日中、居残っているハクチョウさんの数のお話です。
はじめに
日中、どのくらいのハクチョウさんたちが、餌場に出かけているのだろうか。この調査目的は、給餌、餌付けに依存しないハクチョウさんを知るために行っています。
早朝に定点ポイントを調査したときには、59羽のハクチョウさんがいました。午前中には、10羽のみ。その結果、居残り率は、16.9%でした。
Duck4の定点ポイントを塒にしていたほとんどのハクチョウさんたちは、12月19日の調査日に限ってはお出かけしていました。
その居残り率が低くなった理由に、この週のうち5日間が雪も降り積雪があったこともあり、お腹を空かせたハクチョウさんたちが、餌場の田んぼにお出かけしたのではと考えております。
ほとんどの渡りのハクチョウさんたちは、餌場へ出かけていたよ!居残り率16.9%ととても低かったよ!
12月19日の調査結果
早朝の定点ポイントの様子
いつものように、下流から上流へ向かって直線距離にして1キロほどを30分ほどの時間をかけ、ハクチョウさんたちをカウントしました。すると、確認できたハクチョウさんの数は59羽。うち3羽が幼鳥。幼鳥率が5%でした。今シーズンの12月に入ったからの幼鳥率の低さは気になるところです。
朝は59羽。うち幼鳥3羽。幼鳥率5%だったよ!
午前の定点ポイントの様子
めずらしくお出かけしていたスミスさん一家
午前11時頃。居残りハクチョウさんの調査を行いました。確認できたハクチョウさんの数は10羽のみ。ほとんどのハクチョウさんたちは、餌場へ出かけていませんでした。
あの毎年、越冬しているオオハクチョウさんのスミスさん一家の姿もありませんでした。雪が積もり、餌付けする市民、住民の方が少なかったから、お腹を空かせたスミスさん一家も、待つのを諦め、餌場へとお出かけしていたのかもしれません。
いつもいるスミスさん一家も、餌場へお出かけしていたよ!
滞在組と一緒にいたノンちゃん
一方で、特筆すべきことがありました。あの11月に羽をケガしたオオハクチョウさんのノンちゃんが、滞在組のそばで休んでいました。しばし、様子を観察していると、滞在組のメイちゃん、チンさん。そしてノンちゃんまでもが、Duck4のそばまで対岸から泳いで来たのでした。3羽は、何かもらいたかったのかもしれません。
寝ていたミルクちゃんは、起き上がりましたが、こちらへ来ませんでした。アドちゃんは、全く動かずお休みしていました。
アドちゃんに関しては、翌日、伸びていた新しい羽が折れてしまい、羽毛に止血痕がついていました。いつもより調子が悪くじっとアドちゃんはしていたかったのかもしれません。
日中、あの11月にケガしたノンちゃんは、アドちゃんたちのところで一緒に休んでいたよ!
調査日の天気
12月19日。天気は晴れのち雪。最高気温3.1度。最低気温0.1度。厳冬期の最高気温が5度前後なので、それよりも寒かったです。天気図も西高東低の気圧配置。完全に真冬以上に寒い1日でした。前日の18日は晴れましたが、12月13日~17日までの5日間。雪が降りました。
今週はとても寒く、5日間雪が降ったよ!
12月19日もとても風が強く、夕方雪が降ったよ!
まとめ
12月19日の日中の居残り率は、16.9%とかなり低い結果になりました。ほとんどのハクチョウさんたちが餌場へとお出かけしたからでした。
その理由に、この週の5日間が雪が降り、積雪もあったこと。そのため、地元の方が餌付けをしなかったので、ハクチョウさんたちは、お腹を空かせていたことも十分考えられます。
(4羽の滞在組と一緒に休んでいるノンちゃん)
雪の影響で、パンを持ってくるヒトも少なく、お腹を空かせた渡りのハクチョウさんたちは、餌場の田んぼにお出かけしたのかもしれません。なので、居残り率が16.9%と低かったのでしょうか!?
コメント
今年は雪やコロナで餌やりの人が減っているようですね。ハクチョウさんたちもなにか異変を感じているのでしょうかね?
あまりここまで不安定な冬は最近ないので予測不能なデータが出揃いそうですね。
ういさんへ
こんばんは!
Duck4も週末まではそう思っていました!
先週はとても寒く雪も降ったことも影響したのでしょうか?
今週になってから、新たに飛来してきたハクチョウさんが増え、
また100羽を超えるようになりましたね!
まさに予測不能でしたね!🦆