🦢渡りをするコブハクチョウさん【北海道ウトナイ湖~茨城県北浦】!

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Duck4
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Duck4の周辺でも見かけるようになったコブハクチョウさん。そのコブハクチョウさんは個体数を増やし、その中には北海道と茨城を渡るものもいるそうです。今日のDuck4ブログではバードリサーチによる『渡るコブハクチョウ』のレポートを紹介します。

はじめに

5月下旬。上空を通過するハクチョウさん3羽を発見。最初に、気づいたのは、Duck4ではなくて滞在組のオオハクチョウさんたちでした。特に、オオハクチョウのミルクちゃんとチンさんは大きな声で叫び。アドちゃんも「キャン!」と鳴きました。通過後、昨年11月上旬に仲間入りしたオオハクチョウのノンちゃんは、羽をバタバタさせて走って行ったのです。

あとで、撮影した写真を確認したところ、上空を通過したのはコブハクチョウさんだったことがわかりました。

Duck4の周辺には、隣り町にいるオオハクチョウさんのオオちゃんと一緒にいるコブハクチョウのコブちゃんがいます。そして、コブハクチョウ3羽が空を飛んで通過して行ったので、この地域にももしや他のコブハクチョウさんが棲息いるのではないかと思ったのでした。

ところで、コブハクチョウさんですが、この20年で約2倍ほどに増えていることが調査によってわかってきています。そのコブハクチョウさんの中には、北海道と茨城を行ったり来たりして「渡る」ものもいることが、標識調査からわかっております。

そして、バードリサーチニュースにあった『渡るコブハクチョウ』を紹介するのが、今日のDuck4ブログのお話です。

(滞在組ハクチョウさんの上空を通過するコブハクチョウさんたち)

渡りのコブハクチョウさん

日本にもコブハクチョウさんがいて篭脱けしたものが野生化しています。その野生化したコブハクチョウさんが増えていて、冬に行われる「ガン、カモ類の生息調査」によると、1996年に145羽だったコブハクチョウさんが、2017年には367羽と約2倍に増加しています(図1)。なので、全国各地でコブハクチョウさんのヒナちゃん誕生が話題になっているのもうなずけるのです。

その野生化したコブハクチョウさんの中には、春から夏に北海道にわたり、秋から冬にかけて茨城県に戻る個体がいることが標識調査からわかっております。モニタリング調査1000カ所でコブハクチョウさんの棲息調査をしたところ、北海道ウトナイ湖、青森県小川原湖では減るのが秋から冬。茨城県北浦では秋から冬にかけて増えています(図2)。

図1.ガンカモ類の生息調査におけるコブハクチョウの個体数合計の変化(左).コブハクチョウの主要な生息地における個体数合計の変化.●が個体数,灰色の棒線が個体数の信頼区間,オレンジが回帰線,灰色のエリアが回帰線の信頼区間(右)(出典バードリサーチより)

図2.ウトナイ湖(左),小川原湖(中央),北浦(右)の秋から冬にかけての個体数変化(2005/06~2017/18年).同じ年の秋と冬に観察された個体数を線で結んでいる.青線は減少.赤線は増加,黒線は変化がないことを示す.(出典バードリサーチより)

近くにいたコブハクチョウさんの話

滞在組の前にも現れたコブハクチョウさん

2013年春。Duck4の定点ポイントでもコブハクチョウさんを見たことがありました。今も元気な滞在組のオオハクチョウさん。ミルクちゃん、チンさんと一緒にいるところを撮影できました。

しかし、いたのはそんなに長くなく、数日後には姿を見せなくなりました。なので、それっきり、滞在組の前にはコブハクチョウさんは現れいません。

数年後。ここより5キロほど離れた沼でコブハクチョウさんをDuck4は見たのです。

(滞在組と一緒にいたコブハクチョウさん)

オオハクチョウさんオーちゃんと一緒にいたコブハクチョウさんコブちゃん

2019年7月ごろ。幼鳥の時に羽をケガして飛べなくなって、それから棲みついているオオハクチョウさんと一緒に行動しているコブハクチョウさんを見つけました。

特に、真冬になるとオオハクチョウのオオちゃんよりもコブハクチョウのコブちゃんの方が、べったり。他の飛来組オオハクチョウさんからオーちゃんを守っているような行動を取っていたコブハクチョウのコブちゃんの存在が印象的でした。

Duck4が初めてコブハクチョウさんを見たのが2013年春のこと。その数年後、近くの沼で見たコブハクチョウさんが、もしかして同じ個体ではないかと思うのですが。Duck4には判断はできませんでした。

そして、今。オオちゃんと一緒に行動しているコブハクチョウのコブちゃんが8年前には初めて出会ったコブハクチョウさんではと。Duck4は淡い期待込めて見守っています。

(コブハクチョウのコブちゃん&オオハクチョウのオオちゃん)

まとめ

Duck4が滞在組オオハクチョウさんたちと、たまたま5月下旬に見たコブハクチョウさんは、茨城から渡りの途中で北海道に行った個体かどうかわかりません。おそらく、違うと思います。

ところで、ここより70キロ以上離れた福島県にもコブハクチョウさんがいるとのこと。

もしかしたら、Duck4の知らない周辺地域にいたコブハクチョウさんが上空を通過したのかもしれません。ただ、それはすべて想像の域のお話です。

しかし、頻繁にDuck4の周辺でも見られるようになってきたのも事実。1996年から約20年近くの調査結果でコブハクチョウさんが2倍に増えてきているということなので、棲息範囲を広げていてDuck4の周辺地域でも知らないところで、密かに増えているのかもしれません。

参考文献

バードリサーチ1月号『渡るコブハクチョウ』(2019年1月)

Duck4
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2013年春に滞在組のところに来たコブハクチョウさん。2019年7月にはオオハクチョウさんのオーちゃんと一緒にいるコブハクチョウさんのコブちゃん。そして2021年5月に上空を通過して行ったコブハクチョウさんたち。結構、Duck4もコブハクチョウさんを見かけるようになっています。

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