今日のDuck4ブログでは羽を大怪我して1月ほど姿を見せない幼鳥オオハクチョウ「テルマちゃん」の生息域の近くの茂みの中に無数の羽毛と白と灰色の羽が落ちていたお話をします。
はじめに
今日のDuck4ブログでは、悲しいお知らせをしなければなりません。
2022年1月12日雪の朝。羽を大怪我している「テルマちゃん」が、Duck4のいる陸に上がって歩いていたのを最後に姿を見せなくなりました。
それから、地元の方とも、「どこに、テルマちゃんは行ってしまったのだろうか?」と話題になっていました。
そんなある日のこと。「たくさんの大きな白い羽が無数に散らばっているのを見たよ!」と写真家さんから教えてもらいました。
翌朝、その教えていただいた現場に急行すると、茂みの奥には開けた空き地があり、そこには、無数の羽毛が落ちていました。多くの茶色の羽毛もあったので、カモさんのものかもしれないと一時は思いました。しかし、その奥に進むと、幼鳥のハクチョウさんらしい先が「白と灰色の羽」を見つけたのでした。わざわざ、陸に上がって羽繕いをするのは不自然。近くには高圧電線もあり、他の幼鳥ハクチョウさんが衝突して亡くなってしまったのかとも、Duck4は考えました。
さた、今日のDuck4ブログでは、「テルマちゃん」の棲息域から近くということ。また、亡骸が羽毛と「白と灰色の羽」ということ。姿を見せなくなってから1か月が経過したことを考えると、その状況証拠から幼鳥の「テルマちゃん」と9割ほど断定してのお話で進めていきます。
幼鳥オオハクチョウ「テルマちゃん」
1か月前に最後に会ったときのテルマちゃんの様子
Duck4は、通り過ぎ上流へとテルマちゃんを探しに行きました。すると、スミスさん一家と幼鳥のオオハクチョウさんが、Duck4を追いかけるように先回りして飛んで着水していました。そのスミスさん一家がいる場所に行ってみると、あの羽をケガしているテルマちゃんは、浅瀬に立っていました。
羽を怪我した幼鳥オオハクチョウの治療のための捕獲の難しさのお話です。 | Duck4 ブログ (swan-duck4.com)
そして、ちょっと離れたところまで近づくと、テルマちゃんは、声を発して、数歩、下がったので、これ以上、近づくと恐怖心をうえつけてしまうのではないか。と思いDuck4は、そばに配合飼料をまいて離れることにしました。
羽を怪我した幼鳥オオハクチョウの治療のための捕獲の難しさのお話です。 | Duck4 ブログ (swan-duck4.com)
あの1月12日雪の朝。羽を大怪我した幼鳥オオハクチョウ「テルマ」ちゃんは、小声で鳴いたのは、「威嚇」というよりは、「助けて!」の悲鳴だったのではないか。後で振り返ってみると、お腹が空いて助けてだったのではないかと、思い居た堪れないキモチでいっぱいになってしまいました。
幼鳥オオハクチョウ「テルマちゃん」を助けようと地元のヒトが動いていた
羽を大怪我した幼鳥オオハクチョウの「テルマちゃん」を助けようと、役所に電話をかけて「テルマちゃんの救助」を頼んだ地元の方がいらっしゃいました。その方とお話したところ、やはり、「羽を大怪我した幼鳥オオハクチョウのテルマちゃんを何とか助けてあげたい」というキモチからでした。その方も、もうひと月ほどテルマちゃんを見ていないとのことでした。
羽毛や羽が落ちていた現場は「テルマちゃん」の生息域のそば
2月12日。「茂みの中で、たくさんの白い大きな羽が落ちているよ!」「あれは、もしかしてハクチョウさんではないかな!」と写真家さんから教えてもらいました。
翌13日朝。教えられた現場にDuck4は急行すると、そこには、無数の羽毛が地面いっぱいに散らばっていました。よく見ると、まだ茶色の羽毛もあったので、カモさんかなとも思いました。その場所は、動物たちが通る獣道になっていて、八畳ほどの草がない広いところがありました。その奥に進むと、数本の「白と灰色が混じった羽」が落ちていました。
拾って見てみると、どうやら、ハクチョウさんの羽ではないかと思われるものでした。羽の先は、まだ灰色だったので、サギさんではなく幼鳥ハクチョウさんのものであると確信したのでした。
茂みの中には、無数の茶色、灰色、白の羽毛。また先端部分が灰色の羽も落ちていました。
幼鳥ハクチョウさんが命を落すまでの推理
実は、このたくさんの羽毛と灰色の羽が落ちていた場所は、あの羽を大怪我した幼鳥オオハクチョウの「テルマちゃん」が泳いでいたところのすぐそばにありました。そして、この茂みの近くには川が流れていました。ただ、その川と茂みは3メートルほどの崖になっているので、どんな健脚なハクチョウさんでも登るのは困難ではないかと思いました。
なので、この羽毛と羽が落ちていた場所に、テルマちゃんが上がって餌を食べるのは考えづらいのです。
考えられる一つ目は、衰弱した幼鳥が亡くなり、その亡骸を動物がここまで運んで来たこと。
二つ目は、この場所でははない急な坂ではない陸に上がっているときに、不意打ちを受け動物に襲われ命を落としてしまったこと。
それから、三つ目は、この羽毛と羽が落ちていた場所には、高圧電線があったので、衝突した幼鳥がこの茂みに落ちて命を落としてしまったことです。三つ目は、この幼鳥がテルマちゃんではない別な幼鳥であるという前提になします。
推理1 衰弱して夭折。
推理2 動物に襲われて夭折。
推理3 別個体による電線衝突による夭折。
まとめ
ただ、Duck4が考えるに、「テルマちゃん」の生息域は、この現場から目と鼻の先の川。時々、陸に上がっているところを何度も目撃されている「テルマちゃん」を最後に見たのは、2022年1月12日。それまで、ここで越冬している飛来組のハクチョウさんたちにくっついて行動していたことから、「テルマちゃん」は、ここを離れ遠くへと移動したのは考えづらいです。
なので、この羽毛と灰色と白いが混じった羽が落ちていたこの場所に最後の痕跡を残していたので、生きていて欲しいとは思うのですが、考えたくはないのですが「テルマちゃん」は、ここから天国へと旅立ったのかもしれません。悲しいですが、「テルマちゃん」の捜索は、これで終わりにしょうと思います。
これからも、どこかの世界で羽をケガした幼鳥の「テルマちゃん」が、快復して元気に幸せに生きていてくれればと心の中でDuck4は願い続けようと思います。
どこかで、幼鳥オオハクチョウのテルマちゃんが元気に生きていることを願っております。
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