今日のDuck4ブログは、2月上旬の越冬数調査の話です。
はじめに
毎朝。Duck4は、越冬しているハクチョウさんたちを数えています。日の出前後から30分間。河川敷を下流から上流へ向けて1キロの距離にいるハクチョウさんをカウントしたものを記録。そのチェック項目は、越冬数。成鳥数。幼鳥数です。そこから、幼鳥率も算出しています。また、コハクチョウさんも数えるのですが、早朝なので寝ていることも多く、判別不能ことが多いので参考程度に記録を続けております。
さて、今日のDuck4ブログは、今シーズン2021年2月上旬の越冬数調査の結果のお話です。
結果を先にお知らせすると、平均越冬数は、97羽。昨シーズン2020年の2月上旬が237羽だったので、140羽も少なくなりました。
「なぜ?昨年度よりも今シーズンの越冬数が140羽も少なくなったのか?」
その理由として考えられるのが、下流域で、ハクチョウさんたちが休める浅瀬の砂を取り除く工事と越冬数ピークの時季が重なったこと。この工事では、岸に自生していたヨシ原も根こそぎ削れらてしまったこと。このヨシの根っこは、貴重なハクチョウさんの餌にもなっていたからです。そのため、Duck4の定点ポイントから多くのハクチョウさんたち。
特に、幼鳥を連れたオオハクチョウさん一家が寄り付かなくなってしまったのかもしれません。
今シーズンと昨シーズン2月上旬の越冬数比較
2021年2月上旬の平均越冬数は97羽
2021年2月上旬(2月1日~10日)の平均越冬数は、97羽。うち平均幼鳥数は、6羽。平均幼鳥率は、6.5%で幼鳥率の目安となる10%以下になりました。1月下旬に続き、2月上旬も幼鳥率の低さが際立ちました。
2021年2月上旬の平均越冬数は97羽。幼鳥率が6.5%だったよ!
2020年2月上旬の平均越冬数は237羽
昨シーズンの2020年2月上旬(2月1日~10日)の平均越冬数は、237羽。うち平均幼鳥数は31羽。平均幼鳥率は、13.0%でした。
2020年2月上旬の平均越冬数は237羽。幼鳥率が13.0%だったよ!
昨シーズンよりも140羽も少なくなった越冬数
今シーズンと昨シーズンの越冬数を比較すると、今シーズンの2020年度が₋140羽も少なくなりました。しかしも、今シーズンの幼鳥率は、6.5%。昨シーズは13.0%。今シーズンは、昨シーズンよりも6.5%少なくなり、幼鳥率がかなり低い状態が続いています。
今年は140羽も少なかったぞ!
我がスミスさん一家は幼鳥1羽、大きくなった2羽の子どもたちですよね!オオハクチョウ一家では唯一の子ども連れですよね!
今シーズンの日ごとの越冬数
4日間の積雪もあった2021年2月上旬
2月上旬に最大値を記録したのが2月10日。越冬数が130羽。うち幼鳥が16羽。最低値を記録したのが2月3日。越冬数が73羽。うち幼鳥が5羽でした。
2021年2月1日から10日までの越冬数が、100羽を超えたのが4日(2月6日、7日、9日、10日)。73羽~130羽と越冬数の変動が大きくなりました。
ところで、最大値を記録した2月10日の天気ですが、最高気温8.0度。最低気温₋0.5度。曇り時々晴一時雨。積雪ゼロでした。
最低値を記録した2月3日の天気ですが、晴時々曇り一時雪。最高気温2.4度。最低気温₋3.1度。積雪はありませんでした。
積雪があった翌日には20羽近く戻って来るハクチョウさんたち
積雪を記録したのが、2月4日、5日、8日、9日の4日間ありました。そして、積雪があった翌日。5日には108羽(4日91羽)。9日(8日87羽)にも101羽の越冬数が確認されています。
積雪があると、その翌日には、20羽近くのハクチョウさんたちがまたDuck4の定点ポイントへと戻って来ているようです。まだ、北帰行が早いと思ったからでしょうか。
まとめ
2月上旬の越冬数調査をして気づいたことが2つありました。
一つ目は、今シーズンは昨シーズンよりも140羽も少なかったこと。おそらく、工事の影響で多くの浅瀬も潮が満ちると水没しまってこと。また、根こそぎヨシも刈り取られてしまったので、ハクチョウさんたちの餌場も減ってしまったことが、十分に考えられます。
二つ目は、あのコブハクチョウのコブちゃんと羽をケガしているオオハクチョウのオオちゃんの越冬地では、ここよりも川が小さいのですが、ヨシ原も自生しています。お腹が空くとハクチョウさんたちは、餌場の田んぼに行かなくても、塒に自生しているヨシの根っこを突っついて食べていました。
そして、ちょうど行った時には40羽いて幼鳥が7羽いて幼鳥率が17.5%でした。塒にもたくさんの自生している食べ物があることも、ハクチョウさんの越冬地としては、重要であるのではないか。Duck4は、コブちゃんとオオちゃんがいる川の環境を見てそう思ったのでありました。
工事の影響でヨシ原がなくなったことで、子ども連れの家族が少なくなりました。
雪が降った翌日には、北帰行を取りやめて戻ってくるハクチョウさんもいたよ!
コメント
同じく工事中の広瀬川は過去最高の飛来数。広瀬川にしてはびっくりな数字です。
関東はどちらかというと減少気味でした。
やはり寒いから南下というのも、あるかもしれませんね。
ういさんへ
こんにちは!
広瀬川はハクチョウさんの越冬が多かったようですね!
関東にいたハクチョウさんたちの一部が、こちらにも立ち寄っているのでしょうか?
そんな感じを受けることがありますね!🦢
寒いと、また戻って来ることもあるそうですね!
伊豆沼と八郎潟を行ったり来たりする渡り鳥がいるそうですね!🦆