🦢飛来・立ち寄り組ハクチョウさんたちが遅くまで残ってくれた2023年4月のお話!

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🦢Swans
Duck4
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2022-23年シーズンはここで越冬していた飛来組・立ち寄り組ハクチョウさんともに、遅くまで居残ってくれたお話をします!🦢

はじめに

毎朝6時30分ごろから7時30分の1時間。下流から上流の1.5キロほどの定点ポイントでハクチョウさんをカウントするフィールド調査を行っているDuck4。主に、「越冬数」「幼鳥率」、今シーズンから始めた「オオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合」を記録しています。

その2023年4月上旬からの越冬数調査では、次のようなことが分かりました。

結論を先に言うと、2022ー23年シーズンは、Duck4の定点ポイントで記録を取り始めて、2023年4月22日まで飛べるハクチョウさんがいたことです。

また、ここで越冬していた飛来組ハクチョウさんもまた、4月中旬にまで居座り続けていました。

それから、4月上旬になっても、他の地で越冬していたと思しき立ち寄り組が合流。その立ち寄り組ハクチョウさん。それもコハクチョウさんですが、4月下旬までいたからです。

本日のDuck4ブログでは、2023年4月になっても居残っていた飛来組・立ち寄り組ハクチョウさんたちの様子も合わせてお話します。

Duck4
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2023年4月22日夕方まで、幼鳥コハクチョウのカラちゃんが飛べる仔では居残っていました!

2023年4月越冬数

2023年4月上旬

青い折れ線グラフ」が、2023年4月上旬のハクチョウさんの越冬数になります。4月になっても、日によっては40羽を超える日もありました。こんなことは、いつもの定点ポイントで、Duck4はフィールド調査をして初めてのことでした。

調査中に、知り合いになった人から、「こんなにハクチョウさんたち。春の渡りを忘れたのですか?」と質問を受けるほどでした。

そこには、ずっとDuck4の定点ポイントで越冬していたと思しき、オオハクチョウのヤンくん一家。2021ー22年シーズンに最後までいたオオハクチョウのピー助ちゃんの姿もありました。

また、春の渡りでどこからかやって来たハクチョウさんも合流しました。その中には、2組のオオハクチョウさん一家。4月1日には、迷子の幼鳥オオハクチョウさんのヤマガタちゃんも突然来たのでした。

2023年4月中旬

2023年4月中旬になると、ヤン君一家ピー助ちゃん、幼鳥のヤマガタちゃんが姿を見せなくなり、春の渡りでここを離れて行きました。

また、高圧電線に衝突したオオハクチョウのイエロースポットちゃんも皆から遅れて数日後には、もう1羽のツガイらしきハクチョウさんと一緒に飛び立って行きました。

そして、4月13日になってやって来た3羽のコハクチョウさんたちがやって来ました。そのうちコハクの幼鳥1羽が4月22日までいました。

4月23日には唯一残っていたコハクの幼鳥ちゃんも姿を見せなくなり、6か月も続いた2022-23年シーズンのハクチョウさんの越冬も終了することになりました。

2023年4月幼鳥率

2023年4月の幼鳥率は高くなっています。

その理由に、立ち寄り組オオハクチョウさんが2組いたのですが、4羽の幼鳥、3羽の幼鳥を連れていたからでした。

その他、3月中旬ごろから時折やって来た首が超曲がっているオオハクの幼鳥「超カーブちゃん」と一緒行動していた3羽のオオハの迷子ちゃん。

4月1日にやって来た迷子の幼鳥ヤマガタちゃん

2022年11月下旬に羽をケガして飛べなくなった幼鳥ムーアちゃんも残っていたからでした。

4月14日以降は、2羽のコハクチョウの幼鳥ちゃんたち。オオハクチョウの幼鳥ムーアちゃんが残ったため、幼鳥率が30%と高くなっています。

2023年シーズンの春の渡り編

飛来組の春の渡り

昨シーズンも来ていたオオハクチョウのピー助ちゃん

2021-22年シーズンには、最後までDuck4の定点ポイントに残っていたのが、オオハクチョウのピー助ちゃんでした。その時には、もう1羽も、ピー助ちゃんとは一緒だったので、ツガイかなと思っていました。

2022-23年シーズンも、ピー助ちゃんは来ていました。個体識別の写真を撮影していた白鳥さんをこよなく愛する地元の方から教えてもらいました。

そのピー助ちゃんですが、羽がケガしているのではないか。という話にもなりました。

このピー助ちゃんですが、独りでいることが多く、ツガイではなかったようです。

時々、ピー助ちゃんは、滞在組のところに近寄って来ました。そして、滞在組のチンさんを追い払っていたので、ピー助ちゃんは、滞在組よりも強い立場にいるオオハクチョウさんでした。

しかし、幼鳥を連れた家族が近づいて来るとピー助ちゃんは離れて行ってしまいます。なので飛来組の中では弱い立場のオオハクチョウさんだったようです。

そんなピー助ちゃんも、4月10日夕方までDuck4の定点ポイントにいたことが確認されています。

4月10日朝には43羽。4月11日朝には20羽になり23羽も減ったので、その1羽の中にピー助ちゃんも、春の渡りでここを離れて行ったのかもしれません。

(2023年4月7日撮影オオハクチョウのピー助ちゃん🦢)

ヤン君一家

このヤン君一家の存在は、個体識別の写真を撮影している白鳥さんをこよなく愛する地元の方からの情報で知りました。

このヤン君一家は、2020-21年シーズンにオオハクチョウのヤン君が撮影していた写真に写っていてわかったでそうです。

2021-22年シーズンには、ヤン君はマーちゃんという奥さん。3羽の幼鳥を連れて越冬していました。

そして、2022-23年シーズンには、ヤン君とマーちゃんは3羽の成鳥を連れて越冬していました。そのうち2羽の成鳥ヤンボーちゃん(ミスミさん)、マーボーちゃん(はなちゃん)はいつも一緒にいました。

しかし、1羽ディーゼルちゃんは、自由奔放な性格なのか途中でいなくなってしまいました。

そんなヤン君一家も4月10日までいたことが確認されています。

(2023年4月2日撮影 成鳥4羽がヤン君一家🦢)

立ち寄り組

幼鳥の超カーブちゃん

2023年3月14日早朝。首が曲がっている幼鳥オオハクチョウさんがいました。最初、急に首が曲がってしまった2022年11月下旬から越冬していた迷子になった幼鳥カーブちゃんではないかと誤認してしまいました。

しかし、カーブちゃんではなく、別な首が曲がってしまった幼鳥であることが判明。あまりにも曲がっているので超カーブちゃんと名付けて観察を続けました。

ところで、この超カーブちゃんですが、時折いなくなっては、まだ戻って来ました。おそらく塒を、他にも持っていたのかもしれません。

超カーブちゃんは、他に3羽幼鳥のオオハクチョウさんとも一緒にいたので、親鳥と別れ別れになり迷子ちゃん同士が集まって行動していたようです。

そんな、超カーブちゃんも、4月10日を最後に姿を見せなくなりました。

(2023年4月6日撮影迷子の幼鳥「超カーブちゃん」🦢)

幼鳥の迷子のヤマガタちゃん

この幼鳥のヤマガタちゃんですが、4月1日にひょっこり現れました。このヤマガタちゃんは、我々のそばまで来て、人にも慣れている幼鳥オオハクチョウさんのようでした。

この幼鳥のヤマガタちゃんも、4月13日を最後に姿を見せなくなりました。

(2023年4月13日撮影の幼鳥ヤマガタちゃん🦢)

高圧電線に衝突した成鳥オオハクチョウのイエロースポットちゃん

4月11日早朝。10羽ほどの群れを作って飛び立ったオオハクチョウさんがいました。大橋に向かって飛び目の前に高圧電線があることに気づかず、1羽が衝突感電して陸に落下。そのあとすぐに川に戻ってそうです。ちょうど事故の現場を地元の方が目撃していました。

この送電線に衝突したオオハクチョウさんですが、クチバシに切り傷の痕。若干の出血もありました。お腹の羽毛の一部が事故の衝撃で焼き焦げていました。

何とか命拾いをしました。

翌4月12日には、このイエロースポットちゃんはもう1羽のオオハクチョウさんと一緒にいました。おそらく、ツガイなのかもしれません。相手が事故に遭い、戻って来たのかもしれません。

4月12日には、2羽で飛行練習ができるまでに体力が回復できたイエロースポットちゃんでした。

4月13日早朝には、このイエロースポットちゃんともう1羽のオオハクチョウさんの姿はありませんでした。

(電線に衝突してクチバシにケガを負ったイエロースポットちゃん🦢)

(2023年4月12日撮影のイエロースポットちゃん&パートナー?🦢)

3羽のコハクチョウさん

2022-23年シーズンの最後のトリを飾ったのが1羽の成鳥コハクチョウのポカラちゃんと2羽の幼鳥でした。4月12日にここにやって来ました。

見ていると、1羽の幼鳥ポーちゃんが、もう1羽の幼鳥をつったいたりしていました。成鳥のポカラちゃんとは、離れて行動しているところを見ると、この3羽のコハクチョウさんには血縁関係がないのではないかと思いました。

(2023年4月18日撮影 コハクの成鳥ポカラちゃん🦢)

(カラちゃんと一緒にいた幼鳥ポーちゃん🦢)

ところで、成鳥のポカラちゃんですが、足をケガしているようでした。足を引きずって歩いていました。なので、春の渡りの途中で、ここに一時立ち寄ったのかもしれません。

また、幼鳥2羽のうち1羽も足をケガしていました。それが、幼鳥のカラちゃんです。カラちゃんは、水かきが壊死しているようで、両方の水かきの一部が、なくなっていました。化膿しているようにも見えたので破傷風にかかったしまったのではないかと心配になりました。

4月20日朝まで、コハクの成鳥ポカラちゃん、幼鳥のケガがないポーちゃんの姿がなく、両方の水かきをケガしていた幼鳥のカラちゃんのみになってしまいました。

そんな幼鳥のカラちゃんも2羽より遅れること、4月22日夕方までいたのを確認しています。そして、4月23日には、幼鳥のカラちゃんの姿もありませんでした。

(両方の水かきの一部が壊死しているコハクの幼鳥カラちゃん🦢)

(2023年4月18日撮影 水かきをケガしている幼鳥カラちゃん🦢)

まとめ

2022-23年シーズンは、飛来組ハクチョウさん、立ち寄り組ハクチョウさんともに、過去に記録がないほどゆっくりとDuck4の定点ポイントに残ってくれました。

例えば、2021-22年シーズンには、このDuck4の定点ポイントを最後に春の渡りで離れて行ったのは、2022-23年シーズンも、このDuck4の定点ポイントで越冬してくれたオオハクチョウのピー助ちゃんでした。

2021-22年シーズンのピー助ちゃんの春の渡りは、2022年4月2日でした。一方2022-23年シーズンは、2023年4月10日以降にここを春の渡りで出発しています。1週間以上も遅れての出発になりました。

それから、立ち寄り組も、4月になってもやって来ました。その中には、ヤマガタちゃんのような迷子の幼鳥オオハクチョウさんもいました。

それと、トリをつとめたのが、3羽のコハクチョウさんでした。コハクチョウの成鳥ポカラちゃんは、片方の足を引きずって歩いていました。また2羽の幼鳥のうち1羽の幼鳥カラちゃんは、両方の水かきが壊死していてなくなっていました。

そして、最後まで残っていたのが両方の水かきが壊死していた幼鳥カラちゃんでしたが、4月22日を最後にここを離れて行ったようです。

毎年のように、春の渡りの最終版で立ち寄ったりするハクチョウさんには、何か訳ありな子がいます。その傾向は、2022-23年シーズンも然りでした。

高圧電線に衝突したオオハクチョウさんのイエロースポットちゃん。体に持病があったコハクの成鳥ポカラちゃん、幼鳥カラちゃんのような仔たちもいました。

また、今回のブログには書きませんでしたが、足をケガして引きずっていたオオハクチョウさんもいました。

個体識別をしてハクチョウさんを観察すると、越冬数調査で見えないハクチョウさんがなぜ春の渡りが遅れてしまったのか。それは、持病があって体の快復を待って、ゆっくり春の渡りをするハクチョウさんたちの存在もあったからに違いありません。

Duck4
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春の渡りも最終版の4月になると、飛来組、立ち寄り組ハクチョウさんたちの中には、持病がある仔もいました!🦢

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