2023年1月下旬。十年に一度の大寒波襲来。ハクチョウさんの越冬数が300羽台になったお話をします。🦢
はじめに
毎朝6時30分ごろから7時30分の1時間。下流から上流の1.5キロほどの定点ポイントでハクチョウさんをカウントするフィールド調査を行っているDuck4。主に、「越冬数」、「幼鳥率」、今シーズンから始めた「オオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合」を記録しています。
その2023年1月上旬から下旬の調査結果で、次のようなことがわかりました。
結論を先に言いますと、2023年1月下旬に十年に一度の大寒波襲来により、ハクチョウさんの越冬数は増え300羽台になる日もありました。
2022年1月シーズンにも、寒波が1月上旬に来ていました。その時には、Duck4の定点ポイントでは、今のところ過去最高記録504羽が飛来していました。
2月を見てみないとわかりませんが、2022年~2023年シーズンの越冬数のピークは、1月下旬になるのではないかと、Duck4は見ております。
今回のDuck4ブログでは、2023年1月下旬に大寒波が襲来して飛来数が増えたこと。また1月中旬まで雪も少なく凍ることもなかったことで、2羽の迷子の幼鳥ハクチョウさんが生き残れたお話を合わせていたします。
今回の越冬数調査結果
🦢1月下旬に300羽台
🦢幼鳥率15%
🦢オオハクさん77%
🦢コハクさん23%
飛来数
200羽台【2023年1月上旬】
「青い折れ線グラフ」が、2023年1月(上旬)の推移になっています。2023年1月2日以降、200羽台にハクチョウさんの数が増えました。
過去最高の504羽飛来【2022年1月上旬】
「赤い折れ線グラフ」が、2022年1月上旬の推移になっています。2022年1月6日に、504羽と、Duck4が定点ポイントで越冬数の調査を行い最高記録になりました。
200羽台維持【2023年1月中旬】
「青い折れ線グラフ」が、2023年1月中旬の越冬数の推移になっています。越冬数は、200羽台で、300羽を超えることはありませんでした。
300羽~200羽台【2022年1月中旬】
一方、「赤い折れ線グラフ」が、2022年1月中旬の越冬数の推移になっています。1月16日、17日と300羽を超えましたが、他の日は、200羽台で推移していました。
大寒波後300羽台【2023年1月下旬】
「青い折れ線グラフ」が、2023年1月下旬の越冬数の推移になっています。
特に、十年に一度の大寒波が襲来。1月25日には、10センチの積雪を記録しました。それ以降、Duck4の定点ポイントでも、ハクチョウさんの越冬数が、急に増えました。
1月29日には、321羽。1月31日には、313羽と、300羽台に越冬数が増えました。
100羽台【2022年1月下旬】
「赤い折れ線グラフ」が、2022年1月下旬の越冬数の推移になっています。
こちらは、1月22日を除く他の日は、越冬数が100羽台になりました。
寒波が去り、早くも北帰行が始まったようです。
幼鳥率
幼鳥率15%【2023年1月】
「青い折れ線グラフ」が、2023年1月の幼鳥率の推移になります。
1月上旬、中旬、下旬の日々の幼鳥率を見てみると、2023年1月シーズンの幼鳥率は、15%台を行ったり来たりしているようでした。
5羽の幼鳥を連れたオオハクチョウ一家1組。4羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家が2組がいたので、幼鳥率の高さの目安。10%超えをしたようです。
幼鳥率20%超え【2022年1月】
「赤い折れ線グラフ」が、2022年1月の幼鳥率の推移になります。1月上旬、中旬、下旬の日々の幼鳥率を見てみると、2022年1月シーズンの幼鳥率は、20%を超えていました。
5羽、6羽の幼鳥を連れた大家族が数組いたので、幼鳥率がDuck4の定点ポイントでは記録的な高さになりました。
オオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合
今シーズンより、オオハクチョウさんとコハクチョウさんの割合を出すことにしました。
ただ、コハクチョウさんの方が、朝寝坊なのか寝ている仔もいるので、見分けがつかないこともあるので、数値にばらつきが生じることもありました。
そこで、ひと月平均のオオハクチョウさんとコハクチョウさんの数にしました。
Duck4の定点ポイントでは、2023年1月のオオハクチョウさんが77%。コハクチョウさんが23%でした。
特に、下流域には、コハクチョウさんがいるのですが、早朝行くと、顔を羽に隠して寝ています。
そうなると、コハクチョウさん?オオハクチョウさん?と判別ができない時も正直あります。
なので、調査を行っていて、若干の数値にずれがあるのではないかと、Duck4は、危惧しております。
2023年1月の特徴
大寒波で越冬数増加
1月中旬まで比較的暖かな冬でありました。しかし、2023年1月25日以降、十年に一度の大寒波襲来。Duck4のところでも最低気温氷点下7.5度。一日の平均気温も氷点下5.4度。積雪も10センチでした。
その後も26日~31日まで一日の平均気温が氷点下と寒い日が続きました。また、25日~31日まで積雪値を記録していました。
大寒波の影響もあり、Duck4の定点ポイントでも、2023年1月下旬から、越冬数が増えたと思われます。
2023年1月25日
🌡最低気温氷点下7.5度記録
⛄積雪10センチ
2023年1月25日~31日まで
🌡平均気温・氷点下(7日間)
⛄積雪値も記録(7日間)
幼鳥率は15%を維持
2023年1月の幼鳥率もほぼ15%を維持していました。
10%以上と幼鳥率が高い水準をキープできたのも、ナミエちゃんとユーちゃんのオオハクチョウさん一家が5羽の幼鳥を連れて越冬中だったこと。
2組の4羽の幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家がいることも、幼鳥率は今シーズンも高くなっていることに寄与していたと思います。
スミスさんの血を引いた3羽の子どもたち
また、毎年、Duck4の定点ポイントで越冬しているスミスさん一家。2022年秋の渡りでも、1羽の幼鳥ドゥちゃんを連れて戻って来てくれました。
そして、スミスさん一家の成鳥した子どもたち。満3歳になったあいちゃん。このあいちゃんには、いつも一緒にいる成鳥のオオハクチョウさんもいるので、もしかしたら、あいちゃんはパートナーを見つけられたのかもしれません。
また、遅れてですが、満2歳になったエリザベスちゃんも戻って来ていました。
今シーズンも、ポールお父さんとマーガレットお母さんの血を引いた子どもたちが幼鳥のドゥちゃんを含め3羽、Duck4の定点ポイントにいることになります。
今シーズン生まれた幼鳥のドゥちゃんを連れた来たぞ!🦢
今シーズンも、満3歳あいちゃん、満2歳のエリザベスちゃんも戻ってきて嬉しいですわ!💛🦢
迷子の幼鳥オオハクチョウさん2羽
今シーズンも、迷子の幼鳥さんがいます。それも2羽です。
1羽は羽をケガしてしまった幼鳥のムーアちゃん。
もう1羽は、首が曲がっている幼鳥のカーブちゃんです。カーブちゃんは空を飛ぶことができます。そして、よくDuck4のところにも飛んでやって来ます。
今シーズンの2羽の迷子ちゃんたちは、1月中旬まで比較的暖かく、雪もほとんどなかったことも幸いしたのでしょう。
また、羽をケガしたムーアちゃんも、首が曲がっている迷子の幼鳥カーブちゃんも、成鳥のハクチョウさんたち、ヒトにも動じない。積極的な性格であることも、親鳥がいなくても逞しく生きていけているのでしょう。
親から離れて迷子ちゃんになった羽をケガしているムーアちゃん!🦢首が曲がっているものの飛ぶことができるカーブちゃんも逞しく生き抜いています!🦢
まとめ
2023年1月中旬までは雪もほとんど積もらず、穏やかな冬でした。なので、親鳥と別れて独りぼっちになった羽をケガしたオオハクチョウのムーアちゃん。首が曲がっているものの飛ぶことができる迷子のカーブちゃんも、食べ物に困ることなく生きてこられたのではないかと思っております。
しかし、2023年1月下旬になり十年に一度の大寒波襲来。それ以降、ハクチョウさんの飛来数も300羽台に達しました。
おそらく、今シーズンの越冬数のピークは、2023年1月下旬になるのではないかと、Duck4は考えております。
余談になりますが、大寒波襲来している時に、Duck4は神経性疼痛で、突き上げるような痛みに耐えて調査をしていました。
また、フィールドが雪に覆われて、地面もがりがりに凍ってしまっていたので、何度もDuck4は転倒してしまいました。
しかし、背中に40リットルの大きなバックパック。前に小さなバックパックを前後で背負っていたおかげで、バックパックがクッション代わりになり、Duck4は無傷ですみました。
話を戻しますが、幼鳥率が10%超えをしていれば、一応、ハクチョウさんたちの繁殖が順調だったと一般的には言われています。
そして、2023年1月になったも、Duck4の定点ポイントでは、幼鳥率が15%超えていました。
それも、5羽の幼鳥を連れたナミエちゃん一家。また、毎シーズン、ここで越冬しているスミスさん一家の子育てが成功しているからなのでしょう。
大寒波が襲来した1月下旬が、今シーズンの越冬数のピークではないか考えております!🦆
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