3月上旬になってもDuck4の定点ポイントには、まだ100羽以上のハクチョウさんんたちが残っているお話をします。
はじめに
例年だと、2月下旬になるとハクチョウさんの越冬数も100羽を切っても、おかしくありません。しかし、今シーズンは、3月上旬になっても、まだ100羽以上のハクチョウさんたちがDuck4の定点ポイントに居残っています。
さすがに、先に北帰行をするオナガガモさんはめっきり減りました。しかし、ここで越冬している飛来組のハクチョウさんたちには、離れる兆候というものはありません。
ずっと、ここで越冬している個体識別が可能なオオハクチョウさん一家のスミスさんたちは、もちろんのこと。ここを離れようとはせず、居残っていました。
さて、今日のDuck4ブログでは、今シーズン2022年3月上旬(3月1日~10日)までの飛来数。幼鳥率。昨シーズン2021年3月上旬(3月1日~10日)までの飛来数。幼鳥率の比較。また、Duck4の定点ポイントとしている仙台の積雪。宮城県大崎市古川の積雪。岩手県のハクチョウさんの越冬地になっている北上市の積雪を比較。例年だと、3月上旬になると100羽を切ってもおかしくないはずのハクチョウさんの越冬数について考えてみたいと思います。
ハクチョウさんの越冬数
100羽以上も残っている2022年3月上旬
「青い折れ線グラフ」は、2022年3月上旬の日々のハクチョウさんの越冬数になります。日によって変動がありましたが108羽~104羽で推移していました。コハクチョウさんの群れが全く見られなくなっていたので、もう春の渡りで離れたのかと思っていました。
しかし、日の出が早くなってことで、朝6時頃から始めると、まだ塒には、コハクチョウさんたちが残っていることがわかりました。なので、平均して130羽~140羽で推移していることも考えられます。
すでに100羽以下になっている2021年3月上旬
「赤い折れ線グラフ」は、2021年3月上旬の日々のハクチョウさんの越冬数の推移になります。59羽~93羽でかなり変動がありました。ただ、3月上旬になっては、もう100羽を超えることはありませんでした。
ハクチョウさんの幼鳥率
20%超えと幼鳥率が非常に高い2022年3月上旬
「青い折れ線グラフ」は、2022年3月上旬の日々の幼鳥率の推移になります。日によって変動がありますが、幼鳥率が17%~27%でした。下流から上流へ向かってカウントしていくので、下流にいた家族群れが上流へ移動することもあるので、日によって多くなること生じました。
ただ、今シーズンは、6羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家。5羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家がずっとDuck4の定点ポイントで越冬していたので、それが幼鳥率の高さをなったのも一つの要因としてあるようです。
うちは成鳥した子どもたち2羽と一緒に越冬しているけど!
他の家族はすごいね!
オオハクチョウのカスバートさん一家は幼鳥5羽!
オオハクチョウのブライスさん一家は幼鳥6羽だなあ!
後半で幼鳥率も高くなってきた2021年3月上旬
「赤い折れグラフ」は、2021年3月上旬の日々の幼鳥率の推移になります。日によって幼鳥率が一桁台の日も多くありました。しかし、3月8日以降は、一つの目安となる幼鳥率が10%を超えるようになりました。
積雪量
若干の積雪があった2022年3月上旬
3月になると、仙台、古川では雪が少なくなります。ただ仙台、古川ともに2日間積雪を記録しました。なので、時折、降ることもあります。一方、岩手県北上では、3月上旬に入っても積雪がありました。
北上でも雪が消えた2021年3月上旬
2021年3月上旬では、仙台、古川ともに積雪はありませんでした。岩手県北上でも、3月4日以降、積雪がなくなりました。この年は、記録的な春の訪れが早く、サクラの開花もかなり早くなりました。
まとめ
日本海沿岸の山形県酒田ではこの冬の雪の多さで多くのハクチョウさんが夭折したというニュースがありました。餌不足もあったようです。
しかし、Duck4の定点ポイントの宮城県では、平年並みの積雪だったこと。また寒さと雪を避けて、ハクチョウさんの飛来数が統計を取り始めてから過去最高を記録しそうです。幼鳥率も20%超えとかなり高かったです。
今シーズンは、寒かった影響で、春の渡りも遅れています。そして、岩手県北上では、3月上旬でもまだ雪が残っているようです。なので、Duck4の定点ポイントでは、まだ北帰行は早いと思っている100羽以上のハクチョウさんたちが残っているのかもしれません。
今シーズン3月上旬の特徴
🦢100羽以上のハクチョウさんたちが残っていること。
🦢幼鳥率が20%超えとかなり高くなっていること。
🦢北上の越冬地ではまだ雪が残っていること。
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