2羽の迷子のオオハクチョウさんもやって来ました。特に、2羽のオオハクチョウの迷子ちゃんたちは、ミルクちゃんを慕って行動しています。

（ミルクちゃんと一緒にいる2羽の迷子のオオハクチョウさん）