今日のDuck4ブログでは、昨シーズンよりも2倍以上多く残っている3月下旬のハクチョウさん越冬数調査のお話をします。
はじめに
毎朝。Duck4は、日の出直後から30分間。河川敷を下流から上流へ向けて1キロの距離にいるオオハクチョウさんとコハクチョウさんをカウントしたものを記録。そのチェック項目は、越冬数。成鳥数。幼鳥数です。そこから、幼鳥率も算出しています。
さて、今日のDuck4ブログは、2021年3月下旬に行った「ハクチョウさん越冬数調査」のお話です。
結果を先にお話しすると、平均越冬数は、37羽(2021年3月下旬)。昨シーズンが15羽(2020年3月下旬)だったので、2倍以上の22羽も多くなりました。
今シーズンと昨シーズン3月下旬【越冬数比較】
【2021年3月下旬】平均越冬数は37羽
2021年3月下旬(3月21日~31日)の平均越冬数は、37羽。うち平均幼鳥数は、8羽。平均幼鳥率は、21.6%でした。
3月上旬まで幼鳥率が10%を切っていたのですが、3月中旬になり10%を超え、3月下旬には20%を超える高い割合になりました。おそらく、親鳥から別れてしまった立ち寄り組の幼鳥ハクチョウさんが飛来。それで増えたことが影響しているようです。
【2020年3月下旬】平均越冬数は15羽
昨シーズンの2020年3月下旬(3月21日~31日)の平均越冬数は、15羽。うち平均幼鳥数は4羽。平均幼鳥率は26.6%でした。
やはり、平均越冬数は少ないものの幼鳥率が20%と高くなります。2021年3月下旬と同様な結果になりました。
22羽も多くなった【2021年3月下旬】
今シーズンと昨シーズンの越冬数を比較すると、2021年3月下旬は22羽も多くなりました。今シーズンは、北帰行が遅れているようです。
日ごとの【2021年3月下旬】越冬数
3月22日以降減る越冬数
3月下旬に最大値を記録したのが3月22日。越冬数が58羽。うち幼鳥が11羽。コハクチョウさんも5羽(幼鳥4羽)でした。
最低値を記録したのが3月27日。28日の両日。越冬数が25羽。3月27日は、うち幼鳥が3羽。コ成鳥のコハクチョウさん1羽のみでした。28日は、うち幼鳥が4羽。成鳥のコハクチョウさんが1羽のみの確認ができました。
ちなみに、毎年の常連のオオハクチョウさん。5羽のスミスさん一家は、3月22日朝までいたのを確認。翌23日朝には、Duck4の定点ポイントにはスミスさん一家の姿がなく、春の渡りを始めたようです。
(3月22日朝までいた5羽のスミスさん一家)
昨シーズンよりも3日遅れで、5羽の家族で北帰行のため離れることにしたぞ!
北帰行のタイミング【3月23日~25日】!?
ところで、最大値を記録した3月22日(58羽)の天気ですが、晴一時雨。最高気温13.1度。最低気温4.1度でした。
また、3月23日(52羽)。ちょうど、毎年越冬の常連のスミスさん一家がDuck4の定点ポイントから姿を消したその23日の天気は、最高気温12.4度。最低気温2.2度。晴一時曇り。
翌24日(45羽)の天気は、最高気温17.9度。最低気温1.8度。晴のち一時薄曇りした。
翌々日25日(30羽)の天気は、最高気温16.0度。最低気温7.8度。曇りでした。
宮城県にある伊豆沼では、渡り鳥が次の中継地。秋田県八郎潟を行ったり来たりする群れがいるそうです。そして、先発隊の群れが帰って来ないと、残っていた仲間たちも追いかけるようにして出発するそうです。
もしかしたら、3月22日までいた5羽のスミスさん一家が飛び立って行って帰って来なかったので、他の飛来組のハクチョウさんたちも、春の渡りを始めるためにDuck4の定点ポイントを離れて行ったのかもしれません。
わたしたち家族が北帰行のため離れた後。
他の飛来組のハクチョウさんたちも25日までに
北帰行のため多くが離れたそうですね!
まとめ
今シーズンは、「北帰行」がゆっくり。まだ多くの飛来組。もしくは後から来た立ち寄り組のハクチョウさんも居残っています。
そんな遅れている今シーズンの「北帰行」でも3月22日をピークに、3月25日の4日間で、約半分も減りました。
その引き金となったのが、このDuck4の定点ポイントに毎年越冬していて飛来組の中心的存在だった5羽のスミスさん一家。3月23日から姿を見せなくなり、北帰行のため離れたことにあります。
そして、行ったきり戻って来ないスミスさん一家を知り、他の飛来組のハクチョウさんたちも、追いかけるように、25日朝までに北帰行のため離れて行ったのかもしません。
しかし、まだ居残っているのは、1月からずっと見守っている片方の水かきがないキリちゃん&キリちゃんのパートナー。ミルクちゃんが可愛がっている立ち寄り組の2羽の迷子のオオハクチョウさんです。
4月に入ってもまだ居残っているハクチョウさん情報は、また次回にお話しします。
(4月になっても残っているキリちゃん&キリちゃんのパートナー)
(ミルクちゃん可愛がられている2羽の迷子のオオハクチョウさん)
スミスさん一家が戻った来ないのを知り、
他の飛来組のハクチョウさんたちも追いかけるように、
北帰行を始めたようです。
コメント
今年は飛来数は実際多かったと思いますが、あの工事のおかげでちょっと流れが狂ってしまいましたよね。
来年以降の数字やデータが気になります。それによっては工事の影響かどうかもわかってくるでしょうね。
今年個体認識をしていたら気がおかしくなっていたかも💦
ういさんへ
こんにちは!
今シーズンは、工事がありかなりの変動がありましたね!
データを取っているといろいろなことがわかるので面白いです!
これだけいると、スミスさん一家のように目立っているハクチョウさんにフォーカスしてになりますね!🦢🦆