ハクチョウさんの「見守り保護活動」と「フィールド調査」をしているDuck4です。🦆
🦢本日のDuck4ブログのテーマ
(1)新しく仲間入りしたハクチョウさんたちのお話。
(2)夭折、行方不明になったハクチョウさんのお話。
(3)避けきれずに「送電線に衝突したハクチョウさんたち」のお話。
(4)地元の方のおかけで行われた「送電線に衝突防止用の目印の工事」のお話。
はじめに
Duck4が定点ポイントでハクチョウさんを2012年より初めて10年。現在、6羽の傷病ハクチョウさんの見守り保護活動に励んでおります。そして、なぜ、飛ばなくなる傷病ハクチョウさんが、Duck4の定点ポイントでは絶えないのか。何が原因はだと思いますか。
結論を先にお話しますと、その羽をケガするハクチョウさんの事故が絶えない原因には、「送電線」に衝突するからなのです。
大橋のそばには送電線があります。下流から上流に向かって橋を越えてハクチョウさんたちが飛んで来ると、橋で隠れるいる送電線が突然、視界に現れます。どうしても避けきれないハクチョウさんが、その送電線に衝突しまうのです。そのため、運が悪くて命を絶ったハクチョウさんが、Duck4がわかる限りで3件の事故がありました。また命拾いして生き残っても飛べなくなったハクチョウさんも、3羽ほど見ております。
そこで、衝突現場に居合わせて、何とかしてあげたいという地元の方が、「電力会社に送電線が飛んでいるハクチョウさんたちにも見えやすいように目印をつけて欲しい」とお願いしました。その要望が、通り、衝突現場の送電線に目印が取り付ける「工事」が行われたのでした。
ところで、本日のDuck4ブログでは、ここで送電線に衝突してケガをしたハクチョウさんのお話。もう一つのお話は、送電線に目印が付けられた工事のお話をしたいと思います。
負傷したハクチョウさんたち
ずっと見守ってきた滞在組のハクチョウさんたち
2012年より活動を始めるDuck4
Duck4は、負傷したハクチョウさんのことを「滞在組」と呼んでいます。2012年に見守り活動を始めたときには、7羽の滞在組ハクチョウさんがいました。うち、1羽がコハクチョウさんでした。その年の6月。2羽のオオハクチョウさんが行方不明になりました。その2羽のオオハクチョウさんともに、2012年6月に天国へと旅立ってしまったことを、後で知りました。
ケガして飛べなくなり仲間入りしたオオハクチョウのアドちゃん
2015年3月幼鳥で大けがしたオオハクチョウさんのアドちゃんがいました。その幼鳥のアドちゃんは、羽が複雑骨折をして出血の痕もあったので、もうダメかなと思いました。そんなアドちゃんですが、事故の後遺症があるものの今も皆と一緒に行き続けております。
2015年3月。「アド」ちゃんは大けがを負ってしまい、それから飛べなくなって滞在組の仲間入りをしたんだよ!🦢
1年後にケガして仲間入りしてコハクチョウのティちゃん
2016年3月にはコハクチョウさんのティちゃんが羽をケガして飛べなくなりました。おそらく、北帰行の前に、送電線に衝突して飛べなくなったと思われます。
2016年3月からコハクチョウの「ティ」ちゃんも羽をケガして滞在組ハクチョウさんの仲間入りをしんたんだよ!🦢
滞在組ハクチョウさんたちとの突然な別れ
コハクチョウのティちゃん
しかし、2016年3月から滞在組の仲間入りをしたこのコハクチョウさんのティちゃんは、2020年9月に動物に襲われ帰らぬハクチョウさんになってしまいました。
コハクチョウのおちびちゃん
それより前の2017年1月6日にも、コハクチョウの「おちび」ちゃんが動物に襲われ帰らぬハクチョウさんになってしまいました。
オオハクチョウのリクちゃん
2016年12月には、羽をケガしたオオハクチョウの「リク」ちゃん。そのリクちゃんですが、2017年7月ごろに姿を消して行方不明となった。
オオハクチョウのシンちゃん
また見守り活動を始めたときからいた滞在組オオハクチョウの「シン」ちゃん。このシンちゃんも、2018年8月28日を最後に突然、姿を消し行方不明になりました。
オオハクチョウのルーちゃん
2019年3月に1羽の羽をケガしたオオハクチョウさんの「ルー」ちゃんが滞在組の仲間入りをしたのですが、2020年3月を最後に姿を消してしまいました。
滞在組のリーダーだったオオハクチョウの斑ちゃん
また、この滞在組のリーダーだったオオハクチョウさんの「斑」ちゃんも2020年5月中旬に病気のため息を引き取りました。
🦢滞在組のコハクチョウ「おちび」ちゃん。
🦢滞在組のコハクチョウの「ティ」ちゃん。
動物に襲われて夭折してしまいました。
🦢滞在組のオオハクチョウ「シン」ちゃん。
🦢オオハクチョウの「リク」ちゃん
🦢オオハクチョウの「ルー」ちゃん
突然姿を消して行方不明になりました。
🦢滞在組のリーダーのオオハクチョウ「斑ちゃん」
病気によって夭折しました。
ケガをして飛べなくなり新たな仲間入りしたメイちゃん
そして、2020年5月下旬。そのリーダーのオオハクチョウさんと入れ替わるように、1羽のオオハクチョウさんの「メイちゃん」が、ひょっこり滞在組の目の前に現れました。それから、メイちゃんは皆と一緒に行動を共にするようになりました。
おそらく、メイちゃんはどこかで保護されて治療を受けて、このDuck4の定点ポイントに放鳥されたのではないかと考えております。
2020年5月に仲間入りした「メイちゃん」。送電線に衝突したのですはなく、時季が5月なので治療後、放鳥されたのではないかと思われます!🦢
ケガをして飛べなくなり新たな仲間入りしたノンちゃん
一方、2020年11月中旬には、オオハクチョウさんの「ノンちゃん」が羽をケガして飛べなくなっています。Duck4は見ていなかったのですが、この頃に、「送電線に衝突したよ!」と目撃情報もあったので、もしかしたら、「ノンちゃん」も「アドちゃん」同様に、送電線に衝突したのかもしれません。
2020年11月。羽をケガして飛べなくなった「ノン」ちゃん。
目撃情報もあったので「送電線」に衝突したのではないかとDuck4は思っております!
高圧電線に衝突して帰らぬハクチョウさんになった話
2019年度には3羽が、高圧電線に衝突して帰らぬハクチョウさんになってしまいました。この3羽の事故は、Duck4も目撃をしています。
ところで、このDuck4の定点ポイントには、大きな橋があり、そのそばに送電線があります。大きな橋を越えることに気をとられてしまい、気づいたときには送電線だったのでしょう。
そして、時速80キロで衝突するので、川に真っ逆さまに落ちてしまうのです。打ちどころが悪いと、感電しまいます。このことが3度あり、Duck4も、へこんでしまいました。
送電線に衝突してしまうハクチョウさんたちを見ると辛くなります。🦆
地元の方が電力会社に懇願で実現
地元の方が送電線に目印をつけるお願い
その高圧電線に衝突して天国へと旅立ったハクチョウさんのことを一緒に見送ってくださった地元の方が、電力会社に「送電線に目印をつけるお願い」のメールを送りました。
すると、「2021年10月に送電線の電気を止める定期検査が行われるので、そのときに、ハクチョウさんたちにもわかるような目印を設置します」との回答をいただけたそうです。その知らせを聞いて、Duck4は、少し安堵いたしました。
設置終了後もハラハラドキドキもの
そして、やっと、その送電線に目印をつける工事が2021年12月に行われました。
ただ、送電線に小さな目印が設置されたものの、この送電線を通過するハクチョウさんたちが、いっぱいいるので、いつもハラハラドキドキしながら、見守っています。事故なく乗り越えて欲しいと願うのであります。
しかし….
地元の人が「電力会社」に掛け合ってくださって、2021年12月に「送電線」に目印をつける工事が完了しました!「ありがとうございます!」🦢
送電線に目印が取り付けられた後の事故
Duck4は、直接、この目印が取り付けられた送電線に衝突したハクチョウさんをDuck4は直接もくげきはしていません。けれども、この工事が終了した数日後のこと。この送電線近くに、ハクチョウさんのご遺体が草むらの土手から発見されました。
また、幼鳥のオオハクチョウの「テルマちゃん」ですが2021年12月に風切り羽を負傷。その後、頑張って来ていたのですが、2022年1月中旬から姿を見せなくなり、亡骸を1か月後に見つけました。。
どうしても下流から飛んで行くと大橋を渡り切ったところにすぐに送電線があるので、避けきれず事故に巻き込まれてしまってしまいます。
残念なことですが、送電線に衝突防止の目印が付けられた後。
1件目は送電線近くでハクチョウさんの亡骸を発見。
2件目は羽を大けがした幼鳥オオハクチョウ「テルマ」ちゃんが夭折しました!
まとめ
Duck4は、この定点ポイントで多くのハクチョウさんの見守り活動をしてきました。そして、毎年のように繰り返される送電線に衝突する事故。2019年度には、3件のハクチョウさんの衝突事故死を見てきました。
また、命拾いしても、飛べなくなったハクチョウさんたち。アドちゃん、ノンちゃん、ティちゃん(2020年9月11日夭折)などはは、送電線に衝突した後。そのままDuck4の定点ポイントに滞在組ハクチョウさんとして居残ることになりました。
よく、飛べない羽をバタバタさせながら飛ぼうとする傷病ハクチョウさんの姿を見ると、ジーンとさせら、もう二度とこのような事故がないことを願っています。そして、きっと、また、大空を飛びたいんだなあ。と羽をバタバタさせて走りながら飛べないことに気づき飛ぶのを諦める滞在組のハクチョウさんたちの姿を見るたびに、Duck4はココロがジーンとするものがあるのです。
アドちゃんは、また、大空を飛びたいよ!
送電線に衝突する事故がなくなることを願う限りであります!
2020年12月2日の記事リライトしています。
コメント
大体飛べなくなったハクチョウさんは高圧線が多いですね!
こちらはJRと貨物と新幹線のトリプルで橋の近くにあり、低いながらに複雑な電線に引っかかる子がでてしましあました。
こちらは目印は難しいですね。
一箇所、わかばちゃんの件から目印をつけてもらいましたが、わかっていながらも避けようとして別の電線に当たる子もでてしまいました。
これは次の手も場所によっては必要ですね。
私がわからないのですが、電線に当たる子はその時点では感電しないのでしょうか?
ういさんへ
こんばんは!
こちらの滞在組のハクチョウさんたちのほとんどは、高圧電線に衝突しての事故ではないかと考えています!
あの大橋と高圧電線付近で夭折したマガモさん、カワウさん、ハクチョウさんの目撃情報があるからです!
わかばちゃんの件で目印をつけてもらったんですね!
その場所は、橋梁、JR、電線があり、河川敷を飛んでいるハクチョウさんたちにとっては、
死角になっているのでしょうね!
最後のご質問ですが、
これは、Duck4の個人的な意見ですが、
羽を大きくケガした仔の方が命拾いするハクチョウさんが多いように思いますね!
体、頭だと感電するリスクが高くなるようにも思えてなりませんね!🦆
duck4さんのブログで、送電線に衝突して命を落としたハクチョウさんの話を読んでいたたまれない気持ちになったものでした。
それだけに今回の記事はうれしいですね。
電力会社に事情を説明された地元の方も素晴らしいですし、その方がその方がそうしようと思われたのは、duck4さんとのかかわりにも影響されたこともあるのでは、と思います。対策が施されることになったという事実をduck4さんと再度共有し、確認されたりで、地域社会での活動のご様子が目に浮かびます。
bird runさんへ
こんばんは!
こちらも、そうでしたね!
記事にすることがつらい出来事でした!
いろいろ事故の経緯を知っている地元の方が、
電力会社に問い合わせたところ、
来シーズンにはなりますが、送電線を止めて点検するときに、
工事をするそうです!
このような活動をしていると、
いろいろな地元の方とのつながりも多くなりますよね!🦆