雪の日。ハクチョウさんたちは、餌場へ出かけるのか?その調査結果のお話をします。
はじめに
昨晩からの雪。翌12月20日の調査日も1日中雪が降り続きました。こんなことは、Duck4の定点ポイントで珍しいこと。そんな雪降りの日に、越冬中のハクチョウさんたちは、どのくらい餌場の田んぼに出かけたのでしょうか?
結論を言うと、午前11時30分に調査を行いましたが、「75.3%」とほとんどのハクチョウさんが居残っていました。前日12月19日の居残調査の16.9%と比較すると、その差は歴然としていました。
日中の居残り率が75.3%でした。
ほとんどのハクチョウさんたちは、居残っていました。
12月20日の調査
早朝のハクチョウさんの様子
昨晩からの雪で一面が雪化粧のDuck4の定点ポイント。4羽の滞在組のハクチョウさんたちは、大橋付近で待っていました。そして、アドちゃんには、アクシデントがありました。骨折した羽の部位からまた新しい羽が伸びてきて、筆毛(pinfeather)が飛びだしたところで、出血していたからでした。このようなことは、よくあることです。折れた羽が、再生のためにまた伸びるからではないか。とアドちゃんを長らく見てきてDuck4は思っております。
一方、スミスさん一家も、そばには現れず、雪の中、早朝から飛んで行ったようです。
ところで、この朝の越冬数は81羽。うち幼鳥が8羽。幼鳥率が9.8%でした。
アドちゃんが羽が折れて出血した朝。
越冬数は81羽。幼鳥率9.8%だったよ!
午前中のハクチョウさんの様子
11時30分に居残りハクチョウさんの調査を行いましたが、この時にも雪が舞っていました。いつも居残っている餌付けを待っているオオハクチョウのスミスさん一家全員が、対岸で羽繕いをして休んでいました。また、1本の羽が折れて止血痕が羽毛に付着していたオオハクチョウさんのアドちゃんは、橋の近くの対岸で独りで休んでいました。
ところで、午前11時30分の居残りハクチョウさんの数は、61羽。うち幼鳥3羽。幼鳥率が4.9%でした。居残り率が75.3%でした。
12月20日の天気
12月20日の天気は「雪のち時々晴」。最高気温0度。最低気温-2.6度でした。1年のうちでも、最高気温が0度になるのは1日あるかどうかの厳冬期の天候になりました。天気図を見ると、西高東低の冬型の気圧配置でした。積雪5センチを記録しました。前日の19日の積雪3センチでしたので、19日夜から20日にかけて2センチ積もったことになります。
雪が舞い、積雪5センチ。
最高気温0度。
とてもとても寒い一日でした。
まとめ
前日の12月19日は「晴一時雪」。日中、調査したときにはほとんどのハクチョウさんたちが餌場へとお出かけ。調査時間帯の午前中は晴れていたこともあり居残り率が16.9%のかなり低い結果になりました。
しかし、翌日の12月20日は「雪のち時々晴」。日中、調査したときも雪模様でした。天候が影響していたのかもしれませんが、居残り率が、75.3%とかなり高い結果になりました。積雪5センチもあったことで、田んぼに餌を探すのを諦め、Duck4の定点ポイントに多くのハクチョウさんたちが、居残っていたことも十分に考えられます。
(午前11時30分ごろに居残っていたハクチョウさんたちの様子)
積雪もあったので餌場に出かけずに居残っていたハクチョウさんたちが、調査時間に多かったです。
コメント
雪の日居残るのが普通におもいますね。広瀬川は雪の日なぜか全羽一時的にいなくなったそうです。
雪の日に居残る環境じゃなかったのでしょうか?
見ていないのでわかりませんが何だか不思議です。
ういさんへ
こんばんは!
雪の日はすべていなくなったんですね!
他の自然の餌がある餌場へと移動したのでしょうか?
こちらでは、雪の降っていて寒い日に調査したところ、
ほとんどのハクチョウさんが定点ポイントに居残ってました!🦢🦆