今シーズンのスミスさん一家は、お父さんのポールさん、お母さんのマーガレットさん、成鳥した子どものあいちゃん、エリザベスちゃんの4羽でした。うち子どもたちは、お父さんやお母さんよりも早く春の渡りのために離れ、1週間後に、スミスさん夫妻も帰って行ったお話しです。
はじめに
2013年シーズンより、毎年のようにDuck4の定点ポイントで越冬しているオオハクチョウさん夫妻のスミスさん。お父さんのポールさん。お母さんのマーガレットさん。Duck4が知る限り、11羽の子どもたちを連れて来ています。
最近では、2019年シーズンには、3羽の幼鳥と一緒に越冬していました。2020年シーズンには、1羽の幼鳥「エリザベスちゃん」と2羽の成鳥した子どもたちのうち1羽「あいちゃん」が一緒になって冬の間を過ごしていました。
そして、2021年シーズンには、夫婦のみでやって来ましたが、のちに2羽の成鳥した子どもたち「あいちゃん」と「エリザベスちゃん」が合流。
そんな、2021年シーズンのスミスさん一家ですが、春の渡りでは、成長した子どもたちと夫婦が別々な日に、ここを離れて行きました。親子は別々に帰って行ったのでした。それも一週間ほど成鳥したスミスさんの子どもたちの方が、早く帰って行ったのでした。
今日のDuck4ブログでは、「春の渡り」のためここを離れたスミスさん親子のお話をします。
(スミスお母さんのマーガレットさん🦢)
今シーズンの「秋の渡り」のスミスさん一家
スミスさん夫妻のみで帰還
今シーズンは、スミスさん夫妻のみで11月1日に戻って来ました。昨シーズンは、2羽の成鳥と幼鳥1羽の5羽でスミスさん一家で越冬していたので、子どもたちとは、春の渡りのどこかの段階で別行動になったようです。
2021年11月1日に夫婦のみで定点ポイントに戻って来たぞ!
再会する親子
そして、別行動していた子どものうち、昨シーズン幼鳥であった子どもの「エリザベスちゃん」が11月中旬に合流。12月下旬には、2019年に生まれた子どもで、2020年も一緒にいた子どもの「あいちゃん」も遅れて合流したのでした。
それからというものずっと、あいちゃん、エリザベスちゃんは、スミスお父さんのポールさんとお母さんのマーガレットさんはいつも一緒に過ごしていました。ただ、定点ポイントに戻って来たのは、子どもたちは別々の日でしたが。
1歳の子どものエリザベスちゃんは2021年11月上旬。
2歳の子どものあいちゃんは2021年12月下旬に合流したわ!
4羽で冬を越すスミスさん一家
12月下旬から、スミスお父さん、スミスお母さん、成鳥した子どものあいちゃん(推定年齢2歳)、エリザベスちゃん(満1歳)がいつも一緒に行動していました。
親鳥を立てる2羽の子どもたち
特に。お食事のときですが、食いしん坊なお父さんのポールさんがいつも最初に食べるのですが、最初、子どもたちは見ています。親に遠慮しているのか。家族内でも序列があるからなのでしょうか。親たちが食べ始めてしばらくすると、体がお父さん並みに大きいあいちゃん。エリザベスちゃんも食べ始めます。
食事中に侵入者がやって来ると、年長の「あいちゃん」が率先して追い払っていました。まるで、親に自分の存在を認めてもらおう思っているようにも見えました。
親孝行の子どもたちなんだよ!
親子のコミュニケーション
3月に入ると、まもなく、ここを離れて北帰行が近くなると、親子で一列になって「コ!コ!」と鳴きながら意思疎通を図っていました。また、親子で飛び立っては、数分、周辺を飛び回っては戻ってくることも見られるようになったので、もうそろそろかなとの思って見ていました。
親子ナカヨシなんですよ!
親子一緒にいた前日のお話
ところで、スミスさん一家の4羽は、群れの中にいました。「コォ!コ!」とスミスお父さんのポールさんが鳴くと、「コォ!」とお父さんの声に反応するかのように、スミスお母さんのマーガレットさん、成鳥した子どものあいちゃんとエリザベスちゃんも鳴きかわしていました。「そろそろ、行くぞ!」とでもスミスお父さんは家族のみならず、ここでこの越冬した飛来組のハクチョウさんたちに語りかけていました。しかし、一部の家族は、タッチ&ゴーを繰り返し。大空からまた川に着水していました。「春の渡りを始めるのならば、多い方が良いよ!」とスミスお父さんも思っているようですが、まだ周りのハクチョウさんたちとタイミングを計れていないようです。
Duck4HP2022年3月22日より
スミスさん一家はDuck4のそばに近づいて来ました。お父さんのスミスさんが「クワ!クワ!」と鳴くと、お父さんのポールさんの声に反応するかのように成鳥したこどものあいちゃんも「クワ!」と鳴いていました。家族で何を話していたのでしょうか。
Duck4HP2022年3月22日より
子どもたちが先に出発した朝
スミスさん夫妻
スミスさんお父さんとポールさんとお母さんのマーガレットさんは、いつものように近づいて来きました。「クワ!クワ!」とスミスお父さんのポールさんは話けてきました。すると、「クワ!」とお母さんのマーガレットさんも、ポールさんの声に反応して返していました。ただ、そこには、成鳥した子どもたちの姿はありません。「あいちゃんとエリザベスちゃんはどこ!?」と心の中で語り掛けてみたのですが、もちろん、「クワ!クワ!」。スミスさん夫妻からの答えは「???」でした。
Duck4HP「あいちゃんとエリザベスちゃんは群れに混じって飛び立っていたかも!?」(2022年3月23日)
(3月23日早朝のスミスお父さん&お母さん🦢)
先に出発したあいちゃんとエリザベスちゃん
すると、5時58分。14羽のハクチョウさんたちがテイクオフ。まもなく北の方角の空へと消えて行ってしまいました。その群れの中には、3羽の幼鳥もいたので、昨日までいたあの親子もいははず。他、9羽だったので、そこに混じってあいちゃんとエリザベスちゃんも一緒だったのかもしれません。そして、あの片方の水かきがないキリちゃんの姿も探せどいなかったので、一緒に春の渡りのために離れて行ったのでしょうか。(2022年3月23日朝)
Duck4HP「あいちゃんとエリザベスちゃんは群れに混じって飛び立っていたかも!?」(2022年3月23日)
(この中にあいちゃん&エリザベスちゃんもいた飛び立つ前の写真🦢)
子どもたちが離れたあとのスミスさん夫婦の様子
子どもたちは、先に飛び立って行きましたが、それからは、スミスさん夫妻は寄り添いながら行動していました。「コ!」とスミスお父さんが鳴くと、「ク!」とスミスお母さんも鳴いて夫婦でお話していました。
それは、夫婦だけの会話だったのか。仲間たちと「一緒に行こうよ!」と話していたのか。両方の意味合いがあるようにも感じました。この頃から、早朝、夫婦で、飛び立って、数分、上空を旋回してまた川に戻ることが見られるようになりました、
スミスさん夫妻の春の渡りの出発は29日朝以降
出発前日のスミスさん一家
一方、スミスさん夫妻は、飛来組や滞在組から離れたところにいました。一度、空に飛んだのですが、数分ほどでまた戻って来ました。昨日は、向かい風。今朝は、無風状態。春の渡りで飛び立っても問題なさそうなのですが、他の飛来組が飛び立つ気配もなかったので、スミスさん夫妻は戻ってきたのかもしれません。そして、いつものように、「クワ!クワ!」と鳴きながらDuck4のそばまで近づいて来てくれました。スミスお父さんのポールさんとお母さんのマーガレットさんを見ていると、実に、夫婦仲が良いということがわかります。ちょっと子供っぽい、体が大きなやんちゃそうで、食いしん坊なお父さんポールさんにお母さんマーガレットさんがいつも寄り添っている姿が、とても微笑ましいいです。今シーズンの渡りは、昨シーズンよりもここを気に入ってくれているのか、ゆっくりですが、もうそろそろ離れている予感はスミスさん夫妻にはあります。(2022年3月29日朝の様子)
Duck4HP「予感!」(2022年3月29日)
(3月29日早朝のスミスお父さん「ポールさん」とお母さん「マーガレットさん」🦢)
まとめ
スミスさん夫妻は、3月30日の朝にはいませんでした。ということは、確認できた29日朝から30日未明にはここを離れて春の渡りを始めたようです。そして、地元の方から、29日夕方。午後4時~5時の間には、スミスさん夫妻はいなかったとの証言をいただきました。ということは、スミスさん夫妻は、3月29日には、この定点ポイントを離れて行ったことになります。
今シーズンは、幼鳥の誕生もなく、夫婦のみで11月1日にはもう戻って来ていました。それから、成鳥した子どもたちが、後から合流。また、成鳥した子どもたちは、スミスさん夫妻よりも1週間ほど早く、春の渡りのために飛び立って行きました。
一般的に、ハクチョウさんたちは、その年生まれた幼鳥と親鳥で家族を構成します。しかし、スミスさん一家を見ていると、成鳥した子どもであっても親と一緒に行動していました。これは、例外なのかもしれませんが、成鳥した子どもを受け入れることで、家族としては、ここで越冬していたハクチョウさん一家よりも強く、優位に立てていました。スミスさん夫妻は、その優位に立てることがわかっていて、また成鳥したこどもたちと一緒にここで越冬していたのでしょうか。
スミスさん一家は「春の渡り」のために離れて行きましたが、また来シーズンも戻って来て欲しいと願っております!戻って来てね!
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