
2020年5月14日。天国へと旅立ち、お星さまになった滞在組リーダーの斑ちゃん。一周忌を迎えることになったオオハクチョウの斑ちゃんを偲ぶお話が、今日のDuck4ブログのテーマになります。
はじめに
かつて滞在組ハクチョウさんだったリーダーの斑ちゃん。お星さまになってしまってはや1年になろうとしています。
この斑ちゃんですが、旅立つ1月前に、突然姿を消したのでした。今まで一緒だった滞在組の中にも、突然、皆の前から姿を消し、また戻って来ることも稀にはありました。なので、1週間ぐらいだと、もう少しで帰って来るかのかな。と思うようにしています。
しかし、2週間、3週間と月日が経つと心配になり、あきらめモードにもなってしまいました。そんな思いでいた4週間目ぐらいに、とあるブロガーさんから連絡があったのでした。生きている斑ちゃんを見つけたので写真をお送りしますと。これが、生きている斑ちゃんのとき最後の写真になりました。
そして、行ったときには、もう息が絶えていた斑ちゃん。行方不明のままではなく、亡骸になったものの再会できました。これもブログのおかげ。
今日のDuck4ブログでは、虫の便りを知らせてくれた今からちょうど1年前のオオハクチョウの斑ちゃんを偲ぶお話をします。

(在りし日の斑ちゃん)
老いを感じ始めたリーダーの斑ちゃん
Duck4が最初にオオハクチョウの斑ちゃんに出会ったのは、2010年4月。ちょうど満開のサクラの前を独りで泳いでいる斑ちゃんの姿でした。
2012年から、本格的に滞在組ハクチョウさんの見守り活動を始めたのですが、その時には、斑ちゃんはリーダーでした。
その滞在組の中には、今も元気なチンさんとミルクちゃんもいました。他に2羽、コハクチョウのおちびちゃん、オオハクチョウのシンちゃんがいたときのことです。特に、コハクチョウのおちびちゃんとチンさんは、リーダーの斑ちゃんを慕っていて、よく一緒に行動をともにしていました。
しかし、斑ちゃんも年には勝てず、あの毎年飛来するスミスお父さんとケンカになって負けてから、徐々に体力の衰えを感じるようになりました。
また、クチバシには赤く化膿した後もあり何か感染症の病気にでもかかっているようでした。それから、他の仔たちは食欲があり食べていても、ちょっとだけ食べてすぐに斑ちゃんだけが、離れて行くようになりました。
クチバシの腫れと食欲の低下が2年前くらいからあり、斑ちゃんも元気がなくなっていったのを、そばで見ていたDuck4も肌で感じるようになったのでした。
チンさん、アドちゃんとの下流へのお出かけを最後に姿を消した斑ちゃん
2020年4月中旬。サクラも散り暖かくなり始めたころ。斑ちゃん、チンさん、アドちゃんは、一緒に下流へをお出かけするのを見ました。これが、生きている最後にDuck4が見た斑ちゃんの姿になりました。
もちろん、その時には、Duck4は呼んだのですが、斑ちゃんはどことなくよそよそしく、前を急いでいるようでした。そのあと、チンさん、アドちゃんはいつもの場所に戻って来たのですが、斑ちゃんだけが帰ってきませんでした。
1週間ぐらいまでは、また帰ってくるのかな。と待っていたのですが、2週間、3週間目となると、どこに行ったのか心配になりました。
いつもハクチョウさんを見守っている地元の方からは「河口付近で1羽のハクチョウさんらしき姿を見たよ!もしかして、あれ、斑ちゃんでは!」ということでした。
ブロガーさんから頂いた斑ちゃん最後の写真
とあるハクチョウさんをこよなく愛しているブロガーさんから1通のコメントが届きました。弱っているオオハクチョウさんが運河にいますとの内容でした。
さすが、そこまで行っているとは思い寄らなかったDuck4。急ぎその斑ちゃんの目撃情報があった場所に急行すると、すでに息が絶えていました。今まで生きていたような暖かさが体から伝わっていたのでした。そして、バックパックに斑ちゃんを入れ、背負って我が家に戻りました。後日、荼毘にふしたのです。
最後に生きていた証として、魚拓ではありませんが、斑ちゃんの水かきを墨で浸し、和紙にプリントして今も形見のひとつして保管しています。

(【ブロガーさんからの提供写真】最後の斑ちゃんの写真)
まとめ
早いもので斑ちゃんが旅立ち、お星さまになってはや1年。昨シーズンは、いつも慕っていたコハクチョウのティちゃんが斑ちゃんの後を追うように旅立って行きました。
しかし、辛い話ばかりではなく、明るいニュースもありました。それは、滞在組のリーダーだった斑ちゃんを知らない2羽のオオハクチョウのメイちゃん、ノンちゃんも新しく加わったことです。
新しいリーダーになったミルクちゃん。いつも一緒にいた雌のチンさん。子どもの時からいつも一緒にいたアドちゃんたちが、お星さまになっていつも夜を照らしてくれる斑ちゃんに守られながらDuck4の定点ポイントで5羽が団結して生きています。

滞在組リーダーはミルクちゃんになり、その後、オオハクチョウのメイちゃんと、ノンちゃんが新しい一員になりましたが、今でも斑ちゃんがお星さまとなり輝き、生き続けているようでもあります。

(17センチあった斑ちゃんの水かき)
コメント
人々に気にかけられていた飛べない白鳥がある日突然姿を消すというのは、ブログなどを見ていると各地であるようですね。野生の生きものの振る舞いは不思議というか、神秘的ですらありますね。死期を悟って、最後の時を静かに過ごすところに赴くのでしょうか。斑ちゃんの場合は仲間に見送られて行ったように思えてしまいます。
bird runさんへ
こんばんは!
突然、姿を消すのは、最期が近いのを感じるからなのでしょかかね!
まさに、皆と別れて、ひっそりという想いが斑ちゃんにはあったに違いありませんよね!
リーダーとしてプライドもあったのかもしれませんね!
ブログのおかげで、なんとか弔うことができたのは、運命的でした!🦆
今もなお、お星さまになって斑ちゃんは生き続けているようですね!🦢